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転勤の引っ越し作業って「家族を巻き込んだサービス残業」だと思う

常々おかしいと思ってたんだけど、うまく言語化できなかったことのひとつが転勤による引っ越し作業のもやもや。

ひとたび「転勤だ!」となれば夜な夜なネットで物件を探して、土日を使って現地へ飛んで家探し。
引っ越し直前まで夫の仕事は続くので、他の家族(主に妻)が荷造りや、手続きもろもろを進める。
そしてもちろん、またもや土日をつぶしてお引っ越し。土日どころか、GWを引っ越しでつぶしたこともありますけど?
新天地での生活が始まると同時に本人は会社へ、他の家族(主に妻)が引っ越し後の片づけ、手続き。

あの......
めちゃくちゃプライベートの時間を使ってるんですけど。
めちゃくちゃ家族(主に妻)の労力を使ってるんですけど。

これはもう、家族を巻き込んだサービス残業としか言えないと思うの。

会社命令の引っ越しは業務と見なそう、そうしよう

どうやったらこれを解決できるかしら?と考えて、たどりついた答えが「引っ越しは業務」とすること。

業務時間中に引っ越し作業したらいいと思うの。
だって、会社の都合で引っ越しするんだもん。

現実的には、「引っ越し作業日は出勤扱い」にしてほしい。たぶん、会社によっては引っ越し休暇とかが存在するはず。

引っ越し日を含めて4~5日は必要だと思う。県外への引っ越しなんて、運び出した荷物が新しい家に着くのに2~3日かかるんだから。

有休じゃだめだよ?
有休は会社が用途を決めていいものじゃないから。

引っ越し作業を行う家族にも給料をあげよう、そうしよう

「引継ぎ期間にいないのは困る」とか言うんなら、引っ越し作業を行う家族に給料を出そう。
時給いくらって決めてさ、引っ越しに何時間費やしたか申告するの。

「引っ越し手当がつくでしょ?」って?
そんなの、引っ越し挨拶の品とか、子どもの習い事がすぐに解約できなくて行けないのに払う月謝とか、引っ越しまでに冷蔵庫の中をからっぽにしなくちゃいけないから仕方なく行く外食とか、まったくサイズが合わないから新しくカーテンを買ったりとかして使っちゃうのよ。むしろ足りない。

労働に対価を!

転勤のこと「完全な悪」とは思っていないけど

ここまで書いて、ああ、この人、転勤のことをものすごく憎んでるんだなって思われているような気がする。

でも、私は転勤を「完全な悪」とは思っていないのね。

不祥事を減らすとか、本当に人手が足りなくて誰かを配置換えしなきゃいけないとか、正当な理由もあると思う。

人間関係がうまくいかなくて転勤に助けられたとか、新しい事業に関わりたくて転勤を望んだとか、転勤がもたらす良い面もあると思う。

それでも。
転勤のやり方はもう少しなんとかなるんじゃないかな。

辞令が出てから1カ月の猶予もなく引っ越ししないといけないのに、引っ越し作業は業務外の時間を使ってやれって、それは無理があるんじゃないかと。

IT業界では転勤制度をなくしたり、居住地の制限をなくしたり(ヤフーが話題だったよね)と動きが出てきているけれど、すぐに追随できない会社もたくさんある。

転勤制度をなくすのが無理なら、せめて制度の見直しをしてみてはいかがでしょうか。
もうちょっと社員とその家族に優しい制度にしたら、働きやすくなって、家族も喜んで、やる気がみなぎって、業績も良くなって、みんながHAPPYになるんじゃない?

いますぐ転勤をなくせ!なんて言わないからさ、転勤はあるけど優しい世界をひとまず目指してみません??


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