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わたしが人生の曲がり角だった頃

人生には曲がり角が何回かある。

高校生の時、勉強についていけなくなった。でも頑張りたくて、自分を追い詰めて、吐き気がするようになって高校に行けなくなった。胃カメラまで飲んで色々調べて、最後は精神科に行って先生に全て真面目に頑張りすぎると言われた。
そこから、自分を許すことに決めた。合言葉は、「ま、いっか。」自分を誤魔化しながら、短大に何とか合格して、就職してからも症状がでたが、行きつ戻りつして克服した。

24歳で父が癌で亡くなった。悲しくて苦しくて毎日泣いた。この時ほど死について考えたことはなかった。人の人生ってなんだろう。どうして何も悪いことしてないのに死ななくてはならなかったんだろう。悪いことしている人も元気に生きているのに。悔しくて悔しくて神様はいないと思った。

その二年後八年間付き合っていた彼と別れた。一時期は結婚するかもしれないと思っていたからショックだった。
でも死んだわけではないし、例え二度と会わなくてもこの世界のどこかで生きていると思えば気持ちが和らいだ。死に別れよりマシだと思った。

今の夫に出会い、子供が出来て、育てるために、自分のことは全て後回し。とにかく生活のために、子供のために、必死に働いた。
そして、ずっと走り続けてきたのに、心がぽっきり折れてしまった。とっくに限界が来ていたのに、気づかないふりをしていたツケがまわってしまった。
そこから回復するまで二年間もかかってしまった。

曲がり角は突然やってくる。ずっと真っ直ぐ歩いていたはずなのに、突然曲がり角にぶち当たる。
そこで一度立ち止まって考える。
ああ、こちらの方向に行くんだな。
曲がった先には何があるか、曲がってみないとわからない。先が見えなくて怖くなる。
でも仕方ないから曲がる。
そしてまた真っ直ぐ歩き始める。

曲がってどうだったか。良かったのか悪かったのか今でもよくわからない。

曲がり角を曲がったその先にはちょっとだけ考え方が変わったわたしが歩いている。
まだまだ真っ直ぐとはいかないだろう。
それも人生なのだ。



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