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読書note No.48 自信がある人に変わるたった1つの方法 第5章 「日本人視点」 下園壮太

確かに不安は嫌なものです。楽天的になれるものならそのほうがいい。ではどうしてあなたはポジティブになり切れないのでしょうか。
西洋人マインドはポジティブなことを重視する傾向があります。一方日本人...。

蒲公英(たんぽぽ)カウンセラーの読書note No.48
今日も読書ノート、開いていきますね🤗

2021/02/17 48日目
しばらく、下園壮太先生の本を読んでいきます。
また小分けでご紹介しています。第3弾です。

<1book>
自信がある人に変わるたった1つの方法
第5章 読むだけで心が軽くなる自信サプリ1「日本人視点」
下園壮太 
朝日新聞出版 2016年

<3point>
①結果がすべてか
 結果が出ないと、自信が持てない、結果を出すことにこだわりすぎることが、第二(生き方)の自信を危うくしている部分があるのです。
 西洋社会は、狩猟が主体です。狩猟社会は、競争重視、クールで自分で判断します。日本社会は、共同による稲作社会です。農業は、1人でやると大変非効率です。ある仕事を、短い期間に終わらせる必要もあるので、集団で助け合いながら進めていきます。競争ではなく、協調していれば、実りの多い稲が育つのです。ですので、日本人マインドは「自分が仲間から受け入れられているか、信頼されているか」をとても気にするのです。
 つまり、西洋人マインドは、自分の実力を自分で評価し、自分の能力に応じた狩りをするのに対し、日本人マインドでは、自分の仕事ぶりや頑張り度は、自己申告するものではなく、周囲が評価するのです。
 現代の日本社会は、西洋文明の影響を受け、西洋人マインドで動いています。資本主義では、競争に勝ち、成果を上げなければなりません。優秀で能力のある、誠実な人は、西洋文化社会での実力主義に適応できている。しかしそれは同時に、周囲から目立ち、ライバルを蹴落とし、自分を主張しなければならないので、日本人文化としては「はしたない」「利己的」「わがまま」と捉えられる行為でもあるので、苦しみます。

②「不安がり」は日本人の長所
 確かに不安は嫌なものです。楽天的になれるものならそのほうがいい。ではどうしてあなたはポジティブになり切れないのでしょうか。
西洋人マインドはポジティブなことを重視する傾向があります。一方日本人マインドは、四季のある気候、狭い土地、その中でも稲作、と言うユニークな条件によってもたらされたものです。「不安を力にすること」によって、さまざまな工夫をし、来年、将来に備える。つまり頭(不安)を使うことによる、改善の余地が大きかった。だから私たちは不安がりなのです。不安によって準備をする、そのことで安心できる。
 日本人は、ポジティブパワーより、不安パワーを使う方が得意なのです。西洋人は、ポジティブですが自然の理不尽さに襲われることもある。その時は何もできないので「神」に頼ることで乗り切っています。一方日本は、人の努力で何とかできる範囲が大きかったから、それほど宗教が大きな役割を果たしていません。
 そう考えると、表面的な自信ではなく、日本人の根底の「自分を信じる」力は、世界に少しも引けを取らないのだろうと思います。それが、幾多の困難にあっても、世界をリードする地位に返り咲ける日本のパワーの源だと、私は考えています。
③長期目標を持つべきなのか?
 西洋人マインドと日本人マインドの違いは、目標についての考え方にも現れてきます。一般的に、目標とは行く先、つまり「方向性」と「程度」を示すものと認識されていると思います。ところが、目標にはもう一つ重要な要素があるのです。目標は、「やる気」に影響を与えるのです。やる気が出るかは、大きく分けて2つのタイプがあるのです。長期目標型と短期目標型です。
 西洋人マインドは、狩猟型ですので、どこに行こうか自分で決めて、ここで獲物を仕留めると言うゴールを決め、仕事を細分化していくと言う長期目標型。一方、日本人マインドは、稲作地帯ですから、長期目標は、一握りが理解していればよく、ほとんどの人は、決められた仕事を時期に応じて、一生懸命こなせばいい、短期目標型です。原始人的にも、短期目標の方が馴染むのです。とりあえず、ここまでやれば、生きていける確率は上がる。後は状況次第。原始人が結構「柔軟」です。

<1episode>
日本は「察し」の文化だから、自分の意見を主張できなくても仕方ない
 西洋人マインドでは、自分の意見をしっかり持って、それを主張することが重視されます。これに対し、日本人マインドでは全く逆のことが起こってきます。稲作では、各人がやりたいことをやっていては共同作業が進みません。自分の欲求を表に出すのは、「はしたない」とされ、自分の意見を声高に主張するのは、和を乱す行為と認識されました。また、頑張れたかどうかを判断するのは、自分ではなく、周囲なのです。
 だからもし、大切な田植えの時に、たまたま風邪をひいて熱が出たとしても、休むかどうかを自分で判断しません。とりあえず、作業に出ます。それを見ていた隣の住人が「やめたら」と言いますが、「大丈夫」と答えるのがルールです。そして作業が始まり、いよいよ途中で倒れてしまいます。みんなが駆け寄り「どうした」と言う騒ぎの中、隣人が「朝から調子が悪いみたいです。やめたらと言ったのですが、本人が頑張るんだときかなくて」と説明します。すると、村長が、「仕事をしてはだめだ。家に帰って休め。連れて行ってやれ」と指示します。 
 私はこれを、「日本人の美しい休み方の作法」と呼んでいます。この複雑な手続きをとって、初めて心から休むことができるのが日本人マインド。主張ではなく「察し」の文化なのです。
 何を選択しようと机の前で悩むより、日本人はとにかく人と交わって仕事をしてみることが必要です。それを評価される。周囲から仕事を任される。これが自信になり、それが感じられた仕事が天職になっていくのです。

<1action>
 日本人の「和」の精神や、「察し」の文化、日本人の本質が、稲作文化に関わっているという発想に、納得してしまいました。確かに、稲作に関わっていない生活をしていますが、「和」や「察し」は日本人特有で、煩わしく感辞すこともありますが、美しく、品のある文化であり、愛すべき文化です。その源が、日本という土地で行われていた、稲作なのですね。お米がもっと好きになりました。今までよりもっと、文化を感じながら、お米を食べましょう!
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