見出し画像

来年は見るだけでなく乗るために訪れたい"羽田空港"

息子は大きくてスピードの速い乗り物が大好きである。この2年家族での遠出が出来ず、たまに羽田空港の展望デッキを訪れた。そして、飛行機の離着陸を眺める息子が私の存在を思い出して後ろを振り返るまで過ごす。

羽田空港は衛生、セキュリティ、使いやすさ等あらゆる面で世界中でトップクラスの空港である。
設計においても、以前空港施設の設計で著名な梓設計の方から聞いたが、飛行機の格納庫を設計する上で無柱の大空間を作り出すために構造技術が古くから発達し、出入国ロビー部分でもその技術が多用されているという。
国内線の第2ターミナルについては松田平田設計が担当している。


中央の吹き抜け空間

1.ワクワク感が溢れる大きな吹き抜け空間

鉄道で空港に到着する地下1階から何層ものフロアを繋ぐ大きな吹き抜け空間をライトコーンと呼んでいるらしい。大人の私でも旅の高揚感をこの吹き抜け空間で覚える。吹き抜け空間を上下に移動するガラスケースのエレベーターを何度も往復するのも息子のルーティンになっている。空港の意匠は機能的な制約が多いため、単調になりがちだが、この空港は無柱空間の技術を巧みに利用し、フレームで構成するデザインが何と言っても秀逸である。

展望デッキ

2.緻密な離着陸ルートが一望できる展望デッキ

1分も待たずして、色々な航空会社の飛行機が離着陸を繰り返す。空が広いと言ってもここまで飛行機が多いと羽田上空で衝突してしまわないものか不安になるが、見ていると整備から乗客の乗り降り、滑走路までの移動含め、時間や動線が細かく管理されているのがよくわかる。

展望デッキに長時間いる息子

3.飛び続けるので帰るタイミングがない

羽田空港は出発や到着で利用する人、見送ったり迎えに来る人、働く人や楽しみに来る人たちで溢れかえっている。そして確実に安全に人々を目的地まで運ばなけれならない緊張感と日本に羽田に訪れる人たちを楽しませようとするサービス精神とで人やハードの高いクオリティが求められる。飛行機が飛び続けている限り、もちろん飛ばない間の準備も含めて空港は休みなく働いている。本当にありがたい。

飛行機や空港を見ても利用しても楽しい。しかしながら、来年は飛びたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?