放送大学大学院博士後期課程:1期生の立場から(3)東日本大震災の思想的衝撃
2011年3月11日に起きた東日本大震災と、それに伴う東京電力福島第一原子力発電所の過酷事故は、私に強い衝撃を与えました。
私の妻は神戸の出身です。1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災のときにも、私はショックを受けました。当日の朝、NHKニュースをつけたところ、テレビの画面で燃えさかる神戸の街が映っていたのでした。妻の実家に電話をしてもつながりません。横浜神戸間の電話回線が止められていたのです。当時は鎌倉市内の高等学校に勤務していたので、勤務先の公衆電話からかけ直す