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資格試験の新常識|「問題演習は答えが分かるまで考えろ」は、不合格まっしぐらの勉強法⁉︎

資格試験に合格する為には、「問題演習のプロセスをいかに効率的に行うか」が合否を決めると言っても過言ではありません。しかし、間違った考え方や方法論に基づいて試験勉強を行っているケースが少なくありません。

今回は、問題集の正しい利用方法に関して、解説していこうと思います。

問題集利用の心得

1 ひとまず、基本問題だけ解ければ良い

大抵の資格試験の合格点は正答率60〜70%という水準かと思いますが、このレベルですと基本問題や頻出問題についての対策をきっちりと行っていれば、まず問題なく到達することできます。ですので、「基本問題を完璧に解けるようになる」ということだけを念頭に勉強を行っていけば十分です。

また、問題集に関しては、極力薄いものを準備しましょう。本の厚さが薄い問題集の場合、あまり多くの問題を掲載出来ませんので、掲載されている問題は基本的な内容について問う問題が多くなる傾向があります。ですので、薄い問題集を購入し、そこに掲載されている問題は完璧に解けるように仕上げましょう。

凡事徹底(=基本的なことを徹底する)が重要なのです。

逆に言えば、所謂難問・奇問と呼ばれるような問題や、応用的な問題に関しては、ひとまず解けなくても良いです。むしろ、そうした応用的な問題の復習にばかり注力するあまり、基本問題への対策が疎かになる「知のドーナツ化現象」に陥らないように十分注意して下さい。

2 問題集は解くというよりも読む

特に勉強を始めたばかりの時には、問題集を解いてみても殆ど正答することができないと思いますが、全く気にする必要はありません。問題演習の目的は、基本知識の習得・試験の傾向把握・ひっかけ問題の出題パターンの把握といった点にありますので、別に最初から解ける必要はないのです。

むしろ、問題集の1周目に関しては、問題を解く必要すらなく、回答や選択肢を読んだ上で設問文を読むくらいのスタンスで十分です。「全く分からん・・・」となってしまい、遅々として進捗しないよりも、少し考えて分からなければすぐに回答を読むなどして、サクサクと問題演習を進めていきましょう。一問当たりに費やす時間が、あまり長くならないようにして下さいね。

それによって、「勉強したのに、問題が解けない」ということからストレスから解放され、勉強に対するモチベーションの低下を防ぐことができるはずです。

ただ、「カンニング癖」が付いてしまうのもまた考えものです。試験中に分からない問題に遭遇した時に、答えが見れないことによって不安や焦りが生じてしまうことは、良いことではありません。ですので、問題演習に当たっては、「自分自身で回答は導くが、時間はあまりかけず、解説の読み込みや復習を徹底する」というスタンスで勉強していきましょう。

目安として「1分考えて分からなければ、答えを見る」というくらいにしましょう。

3 問題集は復習こそが、重要である

2の内容と重複しますが、基本知識の習得・試験の傾向把握・ひっかけ問題の出題パターン把握が、問題演習の目的です。ですので、問題演習を通しての勉強は、「解く」というよりも「覚える」という点に主眼がありますから、「復習」については徹底的に行う必要があります。

徹底的な復習により、あなたの頭の中で「正答を導くための回路」のようなものが出来上がってきます。それによって、特に意識しなくても、正解を導くためのプロセスが思い出せるようになるのです。

ちなみに、問題演習の最終目標は「瞬解」です。問題を見た瞬間に解法や答えが見えるレベルまで、脳に鞭を打って復習を繰り返していきましょう。

※問題演習における効率的な復習方法、目指すべき最終地点に関しては、上記の記事を参考にして下さい。

まとめ

いかがでしたか。これまでは、「とりあえず、問題集に掲載されている問題は全て同列に復習する」「分からない問題に遭遇した時には、解けるまで何分も考え続ける」といったような誤った方法論を駆使して、勉強していた人も少なくないはずです。

ぜひ、今回の記事をきっかけとして正しい勉強法を習得し、最短ルートで合格できるよう頑張っていきましょう!


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