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『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』福徳秀介

少し苦かったり、微笑ましかったり、沢山の感情が詰まった青春物語。予想外の展開を待ち受ける終盤にも注目です。

内容

どこにでもいる大学生の青春の物語。友人関係に悩まされる人や恋愛に悩まされる人が数多くいる中、主人公にもリアルな悩みが如実に現れていく。
それをどうにか解決していきつつ、出会いと別れを経て少しづつ何かが変わっていく。

とにかくラストは衝撃と言っていいのか、思いもしない結末。一貫してリアルさが求められていて、当てはまり、共感を生む現大学生や大学卒業生が大勢いるだろう。
登場人物はそこまで多くはないが、一人一人が大きな役割を担っているというか、大事な人たちばかりである。

感想

私はこの本を読むにあたって二つのポイントがあると思います。
一つ目は、なんといってもリアルさです。授業中の席の位置や、ご飯を食べる場所、そして友達の数など様々なところでリアルさが滲み出ています。沢山共感できる方や懐かしさを感じられる方が多く出てくると思います。私自身の学生生活はどんなだったかは置いておき、沢山共感を得られる場面がありました。その面ではとても楽しめると思います。
二つ目に、ある登場人物の言葉です。たま〜に出てくるその人は主人公に助言をします。その言葉がとても沁みるんです。(笑) 難しいことは言っておらず、でもズバッと刺さるその一言一言はとても貴重なものです。
恐らくこの人のことかな?と分かると思うのでここでは伏せておきますが、その人の言葉をじっくりと読み心で感じてみてください。きっと何か救われる部分があるのではないのかなと思います


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