HB煎1匁制作裏話

HB煎終了からだいぶ経ってしまいましたね。
こんばんは。Twitterのあんたがたに挑戦します2023HB(2/23~2/27開催)で、メイン補佐と事務とその他何でも屋をやっていたRenです。

今回は、その1匁「祝祭の始まり」の制作の様子と、その裏でRenがどれだけ悪いことをしていたかの懺悔を、したためておきたいと思います。初っ端から不穏ですね。
まぁ、これはそういう記録です。できるだけ皆さまの参考にならないことを願います。
楽しかったという記憶だけのままでとっておきたいかたは、今すぐ引き返してくださいね。

1匁「祝祭の始まり」

atgt2023HB 解説 にも書きましたが、定刻に「パスワードは既に公開されています」のツイートが出た瞬間のあんたがたの様子が見たい、というのが最終にして最大の目標でした。
これを思いついた経緯はよく覚えてないのですが、GM鯖のVCで会議をしたあとの雑談の中だったのは確かです。こういう、しょーもなくてただ面白いだけのことは、大体仲間との雑談の中から生まれます。化学反応。相乗効果。これこそチームで作る醍醐味だと思ってます。時期にして11月下旬のことです。

次に、どういうふうにパスワードを仕込むかです。開幕前までのツイートに仕込むのはよし、画像に仕込むのもよしとして、

案1:ツイートした画像そのものに何らかの形で数字を隠す
案2:ツイートした画像と、ヘッダやアイコン画像の何かしらを組み合わせると数字が現れる
「「「ぜったい先に気づかれる」」」

そう、この問題は、定刻前にパスワードが判明してしまうと演出として台無しです。
なので定刻ツイートの中で「最初のパスワードの下3桁はXXXです」みたいな形で出すことも検討しましたが、「既に公開されています」と比べてインパクトが相当劣ります。
つまり、条件は2つ。

・定刻ツイートが出るまでに気づかれない
・定刻ツイートが出てからは15分以内くらいには判明する(それ以上かかるとダレるし、せばんが不審者になりかねない)

ここを絶妙に作る必要がありました。(甜菜が現れなかった場合は、15分でヒントを出す予定でした)
このあたりで「画像のあるツイートの投稿時刻の末尾を繋げる」という案を思いつきます。

そこから、とにかく条件を満たすために、私は可能な限り、思いつく限りのカモフラージュの手段を、状況に応じて都度講じて実行していきました。

ここで相当悪いことをしています。いわば、定刻ツイートが出るまであんたがたを欺き続ける方法をずっと考えていたわけですから。
以下にすべてを記します。

1:「画像のあるツイート」に注目されにくくすること
・最初のパスワードが確定できるのはネプリの有効期限である煎開始1週間前であるが、それよりも前に画像のあるツイートを1度しておく(登録日に確率10%のネプリパスガチャをする)
・リベンジ煎#atgt2022revengeにおいて、開幕カウントダウンツイート内に画像を用いるという前例が偶然できた(これは本当に偶然なので内心ガッツポーズでした)

2:「投稿時刻の末尾」に注目されにくくすること
・それまで開幕カウントダウンツイートは5分おきだったが、なぜか秋刀魚煎#atgt2022sammaのそれは2~3分おきだったので、これも目くらましになると思った(この2煎は私はいずれもあんたがた側です)
・時期的にちょうどツイッターで凍結祭りや一時ロックが起き始めていて、予約投稿のツイート時刻が意図せずずれることがあった

3:1と2両方のため
・画像のあるツイートは画像である必然性を持たせるために、中身が140字超であるか、QRのように画像にする意義があるものにしている
・GMであることのCOを含む、という内容のインパクトにあんたがたの正負あらゆる関心を引き寄せる
(以下、↑をもう少し詳しく書きます)
・CO1人目は、煎の開催保証という必然性(リベンジ煎の保証の仕方に準拠)と、メインGMを隠すために私のCOと引き換えに人狼を控えさせる目的と、告知ツイート(画像のあるツイートの1枚目)の誤爆を謝罪するという低姿勢に見える内容(一番の謝罪対象たるリベンジ煎のメインGMがHB煎のGMにいるため、実質茶番と言われても仕方ない)を盛り込んでいる
・2人目のCOは宣伝目的(私ではネームバリューとフォロワー数が不足)という名目だけなので物議を醸すであろう、それゆえに1人目のCO画像に何かしら仕込みを疑われてたとしても一度忘れてくれるであろう、という目論見をしている

はい。

……掌の上で転がされた、と怒る人もいるかもしれませんね。
ゆえにこれは懺悔なのです。

正直、自分がここまで悪くなれるとは思っていませんでした。
まぁ、そこまではっちゃけられた理由の1つに告知ツイートの誤爆があったのは確かです。あれは本当に公式アカウントの運用担当GMの誤爆だったんですが、ケガの功名というか、あれのせいで「完璧」が失われて、GO煎#atgt2022goのときにこれでもかと意識していた「完璧さ」を、最初に捨てることができてしまったのです。同時期に凍結祭りも起こっていたので、ツイートの文言も毎回綺麗に揃えなくていい、むしろ揃えないほうがよさそうでしたし、とにかく身軽になってしまいました。

でもあまりに悪すぎて、最後のCO周りの計算については他のGMにすらほとんど言ってません。
ただ、COすること自体については、もちろん手段として安易に使ったわけではなくて、その可否も含めて意見の擦り合わせのために、GM内で何度も何度も話し合いをしたことを書き添えておきます。(これについては大いに思想の話になってくるので記事を分けたいと思います)

さてここで余談ですが、2月上旬、煎の他の匁の準備が佳境に入ってくる頃に、1つ誤算がありました。ちょうどその時期に、何とは言いませんが別の企画で、投稿時刻を使ったギミックに多くの人が触れたはずなんですよね。正直、やられた、と思いましたとも。定刻ツイート前に気づかれる恐れが増してしまった、と。でも、謎界隈では先に出したもの勝ちなところはどうしてもあるわけで、我々は我々の仕込みを自信を持って行うしかない。というかまさかそことかぶるなんて誰が想像でき(以下略

実際、ほとんど思惑通りに解かれました。大満足です。

ここから先は小ネタですかね。

ケーキのプレートにパスワードを書くというのは、本当はラス問でやりたかったアイデアですが、時間調整が困難なので断念し、他に使いどころがなく宙に浮いていました。
通常、出題の際には、せばん→甜菜の順に進みます。しかしこの1匁は、甜菜→せばんの順になります。(そのせいであんたがた側スプシの解読所要時間がバグってて、GMも笑ってました)
せばんして出てきた問題画像とそれまでのツイートの画像とを合わせて現地が出る、みたいな案もあったのですがうまく思いつかなかったし、何か蛇足のような気もしましたし、ここでケーキを渡すことができるならそれはそれでお祭り感があっていいかなと思い、場所とスケジュールが合う人をGM内で募りました。
最初は自分で行くつもりだったんですが、その時点で神奈川現地が既に3箇所もあったため避けたのです。その結果Hydraの一首に使い走りさせることになるとか、ましてその後に煎中に神奈川現地がもう1つ増えるとか、まったく何が起きてたんですかね。

ケーキの受け渡し方法も色々検討しました。
・現地にガムテでケーキの引き換え伝票を貼り付ける→ロスト及びGMの個人情報が抜けるおそれがあるため却下
・先にGMが受け取ってから渡す→手渡すまでの間に何かしらの細工をしようと思えばできてしまうため、勇者の心理的な安全性を担保するために人目があるその場で受け取って渡したほうがいい

また、好評だったアレルギー表示については、せっかくだからケーキの現物があるということを示しておいて、ちゃんと食べられる勇者に取りに行ってほしいなぁと思ったときに、自然と「入れておかなくちゃ」と思った次第です。これは私の属性がそうさせただけ。(子供の友達が家に遊びに来た時に出しちゃいけないおやつがあるならその情報は先に得ておかないと、みたいな日常があったということです)
なお勇者に受け取ってもらえなければGMが持ち帰る予定でした。それはそれで少し見てみたくはあったかもしれない。
それと、現地にリアタイできるGMがいなかったら、ケーキはあきらめて普通に次の匁が出ることになってました。

あと、開幕カウントダウンツイートは開幕前日までに仕込めばいいからと後回しにして他の匁の制作とデバッグを優先していた結果、案の定、前日に作るはめになってましたね。事務担当がバカ忙しくなるのは開幕1週間前からだって自分何回やれば思い知るのか。問題数が想定よりも増えてあまりに手が回らなくなり、他の事務も含めて千晶ちゃんに一部を投げました。ネプリパスガチャの結果から開幕カウントダウンツイート時刻の間隔を調整するのはさやちぃ。さんに丸投げでした。お二方とも大変お世話になりました……。

開幕当日。
「パスワードは既に公開されています」のツイートが出た瞬間のあんたがたの様子が見たいがためだけに、GM鯖VCの出席率が異常に高い。
そしてうまくいったそのときの盛り上がりよう、想像してみてください。
ほんと、こういう瞬間のためにGMやってるまでありますね。
これを体験してみたいかたは、ぜひ一度GMになってみるのがいいと思います。

最後に

それはそうと、1週間後にあんたがたがあるみたいですね。このnoteは、さすがにその前に出したかったわけです。
さきほど記事を分けるとした思想の話や、その背景にあった出来事などは、そうですね、折を見て書いておきたいとは思いますが、少なくとも今は公開するタイミングではなさそうです。

改めまして皆さま、大変申し訳ございませんでした。

HB煎はGMが完全にインナー募集だったので、だいぶ自分が好き勝手やらせてもらえるだけの信頼関係があったというのが現実でして、それ以外の場合に私が同じムーブをするとは限らないし、できるともやろうとも思わないだろうし、誰も踏襲する必要はないですよ。参考にならないことを願いますって最初に言ってるじゃないですか。
まぁ、しばらくはいろいろな状況を見つつ、またGMをする機会もあるだろうとは思います。もう少し自分のスキルを磨いて、できることを増やしていきたいですね。

人生でもう1回くらい、プロムナードのごとく誰かの心に強烈に残る問題が作れたらいいな。今度はできればオリジナルで。


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