HB煎GMCOの話

!!!注意!!!
この記事の内容は、#atgt2023ff煎の前に書き終えています。したがって、当然そのパロディを始める以前の段階での記録だということを、くれぐれも念頭においてご覧ください。

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こんにちは。Twitterのあんたがたに挑戦します2023HB(2/23~2/27開催)で、メイン補佐と事務とその他何でも屋をやっていたRenです。

今回は、前回の続きというよりは前回の一部を掘り下げた内容です。

どうして開催前にGMであることをCOしたのか?

HB煎のGM募集がatgm鯖で行われたのは2022年10月中旬、秋刀魚煎の直後です。
COを1匁の仕込みのために使ったのはむしろ後乗せ的なもので、11月下旬に1匁の構想が生えてくる前までに、既にGM定例会議のたびに意見を交わしていました。というか、「GMであることを隠しておく理由はなんなのか」を、私が問題提起したのです。経緯を記しておきます。

かなり思想の強い話です。ただただあんたがたを楽しみたい人は、すぐに回れ右してください。いいですね。言いましたからね。


少し戻って、2020年~2021年の話


「今のあんたがたは、謎クラのためのあんたがたになっている」

これ、なんだと思いますか。
2020年に、VIP板のあんたがたスレに書いてあった言葉なんです。
私Renは2020年3月まで全体戦というものすら知らず、あんたがたも#atgt2020gwからの新参者ですが、トップページに壺が置かれていた時代の2chはそれなりに知っていますので、TwitterとVIPPERのあんたがたの一番大きな違いは匿名性だと思っています。

皆さまにとって、あんたがたの面白さって何ですか?

高難易度の問題で甜菜になること、勇者やせばんになって実動すること、小謎ラッシュなど人手が必要なものに部分的に参加できること、完成度の高い問題や甜菜たちを眺めること、とにかくみんなでワイワイお祭り騒ぎをすること、など、人それぞれだと思います。

そして、匿名性が高かった頃のあんたがたは、
・2chなんていう嘘っぱちばかりのところになんかネプリ番号とかいうのが書いてあったからセブンに行ったら本当に問題が印刷できて、
・どこの誰が作ったか全くわからない問題を解いたら現地が出て、
・存在するかもわからないガムテを誰かが探しに行ったら本当にあって、
・しかもセブンで次の問題がちゃんと出力できて次に繋がる
・「ほんとにあんのかよwwwここにGM来たのかよwww」
という、虚構と現実の融合と連鎖という面白さがあったと思うんですよ。あんたがたがARGの文脈で語られるのはこのあたりからかと。
匿名性が高いからこそアングラ寄りでも許容される暗黙の了解と、正体不明の誰かにあえて振り回されてやろうという気概。GMとプレイヤーそれぞれの自己責任という至極ゆるやかな連帯意識。

これらは、Twitterのあんたがたになってほとんど失われたのではないですか?

甜菜になれたなれないの一喜一憂。界隈で名の知れた強者(何かの大会で上位入賞していたり、商業作品に関わっていたりする人たち)が「今回は○回甜菜取れました!」と報告する様子。
GMに誰々がいそうだからこの問題はこういう傾向、というメタ解き。

開幕カウントダウンツイートの定型文になっている「顔も知らない仲間達と協力」……顔、知らないですか? プレイヤーにもGMにも知ってる人結構いるのでは?
現地に行けば当然ガムテがあると思ってませんか? それは何を根拠にしてますか?
「オンライン煎で勇者を待ってる時間が無駄」「誰かがせばんしに行くから行かなくていいや」っていう考え方の人も見ました。あんたがたと他の全体戦との違いを根本的に無視してますよね?

今のあんたがたがあんたがたでないとは言いません。Twitterに持ち込まれた時点で亜種に分岐したんだと思っています。

……思っています。私は、VIP時代のあんたがたを過去ログという文字情報でしか知らないので、思うことしかできないのです。

そんな中で、「強者ばかりが目立つので、自分が積極的に参加することを控えてしまう」ことに焦点を当てたのがLite煎です。「誰でももっと気軽に発言できる」「誰でももっと気軽にGMになろうと思える」あんたがたを作りたい。それはつまり、強者ではない自分が積極的に参加したいと思うようなあんたがたがほしいという私(たち)自身の願いを、GMとプレイヤー、両方にそれぞれいる強者の力を借りて実現したものでした。

Lite煎では、強者はギルド参加という形態を取ることで賛否両論がありましたね。あれもGM内で相当議論した結果です。
A「強者にはギルド参加にしてもらおうと思います」
B「そんなのあんたがたではない。強者でもそうでなくても皆でワイワイ解ける問題を作るべきだ」
A「それは確かに理想だけれど、強者側の言い分です。たとえばあなたがすべての問題を監督してそう作ることができますか?」
B「……それは無理」
というような意味合いのやり取りがあった末の、コンセプトと現実に即した妥協点での決定でした。
そのせいで袂を分かった人もいました。でも公式アカウントの最大フォロワー数は500近くで、#atgt2020gwの次に多かったんですよ。#atgt2020よりも、#atgt2021よりもずっと多かった。それだけ話題性を集めたということだと解釈しています。また、Lite煎に参加したことでGMになろうと思い至ったと語ってくれた人を何人か知っています。「謎クラのためのあんたがたになっている」ことに一石を投じるという目的は十分に果たしたと思っています。


2022年の話

2021年に行われた3煎すべてのGMをやっていた私は、そのさなかプライベートで激動(退職、親が脳梗塞で倒れる、自分に慢性的な神経症状が出るなど)があったのと、#atgt2021で色々と稼働しすぎて少々疲れたため、次に行われた#atgt2022VminiではGMを休みます。そこであることに気づいてしまいます。

……GMをしているときと比べて楽しめない。

もちろん好きな問題はありました。最後の宇宙凸とか、オンライン煎だからこそできる最高の形の1つだと思ってます。
そういうことではないんです。

まず、私じゃ全然甜菜になれない。それはそう。それこそLite煎を作った理由そのものじゃないですか。
GMをしていてトラブルが発生することは多々あるし、リソース不足で心身に影響が出て苦しい人もいます。#atgt2021のとき、ましーさんが一部のGMに「GMをしていて楽しいことはなんですか?」と問いかけました。答えは人それぞれだと思いますが、別の機会に、甜菜を複数回取った実績のあるGMが「楽しみたいだけならあんたがた側にいればいい」と言っていました。そうか、私とは逆なんだな、と思いました。あんたがた側にいても甜菜にも勇者にもなれなくて楽しめないからGMになる、っていう意識が、確かにあるんです。

次に、GMが中途半端に透けていること。
私は2021年に、あまりにGMとして関わりすぎました。
2022年最初の煎であるVminiをインナー募集したメインGMが誰かは知っていても当然ですが、GMは煎中にハッシュタグ付きツイートに反応しないことを始め、問題やシステムの傾向、そこまでに透けたGMからの交友関係、でも確度が100%ではないから疑心暗鬼と憶測にリソースを割かれてしまうことが、私がただ純粋に問題と向き合って楽しむことを邪魔していました。
そしてそれは省エネ煎でも大体同じで、秋刀魚煎にいたっては常に、ずっと、輪をかけてそうでした。この2煎については、私は両方からスカウトを受けていましたが、リソース的にgo煎1つが手一杯でお断りさせていただいていたので、むしろ、透けているからこそ、GMがプレイヤーにやってほしいことを理解できてしまうため、GMサイドの協力者(≠内通者)としてのムーブを心がけることでしか参加できませんでした。今北産業にこまめに答えるとかも含めて。最近、今北スルーされることが多くないですか? 秋刀魚煎のあとから、私がやってないんですよ。そういうことです。
勝手にやってただけだろって? GM経験者の皆さん、今まで特定のプレイヤーに一定のムーブを期待したことが一切ないとでもおっしゃいますか? 私だってあるのに。

中途半端に知るくらいなら、全く知らないほうが楽しめる。
しかし、今のあんたがたではそれは望めない。

GM人狼も楽しみ方の1つで、謎解きにおいて作者メタも解き方のうち、というのはわかります。問題の傾向から「推しの作った匁だ!」となるのは嬉しくもありますからね。
でもそれは新参者ができることではないので、わかったところで声を大にして言うべきことではないと思うがゆえに、私はもはや「我慢させられている」という感覚にしかなりません。

あえてきつい言い方をします。

あんたがた常連の強者の皆さん、あんたがたが誰でも楽しめるものであってほしいと言いながら、経験者同士の内輪ムーブがそれを妨げていることに気づいていますか?

そのことは、たとえば2022年末にあった煎でスプシ荒らしが出た遠因になったのでは?

特定の誰かを直接責めているつもりはないです。だってあんたがたGM常連の強者に私と仲良くしていただいてる人がどれだけいると思ってるんですか。すごい人ばかりですよ。強くて、美しくて、謎に対してストイックで、本当に大好きな人たちなんです。
また、悪いのは荒らすほうです。それは間違いないです。

でも私は、強くない人の心にある、強者からは見えない闇を無視できない。その闇は私の中にもあるから。
闇の名前は、疎外感、劣等感、隔絶感、そういったものです。
UQホルダーで言うなら小夜子側。(伝わるのかこれ)

atgmは、#atgt2020gwを「本家」と呼ぶパロディ煎でした。私のいる場所の始まりはパロディ、そもそも偽物なのです。
今でこそatgmシェアハウスと名が付き、「あの連中」呼ばわりされるとんでもない奴らですが()、私の中ではいつまでも、愛してやまないパロディ集団にすぎません。atgmも、インナー募集して行ったLite煎もHB煎も、永遠にスピンオフみたいなものです。私のような、年齢も環境も経験も交友関係も何もかもがあんたがたに携わる人たちの平均値からかけ離れている、ポッと出の界隈知らずが受け入れてもらえたこと自体が、本物ではない証左ですよ。

そして、偽物が本物に敵わないなんて道理はない。ということです。(こっちは伝わるやろ)

たった15人で23問、ミニサイズではない煎を作った例は、少なくとも2020年以降は無いはずです。
私は(ときに私たちは)ずっと偽物のままで、だからこそ本物に火種を投下する。本物を心からリスペクトしながら、時々あっと言わせるようなことをしてみせる。
そういうことをしてきたし、それしかできないし、それをしたいんです。


2023HBでのCOの話

さて、やっと本題です。
前出のとおり、HB煎はatgm鯖でのインナー募集でしたので、忌憚ない意見を言い合うには最適の場でした。
私は上記のようなエゴを吐露した上で、「GMであることを隠しておく理由はなんなのか、改めて考えてみてほしい」と投げかけました。COしたいと急かしたのではありません。
実質もう「隠しているふり」にすぎなくて私を楽しめなくさせている一因、かつ、GM人狼を誘発させてライト層との壁を作る原因を保持する理由が、「伝統」以外に何かあるのか、私以外の視点を知りたかったのです。
これはもう、実際の議事録を見ていただいたほうが早いですね。

望んだとおり、様々な意見を聴くことができました。本当に、仲間たちには、特にメインGMのなみさんには、感謝しかないです。結果として、「いっそ公式が完全黒確宣言をしてしまうことで、むしろ疑心暗鬼や内輪ノリを抑制できないか?」という個人の思惑を試してみる機会をいただけたわけで。当然、全員の考えが同じになったわけではありません。話し合いを重ねて、今回はこのやり方をするということに一定の理解を得ただけだと承知しています。
そんな中で、「仮にCOしても仕込みだと思われそう」→「ならいっそ仕込みにしてしまえ」という形で昇華されたのが、1匁「祝祭の始まり」です。

つまり、「GMのみんなありがとう。私のエゴの実験場にさせてもらうかわりに、楽しい楽しい1匁に仕立て上げるぞ」という、感謝と懺悔と意地と矜持を貫き通した、というものだったのです。

さて、あんたがた側の反応を追って、そのときはルールとしてできなかったコメントをしていきます。

「保証班が必要になってしまったことが悲しい」
それはとてもとても同意見ですが、保証の仕方は他にもいくつかあると思います。たとえばカウントダウン匁を出すとか、アイコンやヘッダを早めに入れて定期的にツイートするとか。

「これはあんたがたなのか……?」
Twitterに持ち込まれた時点で既に分岐していた、という意見だと書きました。
また、時代の変化に対応できないコンテンツと、新規流入を拒否するコンテンツは滅びるとも思っています。
古き良き時代のあんたがたがやりたい、今後Twitterから更にプラットフォームを移すことになるだろうからそこを見据えていきたい、など、各人やりたいことがあるならば、その人が煎を立てるのがいいと思います。むしろとても参加したいです。煽りではなくてガチです。私は常に「その先の可能性」が見たいのです。俗な言葉で言えば、未来の希望ってやつです。

「エンドロールが出る瞬間まで誰かわからない謎の集団がやっているものであってほしい」
同意見ですが、それは現状無理になってしまっているという旨を述べました。
個人的には、なんならエンドロールがなくたっていいとすら思っています。でも、この問題は自分が作ったとか自分が甜菜を取ったとか言いたい人たちばっかりだし、それが求められてる時点でやっぱりVIPPERのあんたがたとは別物として捉えておくべきでは、というスタンスです。その事実にどうアプローチするかを考える余地はありそうですね。

「COが常態化してほしくない」
その通りですね。次のGMはマジで参考にしないでください。
伝統を突っついて暴れられるのは、存在自体がパロディだからですよ。パロディを本筋にしちゃあダメです。ヘイトを買う役は引き受けるので、ぜひあなた(たち)自身のあんたがたを作っていってくださいね。


あとがき

あんたがたの汎用事務マニュアル(※長期間作りかけ)を書いて公開している私ですが、あくまでそちらは「ツイッターでの汎用的なやりかた」をパッケージ化して自分がラクしたかったり、あわよくば誰かが利用してくれて煎が増えたらいいなぁという目的でしかなくて、今は、GMが誰だか全くわからないあんたがたにあんたがた側で参加したいと、切に思っています。初参加の#atgt2020gwだけは本当にそうだったんです。謎界隈に知り合いがほぼまったくいなかった頃。顔を知ってる人は本当にゼロだった頃。今タグを見返すと知った名前がたくさんあって驚きます。
だから、事務マニュアルの良いとこどりをして構わないので、これを読んでいるそこの知らないあなたが仲間を集めて煎を立ててくれたら本当に嬉しいです。
そういう煎がないならGM側のほうが楽しいので、自分のリソースにお伺いを立てながら、またやる気はあります。
メインを張れという言葉もよくいただきますが、あらゆる意味でリソース不足ですね。GM側にいるほうが楽しいのに、入る煎を減らさざるを得ない状況なので、メインなんてとても無理だし、自分から公募に乗る余裕もありません。というか、最初のatgmを除く7回は全て募集に乗る方法以外でGMになっています。
まぁ呼んでいただけるうちが華なんですけど、現在は申し訳ありませんが、atgmシェアハウスの誰かか、go煎の女子♡の誰かか、あの人かあの人に呼ばれた場合のみに限定しようと思っています。
ここまでの私の主張が強すぎて扱いづらいと思われるかもしれませんね。事務noteにも書いたとおり、意見は出しますけどメインの最終意向には合わせられますのでご心配なく。そのあたりは、私とGMをご一緒したかたはご存知ですよね、と言い切れるだけの自負はあるのです。

もちろん、現状のあんたがた側でも個々の問題とお祭り自体は楽しみにしています。こんなん楽しんだもん勝ちでしょ。

……大っぴらに書けるのはここまでですかね。

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以上がff煎の前までに書いた内容です。煎後の話は次の記事に。


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