【詩】UNFORGETTABLE - さらば味のさつま -

Words Written by kentaro fujita c

もう僕も独立してから二十五年
最初に降り立ったのは、新居浜という街
友人に連れられて訪れてから
行きつけのお店になった味のさつま

はじめて食べたのは、ネギラーメン
トンカツ定食も、少し黒くなったおでんも、
すべて僕の原点になりました
失恋した日も、試験に合格した日も、
いつでも青春の場所でありました

UNFORGETTABLE DAYS
いろんなことを教えてもらった
これから流行するインターネット
当時はまだホームページなんて少なくて
HTMLの最先端を競い合えました
それが今もまだ僕の礎になっています

毎日の学校帰り、職場の帰りに立ち寄る場所、
観光で来たお客さんが増えてきても
何事もない会話さえ愛おしい時間
いつも笑顔で迎えてくれた味のさつま

有名になりすぎた、さつま丼は、
まだ若かった頃は食べ切れる量で
きっとできたばかりの頃でした
ボリュームと完成された味に圧倒されました
ありがとう、僕たちの味覚の先駆者よ

UNFORGETTABLE DAYS
いろんなことを交わし合った
万人が使うことになるWindows
話して得た知識が今の仕事に繋がりました
最先端を追いかけたい好奇心が
これからの挫折も乗り越えられる自信になりました

あなたの人がらで、新居浜のお兄さんだと思ってきました
病に倒れたのを聞いたのは、あなたが生還した後のことでした
何が起きたのか、分からず戸惑い、嘆きました
それでもなお、命が残ったことに僕は喜びました

何度伝えても足りないや
あなたとあなたのファンの僕たちと
味のさつまを愛してきた限りない虜たちは、
いつまでも忘れない!味のさつまフォーエバー

UNFORGETTABLE DAYS
嗚呼、僕たちのエンゲル係数の半分は
あなたでした味のさつま

そして、#さらば味のさつま #ありがとう

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