ちっこい趣味

今、オーストラリア行きの飛行機の中でこの日記を書いている。フライト時間10時間、雷雨の影響で出発は3時間押した。

長時間の国際線に初めて乗るので結構ドキドキしている。離陸して2時間ほど、あのかの有名なそして人生初のBeef or Chicken?イベントにそわそわしながら機内食を待ち無事ビーフを頼むことができた。
食べた後安心して4時間ほど寝たが、お手洗いに行ってからすっかり目が覚めてしまった。

残り4時間、暇である。

暇つぶしにYouTubeで事前にダウンロードしておいたゲーム実況を見ていたが、普段動画をしながら何かをしているタイプなのでじっと動画だけを見るのも退屈。そこで何か手を動かせることはないかと思い久々にイラストを描くことにした。

私は数年に一度絵を描きたい欲求が出てくる。が、別に上手いわけではない。かといって絵しりとりなどの類いでは何を描いてるかは伝えられる程度なので一番盛り上がらないタイプだ。例えるなら、中1の時にいたリボーンのキャラだけちょっと上手く描けるオタク女子くらいの画力である。

中学の時、不登校で丸1年半引きこもっていたのだがそのときは狂ったようにイラストを描いていた。何を描いていたかというと当時好きだったお笑い芸人の写真を見てデッサンベースを少しイラスト風に変えて描いていた。ニッチすぎる。リボーンならまだよかった。

学校に行き始めては机に齧り付いて描くことはなくなったが、その頃の影響かふつ、とイラストを描きたくなる瞬間が大人になっても定期的に訪れるようになった。

繰り返すが全くもって上手いものではない。
お絵描きアプリをアンストしてしまっていたのでiPhoneのメモ機能で先程完成させた。けど、自分的にはイラスト欲が満たされとっても満足した。

誰にも頼まれてないのに自分の好きなようにやって、自分自身だけを満たす瞬間というのは他者が介在しないタイプの中ではかなりの幸福だと思う。
もちろん他の人に見せたいという気持ちも多少あるし褒めてもらったりしてもすごく嬉しい。
けどそれはあくまでプラスアルファであって、完成した瞬間や少し経って見返して下手なりにかわいいイラストだなと思えるだけで充分だ。

この日記も同じだ。
特段話が面白いわけでも文章が上手いわけでもない。自分の性格1人で続けることができないので他の人が見ているかもしれないという状況をお借りしているが、人に広く見られたいわけでもない。

ただ書いているこの時間が楽しく、書き切ってアップした瞬間が嬉しい。もちろん友達に読んだよと言われることもプラスしてすごく嬉しい。(サンキュー!)

イラストを描いて日記を書いたら、フライト時間はあと2時間ちょっとになった。機内の電気がついたら、次は読みかけの本を読もうと思う。