麗郷のシジミが凄かったので、建築家の新しいビジネスを思いついた。

久々になりましてすいません。

今日は、色々な経験と、建築的アイデアが薄っすらつながった感じがあるので、ざっくりですが、その事について書いてみたいと思います。ディテールは雑になると思いますが、その骨格だけでも伝えられればと。

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少し前に、渋谷にある老舗台湾料理店「麗郷」に行ったのですが、そこでたべた名物の「シジミ」が凄かった。

https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001805/

「シジミ」は、ここにも写真が表示されている、料理ですね。

何が凄いと思ったか雑にまとめると、

①まず超おいしい。
②シジミという安い材料を使っていること(それがギャップ感、驚きにもつながる、そして1000円なので利益率が高い。)
③貝をつまんで加えて食べるので、時間がかかる(量以上に満足感を与えるのに貢献している)

の3点があげられるかと。美味しいというのは必須条件なのですが、そこに加えて、あのシジミがこんなに美味しくなるの?という驚きを与えるギャップ感。そして定価千円なので、かなり利益を生み出すと言える。(美味しいので値段が高すぎと感じない)、そして、貝殻付きなので、つまんでくわえて食べるという、動作を強制されるので、食べるのに時間がかかります。つまり、実際の量以上に時間がかかり、食べているという満足感を与えています

食べながら、めちゃくちゃ良くできた商品だなと感じて感激してしまいました。これがあるからこそ、一等地である渋谷で数十年もお店を維持できているのだなと実感しました。

これ、美味しいだけなら、牛肉とか良い食材に、このタレを絡めればいいと思うんですよね。でもそうすると、単価跳ね上がりますし、利益率下がりますよね。如何に安い材料で、美味しさを生み出せるかが利益を生み出す肝なんですよね。そして、そこに第三の要素である、殻を持って、食べるという経験が加わり、食べる満足感を補強しているんです。

凄い。こういうアイデアと姿勢がお店を永続させるのだなと。

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