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変態プロレス放談

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しがない変態プロレスファンが、プロレスを中心に気付いたこと・感じたことを徒然なるままに書いてみました。 ひとつよしなに…!🙇🙇🙇
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約束~2024.3.30『中嶋勝彦vs安齊勇馬』~

はじめに「あの三冠戦は何なんだあ!!!あれをどう思う!?」 2024.3.30、東京都大田区。 プロレス観戦終わりに偶然遭遇した年長の知人に会うや否や、肩をゆすられて、いきなりこう言われた。 咄嗟に「これは一緒に飲みに行かないといけないな…!」と察した私は、知人に提案する形で、蒲田駅近くにある中華料理屋まで移動する事にした。 会場から店までの移動中に交わした知人との話は、この日の全日本プロレス大田区総合体育館大会で組まれたメインイベント・『中嶋勝彦vs安齊勇馬』で占め

既成着てる?個性着てる?~2023.12.31『中嶋勝彦vs宮原健斗』~

はじめに 2023.12.31全日本プロレス国立代々木競技場第2体育館大会 新型コロナウイルス禍以降も安定して後楽園ホールの動員が1,000人を超える数少ない団体・スターダムですら苦戦を強いられている印象の強い代々木第2体育館。 しかも大晦日という日程にもかかわらず、プロレス団体鬼門の地で観衆2,687人をマークした事実は全日人気の高さを窺わせるものがあった。 ただ、私はこの興行に対して一点、悲しく感じる箇所があった。 それは、この日のメインを締めた中嶋勝彦が、20

ユー・メイ・ドリーム~2023.7.15『中嶋勝彦vs宮原健斗』~

はじめに試合が決した瞬間、私は思わず会場で快哉を叫んでしまった。 2023.7.15プロレスリング・ノア後楽園ホール大会で組まれた『中嶋勝彦vs宮原健斗』。 佐々木健介の愛弟子である2人は、健介オフィス退団後、宮原は全日本プロレス、中嶋はプロレスリング・ノアを主戦場に活躍。 その後、因縁がありながらも絡みの無かった両者が再び交わったのは、武藤敬司引退興行の行われた2023.2.21だった。 あれから約5ヶ月後に決まった、実に10年振りという両者のシングルマッチ。 しか

『宮原健斗vs永田裕志』の三冠戦を見て、私が感じた事

はじめに2023.2.19。永田裕志、三冠ヘビー級王座戴冠。 新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアが管轄しているシングル王座戴冠のグランド・スラムに加え、先に達成していた3団体のシングルリーグ戦制覇も含めると、史上初の『シングル完全制覇』。 54歳9カ月での三冠王座戴冠は、天龍源一郎の52歳2カ月を更新する史上最年長記録になりました。 一方で、この結果に対して、全日ファンを中心に荒れている意見も耳にするわけでして…。 2023.1.3に永田が三冠挑戦表明

宮原健斗は、シャッターチャンスの神様である。

はじめに宮原健斗は、シャッターチャンスの神様である。 全日本プロレスの看板レスラーである宮原を客席から撮る度に、あまりの"神"っぷりに思わず感嘆してしまう私がいる。 私自身、色々な団体に行って客席から写真を撮る中で、宮原を【シャッターチャンスの神様】だと感じるようになったのは理由がある。 カメラ初心者であっても、カッコいい写真を撮らせてくれる選手だからだ。 "写真を撮らせてくれる"と言っても、一人ひとりの都合に対して応えるというよりは、全体に向けて撮りやすさを共有してく

京都プロレス迷宮案内~Day2・未知はいつだって刺激的~

はじめに2022.6.25~6.26の2日間、私は住んでいる東京を離れ、京都府まで1泊2日のプロレス遠征を敢行した。 初日(6.25)は、スターダム京都大会を観戦後、フォロワー様と力皇ラーメンやファミレスなどに行く充実っぷり。 2日目(6.26)は、大阪府交野市で無料プロレスが行われると聞き、そこに出向いた後、大阪や京都を巡って夕方には帰京する予定だった。 しかし、新幹線の予約を取ったあとで、Twitterから飛び込んできたあるツイートが、私の脳裏に焼きついて離れずにい

三冠とICEで見た、【異種の受容】という強み

はじめに 2022.2.23に、後楽園ホールにて全日本プロレス(以下:全日)を観戦してきました。 今年で旗揚げ50周年を迎える全日ですが、昨年末に三冠ヘビー級王者・ジェイク・リーの負傷欠場もあり、年始から三冠王者不在という状況に…。 1月末に急遽行われた三冠王座決定トーナメントでしたが、優勝して王者に返り咲いたのは宮原健斗。 今大会で組まれた2022年初の三冠防衛戦は、年始にジェイクと三冠戦を予定していたアブドーラ小林(大日本プロレス)との対戦に。 試合としては、「試