ディスカッションよりディベートのほうが好き

私は、競技ディスカッションと競技ディベートの両方をそれなりに経験したことがあります。

この二つを比べると、おそらく日常生活でのお役立ち度としてディスカッションのほうがうえです。しかし、私はディベートのほうが好きでした。それはなぜか? 理由は3つです。

1.話す時間が決められている

ディベートでは一人の人間が話す時間が決まっており、かつ順番に回ってきます。話せないことはないし、話しすぎることもありません。話している間に人に邪魔されることもありません。快適です。

一方ディスカッションでは、話の旨い人が延々話し続けていたり、自分が説明しているときに途中で腰を折られたりします。気の弱い人なんかは3時間のあいだ一度も発言できないなんてこともザラです。あと嫌なのが、一番初め、試合開始直後にまず誰がしゃべるのか、開口一番の奪い合いみたいな空気……。つらい。

2.権威にしばられない

ディスカッションやディベートでしばしばささやかれる「オーソリティ」。これはあらかじめあの人はディスのうまい人だとか、あの人は去年の大会優勝者だ、あの人のほうが先輩だ、みたいな感じで、その人がもってる権威を指します。

ディスカッションではなんだかんだ権威の高い人間の発言に皆が流されるようなことが起こります。

ディベートでもないことはないのですが、流されるのはジャッジなので、その場の雰囲気みたいなのが多少マシです。

3.マクロな視点での議論ができる

ディスカッションでは一つの議論を徹底的に細かくやっていくのに対し、ディベートでは複数のメリットデメリットを比較したり、メリットの検討と代案の検討が同時に進んだりします。

あっちこっち忙しいのが嫌いな人はディスカッションのほうが好きかもしれませんが、個人的には壮大に進められるディベートのほうが現実の状況に合わせた議論ができるように思えて好きでした。


これはもう完全に好みの問題なので、ぜひ両方やってみて好きなほうを決めてもらえたら嬉しいなーと思います。

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