2005年4月25日、尼崎~JR福知山線脱線事故と私
(記事一覧)
その日の朝はゆっくり始動した。午前9時を過ぎて、そろそろ出勤しようかと思ったころ、当時ガラケーだった携帯に、時事通信のニュース速報のメールが飛んできた。「踏切で事故。2人死亡」といった内容だった。「ああ、午前中は忙しそうだな」と思った。
その頃なぜか鉄道事故の取材で呼び出されることが多く、2週間ほど前にも、大規模な停電で関西圏のJRが止まり、午前中いっぱい取材に追われたのを思い出していた。夜は以前から楽しみにしていた、他社の記者たちとの飲み会の約束があった。