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簡単ツナのパスタ スペイン地中海の田舎式スパークリング

冷蔵庫に残っていたスパゲティを使って簡単にシーフードに。チューブ入り生姜を少々に、キャベツ、玉ねぎを炒め、ツナのパウチを投入。ツナの脂と麺つゆを味付けに、塩で最後に味を調える。青のりと砕いたカシューナッツを振って完成だ。

ニンニクと鷹の爪を入れたかったが、子供の舌に合わせた。代わりに、カルディで買ったお気に入りのわさびドレッシングを振る。このドレッシングを茹でたブロッコリーなどの野菜に振って食べるのが大好きだ。

わさびドレッシング(カルディ)

合わせたのはスペイン地中海地方のスパークリングワイン。生産者のルシャレルはカタルーニャ州ペネデスにある、スペインで初めてビオディナミ農法を導入した草分け的存在のワイナリーだ。元々はワイン用のブドウを生産していたが、1987年にルシャレル・ブランドを立ち上げてワイン造りに乗り出した。化学薬品・肥料に頼らない農法、SO2無添加やヴィーガン対応にも積極的だ。
ちなみにルシャレルとは、地元ペネデスを代表する品種「チャッレロ」=XAREL.LO の語順をひっくり返した「LOXAREL」が由来。今回のワインもそうだが、ルシャレルが生産する全てのスパークリングはチャレッロから造られている。カヴァは主にチャレッロ、パレリャーダ、マカベオなどから造られるが、チャレッロが最も高品質とされる。
ワインの醸造法は伝統のメトード・アンセストラル。田舎方式との意味を持つが、発酵完了前のワインを瓶詰めし、瓶内で(再)発酵させて泡をワインに閉じ込める。また、フレッシュな味わいを造り出すため瓶内発酵・熟成を敢えて6ヶ月にとどめている。カヴァの熟成規定はノン・ヴィンテージ(収穫年表示なし)で9ヶ月にて、カヴァは名乗れない。
ボトルは紙袋に包まれて上部を藁の紐で固定、さらに瓶はキャップされているが栓抜きで外すとその下にはコルクだ。紙袋の下部のイラストの男性に見つめられつつ、飲む前からいろいろなこだわりを感じさせられる。

ルシャレル ア・パル, アンセストラル オーガニック, 3,366円
Loxarel, Ancestral, Xarello, Spain, 2020, 12.5%
リンゴのコンポート、リンゴジャム、蜜漬けの花梨の果実香、シナモン、白胡椒のスパイス香、白い花、黄色い花、酵母やパンの香りがやや荒々しく香る。
パワフルな果実味、力強くやや荒々しい酸味に同時にジューシーな果実味、余韻にはビターなタッチがやや明瞭に。

ワインのジューシーな果実味はリッチなオイルを含むツナの風味を包み込む。わさびドレッシングのツンとした香味にワインの酸味が重なり合い心地よく調和。
相性: ★★★☆☆

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