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スパイスの効いた白子のムニエル 新潟カーブドッチの潮風ほのかなセミヨン
仕事上がり、同僚たちとミッドタウン日比谷でディナーに。魚介フレンチと新潟カーブドッチワインが充実しているバーマンに集合。カーブドッチは1992年に創業し、そのワイナリー経営塾はフェルミエやドメーヌ ・ショオなどの設立を後押ししている。カーヴドッチのワインも大好きだが、日本ワイン界への影響においてもなくてはならない存在だ。
シーフードは前菜にイカとアスパラのアイオリソース、続いて白子のムニエル、トロサワラのグリル エスニック風を注文。
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前菜に添えられたアイオリソースはニンニクやオリーブオイル、卵黄を原材料に、マヨネーズの製法と同じように、オリーブオイルと卵黄を乳化させて作るもの。
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白子のムニエルはクミンやコリアンダーか、スパイスがしっかりと効いている。トロサワラのグリル エスニック風はクリーミーでカレー味の効いたラクサのようなソースにグリルされたトロサワラが浸されている。
ワインは新潟県カーブドッチのものを中心に。
カーブドッチ, むささび(ブラン・ド・ノワール)
CAVE D'OCCI Blanc de Noir
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黒ブドウのみから造られる白ブドウのような見た目のブラン・ド・ノワールスタイル。
無濾過か濁りの強い色調と力のある泡立ち。
シードルのように活き活きとしたリンゴの快活な果実香、酵母の香りのパンのフレーバーが豊かに広がる。
濾過を抑えていて酵母由来のものも含めて旨みがじんわりと広がる。黒ブドウの旨味をしっかりとたずさえつつ、荒々しい酸味がしっかりと舌に残り食欲を刺激する食前酒にふさわしいワイン。
イカとホワイトアスパラのアイオリソースに。ワインの荒々しい酸味とやや圧しの強い果実味に、イカからは若干ながら苦味が立ち上がってしまった。マヨネーズのような見た目のアイオリソースでマスキングしても、どうしてもほのかな苦みが残る。相性: ★★☆☆☆
白子のムニエルに。料理に効いたコリアンダー、クミンなどのスパイスが、ワインの泡の刺激と黒ブドウの活力のある果実味にバランス。余韻にはまったりとした白子のコクが広がり素晴らしい調和。ワインと合わせても生臭さが立たないように丁寧に調味料がアジャストされている。相性: ★★★★☆
カーブドッチ, セミヨン
CAVE D'OCCI, Semillon
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香りには蜂蜜漬けの花梨、微かに潮の香り、柔らかいセルフィーユなどハーバルなタッチ。
風味にはみずみずしくハリのある果実味、微かな塩味、中庸からややはっきりとした酸味。
イカとホワイトアスパラのアイオリソースに。ハリのある果実味にイカの磯の香りとアスパラのグリーンな香りが心地よい。果実味と酸味のバランスが良く、イカを変に刺激することもなく臭みも立たずに心地よい調和。相性: ★★★☆☆
白子のムニエルに。料理のスパイス香がワインのハリのある果実味に絡み食欲をそそる。白子のコクと磯の香りに、ワインのほのかな潮の香りが寄り添う。相性: ★★★★☆
La Sauvignonne 2019 Laurent Lebled, ラ・ソーヴィニョンヌ 2019 ローラン・ルブレ
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自然派スタイルでたっぷりと濁っている。
香りにはピンクグレープフルーツ、オレンジピールなどが野太く、またソーヴィニョン・ブラン品種特有のハーバルな香りもやや強めに広がる。
風味には果実味のコク、旨味、滋味が力強く広がり、酵母由来のトーストのようなニュアンスが鼻腔を心地よく抜ける。
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トロサワラのグリル エスニック風に。クリーミーなカレー風味のラクサのようなソースとの相性が抜群。サワラの脂との相性はまずまずだが、ワインとソースの繋がりが完璧であり、料理との繋がりもうまくまとめる。相性: ★★★★☆
この後、和牛のステーキにカーブドッチのツヴァイゲルトレーベを合わせたが肉の充実の脂にワインのチャーミングな果実味とこぎみよい酸味の相性が印象に残っている。
シーフードに新潟の日本海の潮風を浴びたブドウで作られるカーブドッチの相性をたっぷりと楽しんだ。
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