見出し画像

縁も所縁も…3/運命の再会

「はじめまして、鹿嶋市」からの続き

鹿嶋市の物件との出会いをきっかけに
わたしとオット氏の物件探索は平屋を求めて茨城県の海側を北上していきました

海岸まで徒歩5分の物件や
比較的駅に近い物件など
いくつか候補が上がるもののピンとこない

そんな中、1月に外側からだけ見た鹿嶋市の平屋物件をちゃんと内見してみようという話になりました

管理している鹿嶋市の不動産屋さんに連絡を取ったところ
「わざわざ東京から来られて1件だけではもったいないので、当社で扱っているほかの物件もよろしかったらご案内しましょうか?」とのこと
せっかくなのでお願いすることにしました

ただ、どれも平屋ではないというお話だったので、目当ての物件以外はオマケの物見遊山的な気持ちであったのは否めません

最初のオマケ物件は建築中でしたが、立地が気に入らず…

次に本命の平屋へ

いい…のだけれど、広い庭の半分以上がコンクリートが打たれて
駐車スペースになっている(4台ぐらい停められる)のが、どうも…

その平屋近くの2階建ての物件も内見…
うーむ…やはりピンとこない

そして最後に「実はここが一番おすすめなんです」と
連れて行っていただいたのが
わたしが住宅情報サイトで「ここ!」と思ったものの
平屋ではなく、条件面で無理だったあの家
だったのです

玄関からリビングへと進み、窓の外を見ると

「やっぱり、ここ!」

その時、不動産屋さんが「実は…」と
情報サイトには出ていなかった情報を教えてくれたのです

全部かいつまんで言っちゃうと

条件面のハードルもクリア!!!ということが新たに分かったのでした

どどどどどどーする?

さすがにその場では決められず
その日は帰途につきました

「平屋じゃないけどいいの?」

何度もオット氏に確認されます

「あんなに平屋がいいっていうから、ここまで範囲も広げて探したのに
 2階建てでいいなら、ここじゃなくてもよかったんじゃないの?」

問われて気づいたこと

…わたしは平屋ではなくて
窓の外に広がる緑、あのビジョンで見えた空間に暮らしたかったんだ

鹿嶋市のあの家に住みたい!

わたしと違って慎重派のオット氏は
ハザードマップだけではなくインフラのことなど
色々調べて、もう一度現地を見て決めようという提案をしてきました

暮らすとなったら、公共交通機関の乏しい環境で
車を持たないわたしたち(高齢者に足を突っ込んでいる)がやっていけるのかどうか?

2週間後に改めて、その物件だけをじっくり見るために
鹿嶋市を訪れました

前回は高速バスのバス停まで
不動産屋さんが車で迎えに来てくれましたが
あえて自分たちの足でバス停から歩いてみます

緩やかだけれど長く続く上り坂
大きめの荷物を持っていたらどうだろう?
真夏の炎天下には厳しいかもしれないけれど
その時は少し先のタクシーが拾えそうなバス停まで行けばいいかな

そんな風にひとつひとつ確認しつつ
家の中も家具のレイアウトや生活動線も想定して見ていきます

日常の買い物も、これまでの環境よりは遠くなるけれど(前が便利すぎた)
ほぼ平坦な道を歩いていける距離だし
ネットスーパーも使える!
食事を作る気力がなくなったらデリバリーも頼める

そして何より窓の外に見える景色

庭は防草シートに覆われていますが…この眺め!

2日以内に返事をしますと言って東京に戻りましたが
帰りのバスの中でほとんど気持ちは固まっていました

こうしてわたしとオット氏は
オット時は生まれて以来ずっと
わたしは18年暮らした大田区を離れて
鹿嶋市市民になることとなったのでした

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?