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仕事の難易度が格段に下がる魔法の言葉「わかりません」をちゃんと言えていますか?

社会人になってから約16年目のアラフォー。
途中3年間、無職を経験したり、1ヶ月の休職期間を経て気がついたことがあります。
それは「わかりません」と言える人が意外と少ないのです。
じっさい仕事を進めていくうえで、自分の技術や知識の範疇外、理解が及ばない場面は往々にして訪れます。

とうぜん頭の中ではクエスチョンマークが踊ります。
そんな時「わかりません」と言えるかどうかで仕事の難易度が変わる話をしていきます。

そもそも「わかりません」と素直に言えない理由

わからないことに対して、「わかりません」となぜ言えないのでしょう。

・「そんなこともわからないの?」と叱られたくない。
・わかっていない自分が恥ずかしい。
・同僚からバカにされるかもしれない。
・できれば自分の力で解決したい。
・他人にわかってないところ(弱み)を見せたくない。

理由としてはこんなところでしょうか。
いずれも『気持ちの問題1つ』なんですよね。
さらに言ってしまうと『プライド』の高い人ほど、「わかりません」と口に出しづらいのです。できない自分が許せないですから。

「わかりません」と言えなかった場合に想定される最悪のシナリオ

仕事を依頼される時、「1週間以内」「1ヶ月以内」といった具体的な指定から、「なるべく早く」「急いではないけど必ずやってほしい」とった抽象的な指定まで様々です。無期限ではなく、かならず期限を切られます。

つまり依頼された仕事を受理した時点で、限られた期限(時間)の中で処理しなければいけない時限爆弾をポイッと渡されたようなものなのです。
時限爆弾の処理の難易度は大なり小なりあれど、いつまでも「わからない」で頭を抱えていても事態は好転せず、むしろ期限を過ぎると大爆発を起こす可能性があります。

わからないけれど調べたら解決すると確固たる自信があれば別です。
しかし「わからない」とぶつぶつ言いながら頭を抱えていてもなにも解決しません。そのまま時だけが無情にも過ぎていってしまうのです。
するとどうなるか分かりますか?

時限爆弾が大爆発すると比喩したのは大げさでもなんでもありません。

「なんでもっと早く言わなかったんだ!!」
「おいおい。どーするんだよ。」
「期限決めたよな?ちゃんと期限、聞いていたよな?」
仕事を依頼した側からの地獄の閻魔様のように詰められます。

信頼の失墜、依頼された仕事をちゃんとできない烙印を押され、自己嫌悪に陥り、穴があったら入りたいとはこのことでしょう。
過去に戻れるのならばこの時ほど、戻りたい!と願うでしょう。

さらに地獄は続きます。
期限内に終わらせなかった仕事は、巻きで終わらせなければいけません。
あなたが残業さえすれば解決するのであればまだマシです。
しかし「すまないが手伝ってやってくれ」と同僚や部下に白羽の矢が立った場合、仕事を完遂できなかったあなたはどんな気持ちになりますか?

「自分のせいで同僚や部下の時間を搾取して申し訳ない」
情けなさやら、申し訳なさやら、恥ずかしいやらと泣きたくなってきませんか?それもこれもあの時「わからない」状態のまま、手や頭を動かさなかった自分のせい。自業自得の他ならないのです。

「わかりません」と言えないばかりに時限爆弾が爆発するのを何回も見てきた

ある人は頭を掻きむしりながらパソコンと向かい合っていました。
もともと他人とコミュニケーションをとるのが得意ではなく、自力で解決するつもりだったのでしょう。
来る日も来る日も終電間際まで残業するも終わらない日々。
そんなある残業中に目からは大粒の涙がこぼれ「うっうっ」と声に出して泣き出してしまったそうです。もう精神的にいっぱいいっぱいだったのでしょう。「もう今日はいいから帰りな」と他部署の上席に諭されていました。

またある人は全く経験のない仕事を任されてしまいました。
右も左もわからない状態、まさに暗中模索の手探りで進めていく仕事。
適当にやってしまうと修正する箇所が多くなってしまうと逐一、上司に相談していました。が、「なんでそんなこともわからないの?」「ちゃんと考えながらやってます?」「なんでこんなことまで教えないといけない?」と嘲笑を含んだ回答をされてしまいます。

やがて上司に相談しにいくのが恐怖を感じるようになりました。
「(また馬鹿にされるんじゃないか)」と意識してしまい、上司はもちろん、上司の席の傍へいくことすら足が遠のきます。

「で、どこまで進みました?」
たまたま上司がインフルエンザに罹患したあと、復帰した直後に恐怖の進捗確認されました。頼まれていた仕事の期限がとうに過ぎています。
上司に相談せず進めていたので、あらゆるところが間違っていました。
下手すると最初からやり直した方が捗るレベルの酷さです。
「もういいです。こちらでやります」と静かに言われ意気消沈しました。
悔しいやら情けないやらで当時の私は頭の中が真っ白になりましたね。
(おまえのことやったんかーいw)

下記の記事でも一部書いています。


「わかりません」というのは恥ずかしくもなんともない。仕事を進めていくうえで社会人として必須の能力

じゃあどうすれば時限爆弾は爆発せずに処理できるのか?
ちっぽけなプライドにこだわらず、仕事を進めるべきだったのです。
プライドなんて人間の私情に過ぎず、仕事では邪魔にしかなりません。
引かなければならない時以外はその辺にほかし(捨てて)ときましょう。

転職を5回もした私だから断言できます。
嫌な上司、嫌な同僚、苦手な同僚なんてどこの職場に行っても必ずいます。
だからこそ私情を捨てて、任された仕事をいかに完遂させるべきなのです。

わからないまま頭を抱えていても天からは埃は降ってきても、ひらめきを期待するだけ時間がもったいないのです。
わからなければその都度、聞いて正しい手順で進めていく。
周囲からどう思われようと愚直に仕事を進めていくのが正々法なのです。

あ。だからといっていきなり「わかりませーん!教えてくださ~い」は絶対にやめておきましょう。仕事をする気が感じられず周囲からいちばん嫌われるパターンですからね。『思考停止ガチクズ野郎」とあだ名がつけられても責任とれません。

ちゃんと取り組んでみて一部分でも全体像でもある程度、掴んだ上で
「ここはどうやって進めたらよろしいでしょうか?私の認識では〇〇と思っているのですが合っていますでしょうか?」と具体案を混ぜて聞くとうまくいくことが多いですよ。


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