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京橋LIXILギャラリー跡地に新ギャラリー"ヘラルボニー/ゼロからはじまる"

以前よくタイルの打ち合わせで通ったLIXILが入った京橋ビル。LIXILギャラリーも興味深い展示会を頻繁にやっていた。出入り口は壁と軒裏までびっしりタイルが貼ってあり、正しくタイルのビル、東京駅方面から行くと京橋のおわり、銀座の入り口となる象徴的なビルであった。先月に閉鎖し、新たにBrillia art galleryとして復活した。

ヘラルボニーについては以前、銀座の東急プラザのPOP UP STOREで拝見して以降、すっかりファンになってしまった。


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1.双子弟達の素直な気持ちと信念が成就

展示会では発足してから三年の軌跡を辿っている。代表を務める弟さんが小学生の頃綴った作文が公開されている。お兄さんについて、こだわっているところ、すごいところ、周りからの見られ方などまっすぐな気持ちで綴られている。お兄さんのような人たちのすごいところをたくさんの人達に知って欲しい、という思いを思いに留まらず、実現してるところが素晴らしい。

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2.心に刺さるストレートな意見広告

ヘラルボニーが一躍注目されたのは、霞ヶ関に掲げた「この国の一番の障害は「障害者」という言葉だ」という意見広告。人は弱いから、何かしらカテゴライズしたがる。自分や自分以外がその何処かに属してることで安心感を得られるからだろうか。私にも少なからず心当たりがあるが、もう今の時代、価値観も属性もシームレスである。人々はそのことを理解し、弱さから脱却しなくてはいけないということをこのメッセージから受け取った。

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3.アートを身近に気軽に楽しめる

ヘラルボニーの魅力は何と言っても、色彩豊富で楽しくなれるデザイン、それからエコバッグや財布、傘など気軽にそのデザインを身につけられる点だろう。京橋ギャラリーでは、ギャラリー1,2とあり、2では小物やアパレルの販売もしている。ギャラリー1では、作家のこだわり、アートのプロセスなどについて常駐するスタッフの方が丁寧に説明してくれるため、つい小物を買って帰りたくなる。

今はヘラルボニーもアーティストの地位を確立するために奮闘しているが、近い将来ヘラルボニーが取り組むまでも無く、誰しもよいものが相応の価値で認められる世の中になっていて欲しい。

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