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【分譲マンション】賃貸オーナーになるということ。


家賃収入で悠々自適なんて憧れるわ。
賃貸オーナーはそんな甘い世界じゃないけどな。

クローズアップ現代でも取り上げられた空き家投資を含む不動産投資は、近年投資を進める国の施策とも相まって、一時期大変増えたように思います。特に投資目的で建てられた1R分譲マンションなどは、都内を中心に乱立しており、中古ともなれば初期費用も抑えられ、ついつい不動産会社の口車に乗ってしまった会社員の方も多いのではないでしょうか。

しかしながら、当然、不動産投資は立派な経営です。資金運用の見通しが甘ければ破綻します。

マンション1棟は買えないけど、1部屋だけなら買える。月々の家賃収入は入居者に払ってもらって、完済の暁には自分が住めば、ローンを他人に丸投げしたも同然と考えられるかもしれません。
また「原状回復費用は全額入居者負担」などと聞いている人がいるかもしれません。

しかし裏を返せば、設備の不備・劣化は貸主の負担です。年数が経てば、どんな設備も痛みます。ちなみに壁紙の減価償却期間はおよそ6年、エアコンの耐用年数もおよそ6年、水栓で10年、換気扇で15年と言われることが多いです。何年のローンで購入されましたか?その間に何回設備を交換することになるでしょうか?

また、忘れられることが多いのがマンション管理規約です。
ほとんどの分譲マンションで「専有部分に関する内装工事」に関して規約が定められています。規約はマンションによって千差万別で、管理会社に丸投げのところもあれば、都度マンションの理事会で承認を得る必要があるところもあります。

とあるマンションでは、たとえルームクリーニングだけであっても、業者が出入りする場合には、施工の1ヶ月前に申請が必要でした。
つまり、その1ヶ月間の家賃収入はないことになります。
私はそれでオーナーに怒鳴られたことがあります。私に怒鳴られても、すぐ工事に入れるわけではないのですが…。

リスクのないリターンはありえません。
耳障りのよい儲け話には惑わされないようにしたいものですね。


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