見出し画像

建築設計事務所に依頼してよかった、を社会の中に生み出し、業界認知を底上げするサイクルをつくる

タイトルとして書きましたが、アーキテクチャーフォトを運営する中で、徐々に意識されてきたことが、上記のステートメントになるような気がしています。

開設当初は、作品を紹介させてもらうことが嬉しい!アクセスが伸びることが嬉しい!という気持ちしかありませんでしたが、運営を続ける中で、業界の為に何かできるのではないか、どうしたら設計者の皆様に貢献できるか、という意識が芽生えてきました。

***

そんなことを考えながらいつの間にか実践するようになったのが、店舗作品等の半ばパブリックであった場合に、「そのお店の公式サイトや、その場所を、記事序盤でリンクで紹介すること」でした。

最初は、掲載された作品の場所が分かれば、読者の皆さんにとっても訪問するのに便利!くらいの感じでしたが、色々なリアクションの報告を受けるごとに、これは凄く小さな施策ですが、凄く意味があるように思えてきて今に至ります。

この店舗の公式ページへのリンクがあることで、実際に読者の皆さんが、お店に足を運んでくださって、商品を買ってくれた、美容院ならば、髪を切ってくれたという行動が起きているんです。

つまり、設計事務所に依頼してくれたクライアントの商売にも貢献できているんです!これは僕にとって本当に嬉しい出来事でした。

それは、設計事務所に依頼したことで、商売にポジティブな影響が生まれたと言っていいと思います。ぼくは、そのようなポジティブな影響によって、世の中の沢山の設計事務所に依頼してくれたクライアントさんの中に、「設計事務所に頼んでよかった!」というマインドが生まれたとすれば、それを絶対に友達や親せきにも、話してくれると思うんです。

それが、積み重なっていくことで、社会の中に「建築設計事務所に依頼すると良い!」という機運が高まっていくと思うんです。

***

業界団体が、政治にアプローチして、設計料などの制度を社会の中で良い方向に変えていくという行動も、業界をよくするためにはあり得ると思うのですが、
弊メディアのような存在が出来ることを考えると、そのような草の根的な活動によって、社会の中の建築設計事務所のイメージを変えていく可能性もあるのでは、と思っています。

建築家の皆さんが弊サイトに、作品を投稿してくださることは、もちろん自身の作品周知やPRにもなると思うのですが、より大きな枠組みで見ると、設計事務所の存在自体を社会の中でポジティブに認知してもらう活動にもなっていると言えると思うんです。

***

そしてそれは、紙媒体とは異なるウェブだからこそ出来ることであるとも思えます。ウェブの特徴は、ハイパーリンクという仕組みで、全てのサイトがスムーズにつながることです。

紙で見て、ネットで検索する、というプロセスよりも、そこにあるリンクをタップすることでワンタッチで場所が分かる、お店を知れるということは、読者側の立場で言えば非常にスムーズで便利、ストレスがないんです。

例えば数多ある、新聞社のウェブサイトや、紙媒体から始まったウェブメディアをみると分かるのですが、この「リンク」の仕組みを活用することに消極的です。その背景には、読者を囲い込みたい。他のサイトに流れるのではなく、自社サイト内を見てもらいたい。という思惑があるのだと思います。

これは、自社サイトのメリットにはなりますが、読者やその記事に登場する方々にとってメリットはありません。

(余談ですが、ぼくは、彼らはビジネスの為にインターネットをつかってをしているだけで、インターネットへの信頼がないように見えます。)

***

アーキテクチャーフォトが、まず設計事務所の名前のところに、直接リンクを貼るのは、将来設計事務所のクライアントになってくれるだろう読者が、如何に簡単に設計者のサイトを訪問できるかを考えた結果です。

設計事務所のサイトに最短でたどり着ければ、設計事務所への仕事の依頼も直接行きやすくなるはずです。世の中には、施主と設計者の間に入り仕事を仲介してくれるサービスも沢山ありますし、それを一概に良くないと思ってはいませんが、ぼくはやはり、設計者がダイレクトに施主に依頼を受ける。という状況がベストだと思っています。

それを加速するメディアでありたいと思っています。

***

高橋寿太郎さんの「あいだけん」のインタビューを受けて、その後に寿太郎さんとメールをやり取りしていたのですが、先に書いたようなことが、改めて思い出され、言葉にしてみようと書き綴ってみました。

ダイアグラムも是非、改めてご参照ください!

画像1


皆様に、有益な情報をご紹介できるよう活用します!