#28 ホセア書

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レジュメ

※「※」や「⇒」で書いてる記述は、このNoteを書いてる者のメモです。他はレジュメのコピペです。

※松屋の前で行き倒れになってる人の話。

1.はじめに

(1)ホセア書の位置づけ
※繁栄の頂点が行き詰って来てる時代。
①大預言書(the Major Prophets)
*イザヤ書、エレミヤ書、哀歌、エゼキエル書、ダニエル書
②小預言書(the Minor Prophets)
*ホセア書からマラキ書までの12書。
③ホセア書は、捕囚期前預言書(12)のひとつである。

(2)ホセア書の著者
①「ホセア」とは、「主は救う」という意味である。
②ヨシュア(エホシュア)やイエス(イェシュア)と同じ語幹を持つ。
※言葉のルーツは同じ、ということ。
③「ベエリの子」。ベエリがどういう人物であるかは不明。
④北王国イスラエル出身の預言者
*活動の地は、主に北王国イスラエルであった。
*南王国ユダに関する預言も若干含まれているが、それは例外的。
⑤前8世紀の預言者たち
*ホセア、アモス、イザヤ、ミカ
*アモスは南王国の預言者であるが、北王国の首都サマリヤで活動した。
*ホセアは、アモスから強い影響を受けた。
*北王国の滅亡を預言したという点で、ホセアはアモスの後継者である。

(3)ホセア書の時代背景
Hos 1:1 ユダの王ウジヤ、ヨタム、アハズ、ヒゼキヤの時代、イスラエルの王、ヨアシュの子ヤロブアムの時代に、ベエリの子ホセアにあった【主】のことば。
①ホセ1:1に書かれた活動期間は、2歴26~32章に詳細に記されている。
*南王国の王が4人。
*北王国の王は、ヤロブアム2世(前793〜753年在位)のみ。
※ヤロブアム2世:凄い王様。繁栄をもたらした。
*南王国の王たちが正統であることを認めているのであろう。
②ホセアの活動は、「繁栄の時代」が終わろうとしている時期に始まった。
*南王国の王はウジヤ
*北王国の王はヤロブアム2世
*両王朝の繁栄の理由は、アッシリヤ帝国の弱体化である。
③しかし、アッシリヤは、ティグラテ・ピレセル3世の統治により復興する。
*北王国は、前722年に捕囚となった。
*南王国は、アッシリヤ帝国の属国となった。
*アッシリヤ帝国が、神の裁きの器となるのである。
※神は不信者でも使える。
④ホセア書には、北王国の滅亡(前722年)の記事がない。
*ホセアの活動期間がその前に終わったと考えるのが妥当である。
⑤前8世紀の前半、ヤロブアム2世は北王国に最高の繁栄をもたらした。
*ダビデ時代の再来を思わせるような繁栄ぶりであった。
⑥ヤロブアムの死後、王の暗殺が続き、政治的、経済的試練の時代を迎えた。
⑦民の精神的支柱であった宗教が、偶像礼拝によって腐敗し、崩壊していった。

(4)ホセア書の特徴
①預言者は、神の痛みと同一化して、神のことばを語る。
②ホセアは、不幸な結婚生活を通して、神の痛みを自ら体験するようになる。
③ホセアは、悲しみと痛みを通して、「不誠実なイスラエルの民に対する神の愛」を体験的に理解することができた。
④本書の中心テーマは、「神は不誠実な民をも愛しておられる」ということ。

2.アウトライン

Ⅰ.ホセア書と申命記の関係
Ⅱ.イスラエルの民と【主】の関係の6段階
Ⅲ.私たちへの適用
1.異邦人の救い
2.信仰の回復

ホセア書の内容について学ぶ。

Ⅰ.ホセア書と申命記の関係

1.前8世紀の預言者たちの活動の背景には、申命記のメッセージと神学がある。

(1)申命記は、【主】とイスラエルの民の契約文書である。
①イスラエルの民は、【主】だけを礼拝し、その命令に忠実に歩む。
②契約に忠実に歩むなら、祝福が下る(申28:1~14)。
③契約に違反したなら、裁きを招き、最後は捕囚を経験する(申28:15~68)。

(2)ホセアのメッセージの内容
①イスラエルの民の契約違反を指摘する。
②契約違反に対する神の裁きを宣言する。
③申命記に約束された究極的な回復を確認する(申30:1~10)。
④つまり、罪、裁き、回復がキーワードである。

2.イエス・キリストの公生涯の背景にも、申命記のメッセージと神学がある。

(1)悪魔の試みに勝利するイエス
①マタ4:4(申8:3)
Mat 4:4 イエスは答えて言われた。「『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる』と書いてある。」
②マタ4:7(申6:16)
Mat 4:7 イエスは言われた。「『あなたの神である主を試みてはならない』とも書いてある。」
③マタ4:10(申6:13、10:20)
Mat 4:10 イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み、主にだけ仕えよ』と書いてある。」

(2)イエスの贖いの本質
①アダムの罪の贖い
②イスラエルの罪の贖い
*イスラエルは、神の子であるが、失敗した。
*イエスは、神の子として試みに会った。
*父から独立して、自分で判断すればよいという試みである。

Ⅱ.イスラエルの民と【主】の関係の 6 段階

1.結婚関係の始まり

(1)【主】はイスラエルの民と契約関係に入られた。
①申命記の内容が契約書である。
②これは、霊的な結婚関係である。
③イスラエルの民は、【主】の妻である(ホセ2:2参照)。

2.姦淫

※妻が姦淫を犯す。

(1)ホセ1:2
Hos 1:2 【主】がホセアに語り始められたとき、【主】はホセアに仰せられた。「行って、姦淫の女をめとり、姦淫の子らを引き取れ。この国は【主】を見捨てて、はなはだしい淫行にふけっているからだ。」
①預言者は、神からの召命によって、その活動を開始する。
②ホセアは、前例のない異常な命令を受けた。
③「姦淫の女」(娼婦)との結婚を命じられた。
*レビ21:7、14では、祭司は娼婦との結婚を禁じられた。
*ホセアは祭司ではないので、この結婚は律法違反ではない。
④「姦淫の子ら」とは、娼婦時代にその女が産んだ子どもたちのことである。
*父親がだれかも分からない子どもたちである。

(2)ホセアは神の命令に従順に、「姦淫の女」をめとる。
①その女は、「ディブライムの娘ゴメル」であった。
②彼女は、3人の子を産んだ後に、夫を裏切り、愛人のもとに走るようになる。

(3)「この国は主を見捨てて、はなはだしい淫行にふけっているからだ」
①ホセアは、不幸な結婚の体験を通して、【主】からのことばを語る。
②ホセアの結婚生活は、イスラエルの民に対する視聴覚教育である。
③「淫行」とは、偶像礼拝のことである。
*イスラエルの民は、バアル礼拝に走った。
*バアルは、カナン人の豊穣神である。
※神殿娼婦も出て来る。

3.別居状態

※イザヤとは紀元前8世紀で同じ時代。
(1)イザ50:1
Isa 50:1 【主】はこう仰せられる。/「あなたがたの母親の離婚状は、どこにあるか。/わたしが彼女を追い出したというのなら。/あるいは、その債権者はだれなのか。/わたしがあなたがたを売ったというのなら。/見よ。あなたがたは、自分の咎のために売られ、/あなたがたのそむきの罪のために、/あなたがたの母親は追い出されたのだ。
①モーセの律法によれば、夫は離婚状を書いて妻を去らせた。
②借金がある場合は、子どもを売って返済に充てた。
③しかし、【主】はそのような理由でイスラエルの民を拒否したのではない。
④原因はすべてイスラエルの民にある。

(2)ホセ2:2~3
Hos 2:2 「あなたがたの母をとがめよ。とがめよ。/彼女はわたしの妻ではなく、/わたしは彼女の夫ではないからだ。/彼女の顔から姦淫を取り除き、/その乳房の間から姦通を取り除け。
Hos 2:3 そうでなければ、わたしは、/彼女の着物をはいで裸にし、/生まれた日のようにして彼女をさらし、/彼女を荒野のようにし、/砂漠のようにし、/渇きで彼女を死なせよう。
①イスラエルの民の姦淫が、別居原因である。
②姦淫とは、偶像礼拝である。

4.離婚

(1)エレミヤ書は、【主】からイスラエルの民に向けた離婚状である。
Jer 3:8 背信の女イスラエルは、姦通したというその理由で、わたしが離婚状を渡してこれを追い出したのに、裏切る女、妹のユダは恐れもせず、自分も行って、淫行を行ったのをわたしは見た。

5 .裁き

(1)ホセ4:1~14:9は、イスラエルの民に下る裁きを預言している。
①特に、サマリヤに下る裁きが強調されている。
②ユダの罪も糾弾される(ホセ5:1~15)。
③今も、この状態が続いている。

(2)ホセ4:1~3
Hos 4:1 イスラエル人よ。/【主】のことばを聞け。/【主】はこの地に住む者と言い争われる。/この地には真実がなく、誠実がなく、/神を知ることもないからだ。
Hos 4:2 ただ、のろいと、欺きと、人殺しと、/盗みと、姦通がはびこり、/流血に流血が続いている。
Hos 4:3 それゆえ、この地は喪に服し、/ここに住む者はみな、野の獣、空の鳥とともに/打ちしおれ、海の魚さえも絶え果てる。

6.再婚

(1)将来の回復の預言
①【主】は、イスラエルの民を見捨てない。
②裁きは、イスラエルの民を悔い改めに導く神の方法である。
③ホセアは、妻との関係を回復するようになる。
④これは、【主】とイスラエルの民の関係の回復を予表している。

(2)ホセ14:1~4
Hos 14:1 イスラエルよ。/あなたの神、【主】に立ち返れ。/あなたの不義がつまずきのもとであったからだ。
Hos 14:2 あなたがたはことばを用意して、/【主】に立ち返り、そして言え。/「すべての不義を赦して、/良いものを受け入れてください。/私たちはくちびるの果実をささげます。
Hos 14:3 アッシリヤは私たちを救えません。/私たちはもう、馬にも乗らず、/自分たちの手で造った物に/『私たちの神』とは言いません。/みなしごが愛されるのは/あなたによってだけです。」
Hos 14:4 わたしは彼らの背信をいやし、/喜んでこれを愛する。/わたしの怒りは彼らを離れ去ったからだ。
①悔い改めへの招き
②罪の告白
③【主】からの赦し

(3)ロマ11:25~26a
Rom 11:25 兄弟たち。私はあなたがたに、ぜひこの奥義を知っていていただきたい。それは、あなたがたが自分で自分を賢いと思うことがないようにするためです。その奥義とは、イスラエル人の一部がかたくなになったのは異邦人の完成のなる時までであり、
Rom 11:26a こうして、イスラエルはみな救われる、ということです。

Ⅲ.私たちへの適用

1.異邦人の救い

(1)ホセ2:23
Hos 2:23 わたしは彼をわたしのために地にまき散らし、/『愛されない者』を愛し、/『わたしの民でない者』を、/『あなたはわたしの民』と言う。/彼は『あなたは私の神』と言おう。」
①「愛されない者」(ロ・ルハマ)(2番目の子・女子)を愛する。
※予言的名前。イスラエルが愛されなくなっちゃうよ、ということ。
②「わたしの民でない者」(ロ・アミ)(3番目の子・男子)を「あなたはわたしの民」と言う。
③名前の逆転が起こる。神との関係の逆転である。

(2)ロマ9:24~26
Rom 9:24 神は、このあわれみの器として、私たちを、ユダヤ人の中からだけでなく、異邦人の中からも召してくださったのです。
Rom 9:25 それは、ホセアの書でも言っておられるとおりです。/「わたしは、わが民でない者をわが民と呼び、/愛さなかった者を愛する者と呼ぶ。
Rom 9:26 『あなたがたは、わたしの民ではない』と、/わたしが言ったその場所で、彼らは、/生ける神の子どもと呼ばれる。」
①パウロの引用法は、「実際の出来事+適用」である。
②イスラエルの民は回復される。
③異邦人も、神の民とされる。
*異邦人は、オリーブの木の幹に接ぎ木された野生種の枝である。

2.信仰の回復

(1)ホセア書は、神の無条件の愛を教えている。
(2)しかし神は、ご自身の子たちの行為によって辱められたり、怒りを覚えたりされる。
(3)私たちも、神に対して同じ過ちを犯す者である。
①神は、私たちの創造主である。
②神は、私たちの贖い主である。
③神は、私たちの命を支えておられる。
(4)イスラエルの民は、罪の告白と信頼によって、神に立ち返ることができる。
(5)私たちもまた、罪の告白によって神との関係を回復することができる。
1Jn 1:9 もし、私たちが自分の罪を言い表すなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。

感想

ホセア書って、エロい売春婦とやってしまった男が「これは預言を書くためだから」と言い訳に書いたやつな気がしてしまった。

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