私も普通の女の子　１３

こんばんは。remamiと申します。

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第三章　〜2.信じる〜

次の日、目が覚めるとけい君の姿はありませんでした。
放心状態。心ここに在らず。

何かあった訳じゃない！
ただ話してたぐらいならいいじゃん！大丈夫。
まこ信じていいよね？けい君取らないで。
けい君信じていいよね？考え過ぎだよって言って。
何でまこなの？何でけい君なの？

サエコは自分が誘ったせいでと気にしてる事もあり、大丈夫？と連絡を頻繁にくれるようになりました。

大丈夫だよ！サエコ気にしすぎ。どうって事ない。

受信１件　サエコ
本文
　今日家に行っていい？

どれだけ心配させてるんだろう。
サエコごめんね。ありがとう。
これ以上サエコ心配させる事出来ない。
自分のせいで、関係のないサエコまで悩ませたら駄目。

明るく振る舞いました。大丈夫って言いながら。
子どもたちがお昼寝した頃。

サエコ　エリナ無理してる。見てて苦しいよ。

エリナ　アハハ。。無理しないと耐えられないよ。

サエコ　けい君は？なんて？

エリナ　それが。。３日くらい帰って来てないの。

サエコ　連絡は？連絡しなよ。

エリナ　そうなんだけど。なんて言っていいか。

サエコ　エリナはどうしたいの？

エリナ　わからないから悩んでる。私がどうって事なのかな？子どもいるの。簡単に決めれないよ。

サエコ　そうだよね。ごめん。

エリナ　サエコが謝る事じゃない。私は大丈夫だから。ありがとう。

サエコ　エリナ。自分を責めないで。エリナは悪くない。

エリナ　ありがとう。サエコもだよ。
だからと言ってけい君責める事もまこ責める事もできないよ。本音を言うと、そうで有りたい・そうしたい。だけどね。

サエコ　エリナらしいね。

泣いてました。サエコも、もらい泣き。
強くなりたい。動じない心が欲しい。
苦しい。苦しいよ。

受信１件　けい君
本文
　エリナ。ごめん。

エリナ　けい君からだ。ごめんって。なんて返そう。

サエコ　エリナの正直な気持ちでいいんじゃない？けい君にはエリナしかいないんだよ。

送信
　謝って欲しい訳じゃない。謝るくらいならしないで。
　何でまこなの？こんな事で私は終わりたくない。

受信１件　けい君
本文
　ごめん。ありがとう。

その日の夕方、今から帰ると連絡がありその連絡と同時に、サエコは帰りました。

サエコ　エリナ。苦しくても今は怒っちゃ駄目だよ。

じゃあいつ怒れば良いのでしょう？
笑いながらまたね！と言い合いけい君の帰りを待ちました。

けい君も悩んだはず。まこも悩んだはず。
私だけが悩んでた訳じゃない。もう終わらせよう。
悩むのも疲れた。何も無かった！けい君はこの子たちのお父さんなんだから。

けい君は私に気を使うようになりました。

それが逆に苦しくて、何とも言えない気持ちになっていきました。

着信　ゆい

画面に表示された名前を見て、堪えてた気持ちが一気に溢れて来て出る時には泣いてました。

エリナ　ゆいー！！！

ゆい　どうした？エリナ？どうした？

話す事が出来ないくらい。ただ泣いてました。

迎えに行くから！すぐ行くから！！

迎えに来てくれたのは、ゆいの旦那さん。
私と子どもたちを車に乗せ、ゆいの待つ家に連れてってくれました。

ゆい　いらっしゃい。久しぶりー大きくなったねー！

近くにいるのに、ゆいと会う事は少なかったです。
久しぶりに会う甥っ子。人の子の成長は早い。
次男と同い年の甥っ子。
歩き回る次男を一生懸命見上げていました。

ゆい　何かあった？

エリナ　うーん。あったんだけど。言えない。

ゆい　なんだそれ。言っちゃえよー

エリナ　うーん。ドンびかないでよ。

けい君とまこの事を話しました。
出かけた時の事、会ってた事、２人で会ったのは１回だけだという事。

ゆい　エリナはいつもそう！何ですぐ言わないの？

エリナ　言ったら何か変わってた？怒るじゃん。心配させるじゃん。余計辛くなるんだよー。

どれだけ泣いたら、涙は止まるのでしょう。
枯れるまでどれくらい泣いたら枯れるのでしょう。
泣きたいんじゃない。笑いたい。
悩みたいんじゃない。喜びたい。

私は許されない？

ゆい。無かった事にしたいの。もう過ぎた事なの。

ゆい　エリナ。そんなの辛すぎる。

エリナ　わかってるよ。だけど信じようと思う。

しばらく沈黙が続く中、黙って聞いてたゆいの旦那さん。

あ！イルミネーションもう始まってるんじゃない？行こう！

エリナ　イルミネーションかぁ。皆で行ったよね！楽しかったなぁぁぁ。。

ゆい　泣かない・泣かない。行こう！楽しいよ！

泣いてる私にティッシュをくれたのは長男。
長男も目に涙をいっぱい溜めて、自分の袖でも私の涙を拭いてくれました。
その行動にまた泣けて来て、長男までも泣かせてしまいました。ママー！！と泣く長男を抱きしめて、君の優しさに泣いてるんだよバカヤロー！！

旦那さん　盛り上がってるとこ申し訳ないけど。いつ行く？

エリナ　本当ー！もうちょっと盛り上がらせて。

ゆい　あんたのせいで私まで泣けて来た。

エリナ　旦那さんティッシュ！！

旦那さん　俺。ふー君。

エリナ　え？

旦那さん　俺。ふー君！！旦那さんじゃなくて、ふー君。

ゆい　今どうでもいい。早くティッシュ！！

この騒がしさが心地良くて自然と笑ってました。
ふー君って呼ばせてもらいます！

けい君から今から帰ると連絡があったので、迎えに来てもらいこの日は帰宅。
イルミネーションの話をすると、けい君も喜んでくれました。

イルミネーション当日。

よちよち歩きの次男は、いつも全身ライオンの上着を着ていてその姿をトナカイとし、長男にはサンタさんになってもらいました。

２人手を繋いで歩く姿は可愛くて、癒されました。

こんなに可愛い子がいてくれる。
私の子に産まれてきてくれて、ありがとう。
けい君疑うのやめよう。自分がキツいだけ。
けい君は此処にいる。それで良いじゃん！！
それの何が不安なの？

続く。。。

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