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「愛の夢をくれ」エレファントカシマシ 20th single レビュー

「愛の夢をくれ」 1999年(平成11年)1月27日リリース

こんばんは。
エレカシシングルレビュー第2弾!
今日は「愛の夢をくれ」です

「愛の夢をくれ」は楽曲自体はアルバム「愛と夢」(1998年)の中の1曲ですが、翌年シングルカットされました。さらに、カップリング曲の「寝るだけさ」もそこに収録されています。

シングルカットされた正式な理由こそ不明ですが(おそらくタイアップがついたからかな?)、曲自体のクオリティは高く、シングル曲としてでも全然違和感ないくらいです。

ちなみにこのシングルはエレカシ最後の8cmシングルとなっています。

1.愛の夢をくれ
哀愁漂うメロディと切ない歌詞が非常にマッチしている。ポニーキャニオン時代のエレカシの世界観を象徴する1曲だろう。サビは1番も2番も「それでもあなたなしではいられない」というフレーズで締めくくる。短調ではあるものの、どことなく「今宵の月のように」と似た雰囲気がある。ただ、そちらは「愛を探しに行こう」で、こちらは「熱い愛の夢をくれよ」などといった何かを求めているだけのような歌詞で、自ら希望を求めているフレーズは見当たらない。そういった意味では、この2曲の歌詞は対照的である。
間奏とアウトロのコード進行は非常に独特であり、間奏、アウトロに入ると雰囲気が今までと少し変わる。エレカシは割と、ノンダイアトニックコードを多用した、他のアーティストの曲ではあまりみられない独特なコード進行が結構ある。そこは宮本氏の作曲のセンスが光る場面の1つであろう。
この曲は「愛と夢」の中の1曲だが、実はバージョンが異なっている。アルバム版はフェードアウトせずに完奏するが、シングル版はフェードアウトして終了する。その分時間も短くなっている。個人的には、前者の方が長く曲を聴けるため好きだが、どちらの終わり方もよいと思ってる。
ちなみに、なぜこの曲は自選作品集から漏れたのだろうか?

2.寝るだけさ
この曲も、「愛と夢」の中の1曲。アルバム曲でなおかつ自選作品集にも収録されておらず、あまり目立たない1曲であるが、こちらもコード進行が実に独特である。
ちなみに、なぜこの曲がカップリング曲として選ばれたのかという点が気になる(そうでもない?)。個人的な解釈だが、「愛の夢をくれ」の歌詞の「あなた」を忘れるべく、「あとは寝るだけさ」と割り切っているかのように内容をリンクさせている気がする。(考えすぎ?)

3.愛の夢をくれ(オリジナル・カラオケ)
表題曲のボーカルを除いたカラオケバージョン。
私は昔、「シングルのカラオケバージョンって入れる意味ある?」と思っていたが、結構カラオケの練習に役立つ。自分だけで歌う練習をすると、結構上手に歌えるようになる。(体験談)

さて、「愛の夢をくれ」でした!
いかがだったでしょうか。私自身、この曲もかなり好きです。

「愛の夢をくれ」(4分12秒)
収録アルバム  「愛と夢」、「エレファントカシマシ SINGLES 1988-2001」
タイアップ  TBS系「CDTV」1999年1月度エンディングテーマ
調 ホ短調

「寝るだけさ」(4分14秒)
収録アルバム  「愛と夢」
タイアップなし
調 ニ長調

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