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21/22ドイツ・ブンデスリーガ第19節ドルトムント対フライブルク試合結果

Lemです。今回はフライブルク戦の試合結果の振り返りをしたいと思います。

今シーズン前半戦の借りをしっかりと返し、内容、結果ともに圧倒したと思うので次の試合にむけて、後半戦に向けて大きな収穫となった1戦になったなと思いました。

早速本編に行きましょう。

スタメン予想の答え合わせ

前回の投稿で予想したスタメンは以下です。

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今節のスタメンは以下のようになりました。

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ドルトムントは11人中9人。フライブルクは11人中10人的中しました。

ドルトムントはゲレイロが十分に練習していないとの情報があり、スタメンではないのではないかと思いましたが、スタメンで起用されましたね。逆に本職のCBが足りていないことから手術から復帰しているアカンジがスタメンで起用されるのかなと思いましたが、そこは慎重起用で控えスタートとなりましたね。

フライブルクは質を枚数でカバーするために3バックで来るのではないかと予想しましたが、4-2-3-1できましたね。私個人的には4-4-2のような形に見えましたが、一応公式では4-2-3-1ということで思ったよりもドルトムント対策というよりは、これまで同様フライブルクのサッカーをやっているなと感じました。

試合展開

前半開始、ドルトムントはボールを保持し、攻め込む。対してフライブルクは4-4-2で守備ブロックを形成し、ドルトムントにボールを持たせながらゲームを支配しようと試みる。

ドルトムントが攻め込む展開が続くが、なかなかラストパスが合わず、決定的なチャンスを作れない。しかし、フライブルクもセカンドボールが回収できず、マイボールにしてもドルトムントのプレスに対して、苦戦を強いられ思うようにゲームをコントロールできない。

すると、前半14分。ドルトムントはゲレイロのスルーパスに反応し、抜け出したべリンガムがクロスを上げ、クリアされるもCKを得る。

前半14分 ブラントのCKからムニエがヘディングシュート。ゴール!!!

BVB 1-0 SCF

この得点を機にドルトムントの攻撃は勢いを増し、フライブルクを完全に機能不全に追いやる。

前半29分 ブラントのCKからまたもムニエがヘディングで合わせてゴール!

BVB 2-0 SCF

ドルトムントはチャンスを幾度も作り、CKから2点を先取。一方フライブルクは奪って一度組み立てなおし、幅を使って攻めたいが中盤で常に数的不利の状況であるため、セカンドボールが拾えず、奪ってもドルトムントのハイプレスに対してボールを保持できないので、なすすべ無しの状況が続く。

前半35分 べリンガムがいい位置で倒されFKを獲得。このFKをゲレイロが蹴り、枠内に飛ばし、GKがボールを落とすことを見越してハーランドが寄せるもクリアされる。

前半45分+1 べリンガム、ダフードのプレッシャーからボールを奪い、べリンガムが運ぶ。べリンガムがハーランドにスルーパスし、ハーランドがシュート。ゴール!!!

BVB 3-0 SCF

このゴールで前半を終える。

後半45分 ジャンOUT→アカンジIN

ドルトムントは負傷したジャンに代えてアカンジを投入し、フライブルクは前線の選手2枚を交代して後半戦を迎える。

後半はお互いいきなり大きなチャンスを迎える。

後半47分 ロイスのロブスルーパスにべリンガムが抜け出しシュートも枠外。

後半50分 フライブルクはGKとの1対1のシーンを作るも、コベルに防がれる。

後半はフライブルクも決定機を創出し、お互い攻め合う展開が続く。しかし、フライブルクの後半から出場している選手が活躍する。

後半62分 セイドのドリブル突破からサライにパス。サライがシュートを放つもコベルがセーブ。しかし、その弾いたボールに詰めたデミロビッチにゴールを決められる。

BVB 3-1 SCF

後半70分 キュブラーのヘディングシュートもコベルの正面

しかし、フライブルクの反撃はここまで。

後半70分 ゲレイロOUT→シュルツIN
                   ロイスOUT→アザールIN

後半74分 セイドのミドルシュートもコベルナイスセーブ。

後半75分 ダフードのボール奪取からハーランドにスルーパス。キーパーの股を抜くシュート。ゴール!!!!

BVB 4-1 SCF

後半76分 ムニエOUT→ヴォルフIN

後半85分 べリンガムOUT→ヴィツェルIN

後半86分 マレンのタメからシュルツが抜け出し、ダフードにパス。ダフードが冷静にシュート。ゴール!!!!

BVB 5-1 SCF

試合終了

Lem目線選手採点

コベル 3.0
クリーンシートとはいかなかったものの、後半50分の決定機、後半74分のPA外からのシュートをしっかりと防いだ。危険なシーン自体多くはなかったものの、しっかりと仕事をした。

ムニエ 2.0 75分OUT
ドッペルパックを記録。空中戦を完全に制し、守備対応も悪くなかった。

ジャン 3.0 ハーフタイムOUT
いい意味で目立たなかった。連携も悪くなく、カバーもよかった。ほぼほぼ対人するシーンはなかったが、しっかりと抑え込んだ。

フンメルス 3.5
空中戦の強さ、正確なフィードは前節に続き、非常によかった。一方で、何気ないショートパスがズレたり、雑になってしまうシーンが見られ、良さが際立った一方で、良くないプレーも目立ってしまった。

ゲレイロ 3.0 71分OUT
アタッキングサードでの攻撃参加、ビルドアップでの違いを生み出せることを改めて証明した。べリンガムとの連携もよかった。一方でDFラインとの連携不足はあったかなという印象。失点にも間接的に絡んでいる。

ダフード 1.5 MOM
切り替えが早く、前線からのプレッシャーもかなり効果的であった。1ゴール1アシストと2ゴールに絡むだけでなく、3点目のべリンガムのパスからハーランドがゴールを決めたシーンでも起点となったのはダフードのプレッシャーからであり、実質オープンプレイからの得点全てに関与した。また、セカンドボールへのアプローチ、ビルドアップもよかった。ミスもあったが今節それが問題となることはなかった。

べリンガム 1.5 85分OUT
1アシストを記録。いくつもチャンスを創出し、前線からのプレスによってフライブルクを機能不全に陥れた。最終ラインから受ける際のポジショニングも悪くなく、これまで自陣でのプレーで軽率さが見られたが、今節はほぼなかった。

ブラント 2.0
前節良くなかったが今節は見違えるほどよかった。最終ラインから受けて前線に繋ぐプレーもかなりよかった。問題となるミスはなく、CKで2アシストを記録。個人的には76分のイエローカードを貰ったプレーの判断は高評価。

マレン 3.0
ドリブルは一級品。フィニッシュの精度、ラストパスの精度を上げれば、より一層脅威となる存在だと感じた一戦となった。5点目のアシストのアシストはよかった。

ロイス 3.5 71分OUT
ラストパスの精度は今節イマイチであったものの、気の利くプレー、ポジショニング、危険を察知する能力で守備面での貢献がかなり大きかった。

ハーランド 2.0
ドッペルパックを記録。チャンスに絡む、ゴールを奪うということが簡単に思えるようなプレーを披露。実力に疑いの余地なし。守備面での貢献も高かった。

アカンジ 3.5 ハーフタイムIN
復帰初戦としてはまずまず。試合勘のなさは仕方ないが感じられた。

シュルツ 3.0 71分IN
得意なエリアでフリーで受けアシストを記録。危うさはあったが、危険なシーンは作られなかった。

アザール 3.5 71分IN
ボール保持の状況で攻撃に効果的に絡むということはなかったが、前線からのプレッシャーはよかった。

ヴォルフ 4.0 75分IN
交代早々に振り切られてしまい、チャンスを与えてしまったということが評価を下げた。仕方ない面はあるが、評価が下がるということも仕方ない。

ヴィツェル 評価なし 85分IN
出場時間が短いため、評価なし。

今節の注目ポイント

①なぜドルトムントのビルドアップがうまくいったのか

1.ボールサイドの中盤の選手(基本的に左ならべリンガム、右ならブラント)がしっかりと、最終ラインからのビルドアップに参加し、数的有利もしくは同数を作りながらトライアングルを常に形成していたという点。この際、前線の選手が内側に入り、SBの選手を引き付けることで裏のスペースが空き、ドルトムントのSBが中盤の選手が下りてくるタイミングで高い位置を取る場合なども見られ、前線、中盤、SBの連携がよかった。

また、マレンがかなり内側に入り、べリンガムが受けに下がろうとアクションすることで、中盤の選手とSBの選手を引き付けることができ、サイドハーフの選手はゲレイロに引き付けられることで、中央にパスコースを生むことができるなど、SBと3センターの選手を中心にフライブルクに混乱を生んだ。

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2.フライブルクが4-4-2のような形で守っていたが、前線と中盤、中盤と前線で完全に分かれてしまい、特に中央に大きなスペースができるようになった。このことで、中央突破が容易になった。

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サイドにボールが渡るとボール保持者に対してフライブルクは3-4-3のような陣形を取る。サイドハーフとサイドバックの選手が1列上げることで、下りて受けに来る選手にプレッシャーをかけに行くが、確実にサイド、中央でフリーとなる選手がでてきてしまっていたため、サイドのスペースを利用されたり、プレスが遅れることで、逆に展開されたり、中央でゆとりをもって受けることができる選手がでてくるなど、ドルトムントの流動性のある連携に対して混乱していた。

②なぜドルトムントがゲームを支配できたのか

上記のようにビルドアップの改善は間違いなくゲームを支配した要因だと思います。ただ、他にもフライブルクの選手がドルトムントの選手を捕まえ切れないので、ボールサイドに対して寄せに行く選手、サイドを警戒する選手との間にギャップができ、中央が空いてしまう。そのことで、セカンドボールの回収が容易になり、ドルトムントが奪われても即奪いにいけるが、フライブルクは選手が見つからないため、ボールを保持できなかった。

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③後半フライブルクは持ち直したのか。

フライブルクは、奪うと一度最終ラインまで下げ、ピッチの幅を広く使いながら攻める傾向にある。後半入りフライブルクは選手間の距離感がよくなっていた。そのことにより、ボールを保持しやすくなり、回数は多くなかったがピッチを広く使いながら攻めあがることができた。

総括

今節を振り返ってフライブルクはかなり苦戦していたなと思いました。フライブルクはビーレフェルト相手に中央から攻めるように誘導していたが、ドルトムント戦ではサイドに誘導しようと試みていた。しかし、ゲレイロやべリンガム、ブラントやロイスなどが流動的に動いてビルドアップに加わるので、混乱を来し、完全に機能不全に陥っていたなと感じました。

フライブルクはフレッケンかそうではないか。N.シュロッターベックかそうではないかが顕著にでただけではなく、これまで強みであった選手全員が共通認識をもって取り組めるという姿もあまり見れなかった。

ドルトムントは逆に組織としての流動性があり、局面でも選手同士で感じ合うことができていたので、試合予想では、組織力で上回るフライブルクがドルトムントを苦しめるものの、質、決定力で上回るドルトムントが僅差で勝つと予想しましたが、組織力、質、決定力すべてでドルトムントが上回ったなと思いました。

久々に結果としても勝って内容的にも勝ったなと感じることのできる試合でしたので、これを機にチームが上昇気流に乗ってポカール、20節のホッフェンハイム戦も勝利して欲しいですね!

最後までお読みいただきありがとうございました。

では、また!



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