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ある30代ITエンジニアが考えているSDGsのこと。

この記事は私が勤める会社のアドベントカレンダー19日目の記事です。

今回は最近よく聞くSDGsについて、私自身も勉強しつつ今の自分の立場から理解や考えを深める場、そしてあまり聞き馴染みがないかもしれない同僚たちへ向けてのメッセージの場にしたいと思います。

1. SDGsとは

Sustainable Development Goalsの頭文字。「持続可能な開発目標」です。
エスディージーズと読みます。エスディージーエスじゃないですよ。(かく言う私も、本当に最近まで間違って読んでましたが…)

SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)は、「誰一
人取り残さない(leave no one behind)」持続可能でよりよい社会の実現を目指す世界共通の目標です。2015年の国連サミットにおいて全ての加盟国が合意した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で掲げられました。2030年を達成年限とし、17のゴールと169のターゲットから構成されています。(外務省資料より引用)

SDGsのワードは聞いたことなくてもTOPにあるカラフルな画像は見たことある人もいるのでは?

ちなみに外務省はHPだけでなく専用のTwitterアカウントも開設しており、力の入れようがわかると思います。

2. SDGsのポイント

先程引用した外務省の資料が非常にわかりやすいのでぜひ見てみてください!
17のゴールの詳細説明はこちらも参考になります。

SDGs=世界共通の目標に向かって、発展途上国だけでなく先進国も努力していく必要があり、それも国だけでなく一般市民ひとりひとりのレベルで行動や努力が求められているというところがポイントだと言えます。
SDGsに関係ない人は地球上にひとりもいないのです。

3. 私が注目しているゴール

とはいえ17個あるゴールのすべてに興味を持ち、考え、行動するなんてことは難しいです。幸せなことに日本で暮らしている時点でほぼ達成できているゴールもあると思います。

そのような中で私が注目し、今後取り組んでいきたいと思っているのはこちら「5 ジェンダー平等を実現しよう」です。

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2019年12月の世界経済フォーラムで発表された数字によると、日本は153カ国のうち120位ということで、ジェンダー平等はかなり遅れているのが現実です。

私の年齢的に出産や育児のフェーズを迎えている友達も多く、産休・育休、そして時短での職場復帰とまさにキャリアが分断しかねない中で必死にキャリアをつなぐ術を探す友達もいます。必死に育児と仕事を両立させている友達もいます。

4月に職場復帰を予定している友達と先日した会話を紹介します。
上司と職場復帰について話をしたとき、上司に当たり前のように「時短の準備はできてる」と言われて、友達はもやっとした、と。なぜ女性が時短勤務をとることが前提なのか。どうして男性が時短勤務をするという考えがないのか、と。

…うーん、たしかに。

こういう感じで自分もハッとさせられること、よくあります。

4. EqualityとEquity

ここでちょっと身近に感じてもらうために私達の会社について。

開発チームは比較的若い世代が多いですが、それでも私が所属する製品チームの女性比率は約4分の1です。マネージャ層、ディレクター層に女性はいません。
このことについて、なにか感じたことはありましたか?(to同僚たち)

この事実だけを切り取ってどうこう言うつもりはないです。また、幸せなことに自分が女性だから不当な扱いを受けていると感じることもほぼありません。
ただ、差別が比較的ないと思われる我々のチームでもこれが現実です。業種的に仕方がないと思うかもしれないですが、それは本当に仕方のないことでしょうか。

ここでひとつ、EqualityとEquityの違いについて知ってもらえればと思います。
下記のイラストを見たことある方はいますか?

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引用: “Interaction Institute for Social Change | Artist: Angus Maguire.”

「Equality(平等)」と「Equity(公平)」。
平等、というと左側のようなイメージを持つかもしれませんが、今すでに格差があると言われている問題については、右側の対応が必要だと言われています。平等な機会や手段を与えるのではなく、結果が平等になるようにしなければいつまでも解消されません。

ですが、女性というだけで常に加点して昇進しやすくしてほしい、というように短絡的な意見をもっているわけではないですし、単純な方法で解決するともあまり思っていません。ましてやどの業界も男女比率が半々であるべき!そうなるように努力すべき!とも思っていません。

一方で、今30代の私が今後のキャリアを考えた時、どうしても途中で仕事を離れる時期がくることも確かです。つまり、男性にはないキャリアの断絶を、出産をする女性は経験するのです。

まったく同じ能力を持っていたとして、あなたが上司として次のマネージャ候補を考えた時、男性と女性、どちらを選びますか?
もしその女性が近々妊娠する希望をもっているとしたら、フラットにその判断ができますか?

女性にしかできない出産という、絶対に無くすことのできない性差によるイベントがある前提で社会的公平、特にキャリアの観点の公平を目指すにはどうすればいいのか、今後も考えていきたいと思っています。

5. 最後に

私もまだまだ勉強途中ですが、まずはSDGsというものを同僚たちに知ってほしいと思ってこの記事を書いてみました。

うーん。まとまらないのでオシマイ!

最後まで読んでくださりありがとうございました。