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【自衛隊設置のお風呂で一生忘れない。と言われた日のこと】

時々思い出します。
地震の多い日本。

災害の時に生まれて初めて感じた。

「この揺れ、尋常じゃない」

命の危険を感じた揺れが続いて。

随分長い断水が続く中。

我が家のお風呂の溜まり水で、トイレを流す日々。
習慣は、人を変える。

いつの間にか、水の流れないトイレを思うと。我慢する癖がついてしまった。

水を求める為に、行動する日々。
水を配る場所へ、長蛇の列にならぶ。
水の湧き出る場所へ、水汲みに行く。

お店には、水が消えてしまった日々。

非日常が押し寄せるストレス

そんな中、近所の広場に大きな自衛隊の
お風呂が設置されました。

男女別れて、中には脱衣場とお風呂場。
シャワーから出てくるお湯と大きな湯船の
お湯がどれだけ有り難かったか?
分からない。

脱衣場の中で、県外の海上自衛隊の音楽隊員の方が居ました。
知人と一緒に演奏した事がある人でした。

凄いご縁だと思うと、災害時で不安定な心に日を灯してくれるような気がして。

ありがとう

の気持ちで胸が熱くなった。
近所の友人と待ち合わせして、お風呂へ入りに行き。
今まで裸で話す事がなかったのに、恥ずかしいなどど思っている余裕すらなく。

温かいお風呂に友人と入りながら。
大きなストレスが全身から少しだけ軽くなっていく嬉しさ。

「わたし、〇〇さんと一緒に自衛隊のお風呂に入ったこと一生忘れない」

そんな言葉を、かけてくれる友人を思うと身体を洗いながら、涙してもお風呂だから気づかれないと思い。

涙をながした。

大変な状況の時に、素直で温かい言葉がどれだけ人を支えてくれるのだろう。

揺れる中でも、しっかり立たなきゃ。

そう感じた。
非日常の中で、もがきながら手探りしながら共に生きた日々。
そして、大切な繋がりを感じさせてくれた
友人が側にいてくれた事。

支えてくださった方々。

人との、繋がりのなかで
忘れられない出来事。

その広場へ散歩に行くと、思い出す。

ひと言。

これからも、大切にしていきたい言葉。

人は、一人で生きているんじゃないことを感じながら今日も時間を大事にしたいと思います。

今日は快晴
あの広場へ散歩に行こう。

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