スマホジンバルは必要か?
「スマホジンバルは必要か?」
自身は愛用していますが、使っている個人的な意見としては「必要な人には必要。基本的には、ほぼ必要なし」だと思います。メーカーとしても、そのあたりを考慮(察知?)して、違うベクトルからユーザーに提案できる、他の機能を進化させているように感じています。
使用しているジンバルについてはこちら▶
ジンバルについて少しまとめてみます。
ジンバル(機械式)とスマートフォン(電子式)
ジンバルは内蔵されたジャイロスコープと加速度計を使って、撮影中のカメラやスマートフォンの不要な動きや振動を検知し、機械的に(モーター制御)で手ぶれ補正をかけてくれます。ジンバルにカメラを付けずに電源を入れると、グィングィン暴れる理由はこれ。
一方、スマートフォンの手振れ補正の仕組みは、レンズを動かすことで、機械補正をかけるものもあるようですが、イメージとしては、あらかじめ撮影者には分からない大きめの画角で動画を撮影しておき、センサーでスマートフォンの不要な動きや振動を察知すると、その画角内に撮影者の画角が納まるようプログラム補正して、手ぶれを抑えています(手ぶれしていないように見せている感じ)。
そのため、スポーツモードなどより強い手ブレ補正をかける場合は、センサーの反応に合わせて、時に大きく、早く処理する必要があるため、実際の撮影データの解像度が落とすことがあります。
つまり、同じ手ぶれ補正ですが、仕組みが違うんですね。
そのため、ジンバル使用は、よりブレない解像度の高い動画を撮影したいなど、一部のコアな方に限られるかもしれません。
◆ジンバルが不要と考える理由
現在、「Insta360 flow」 を愛用していますが、それまで思っていたジンバルが不要と思っていた理由は下記の3つかな。
1.スマートフォンの手ぶれ補正機能で十分
前述のとおり、スマートフォンの手ぶれ機能が優秀なので、よほど凝ったカメラワークをしない限りは、ジンバルがなくても、撮影に支障は感じない。
2.ジンバルは重いし、持ち運びは億劫
父の代からの「Canon ユーザー」
写真はカメラで撮影したいのですが、今、使っている「iPhone14 Pro」に機種変更して、正直、驚きました。ホワイトバランスの調整ができないので、少し青寄りに発色した写真が多いのですが、想像以上にキレイに撮影できます。おかげで、最近は重い一眼レフを持ち歩くことが少なくなりました。
さらに、そのままLINEで知人に送ったり、SNSへのアップロードもスマートフォン内で完結できるのは魅力です。
つまり、iPhone1つで全て完結できるのに、ジンバルを持ち運ぶのは億劫ですよね。
3.費用対効果
今まで、いくつかのスマホジンバルを使ってきましたが、その価格は、ピンキリとはいえ、数万円します。スマホで十分な動画撮影できるのに、敢えて、費用を掛けてまでの効果は感じられないんじゃないか。試し買いに、数万円は惜しい。
このあたりかと思います。
では、何故、スマホジンバルを使っているのか。
撮影の補助から、それなりに見栄えのする編集までこなしてくれる優秀な専用アプリと、何より撮影自体を片手で作業が完結する気軽さが魅力なんです。
ここからは、私が思うスマホジンバルを使うメリットをまとめてみました。
◆スマホジンバルを使うメリット
1.AI追跡機能が便利
専用アプリで撮影中、人物や特定の物を追跡してくれます。
自分で操作しなくても、追いかけてくれるので、自分はディスプレーを確認するだけでいいのはストレスが少ないです。
欲を言えば、アプリが被写体がどうしても真ん中に置いてしまうので、平凡な絵になるのは仕方ないけど、ジンバルを置いて、少し離れてダンス動画を自撮りするなどはいいかもしれませんね。
2.片手で作業が完結
スマホジンバルを使うと、撮影開始から終了まで片手で全ての作業が完結するのは本当に楽なんです。
しかも、機械式補正なので、ブレ補正はジンバルに任せて、iPhoneの動画撮影のポテンシャルを生かし切れる強みもあります。個人的にはスマートフォンの手ぶれ機能は、素晴らしいけど、歩くレベルまでと割り切っています。
〈追記〉
今回、新たに発売された「Insta360 Flow Pro」は、Appleの被写体追跡技術「DockKit」に対応し、iPhoneであれば、iPhoneのデフォルトカメラアプリで被写体追跡ができるようになりました。つまり、TikTokなどのカメラ機能のあるアプリなら、基本的には利用できるので、より動きのある自撮り配信も可能です。配信者には魅力的な機能だと思います。
加えて、専用アプリに保存された写真データをわざわざダウンロードする必要がなく、そのままiPhoneの写真フォルダに保存されるので、データの連携がスムーズに行えます。
今、欲しくなってます。Insta360 様、ぜひとも提供してください(笑)
3.スマホを付けて、ジンバル開けばすぐ撮影
手軽さが大切です。
「Insta360 flow」の場合、折りたたんだ状態にスマホを取り付けて、開くとすぐに撮影できます。自撮り棒のように伸ばしたり、三脚も内蔵されているので、様々なアングルで撮影できるは魅力的です。
4.アプリで簡単編集
専用アプリで撮影した場合、自分のスマートフォンへの写真データ移行はひと手間かかりますが、専用アプリの編集機能が素晴らしくて、AIが解析して、動画内のポイントを編集して、映える動画を作ってくれます。
個人的には、編集がワンパターンなので、こちらでシチュエーションを指定することで、もう少し変化を付けてくれると楽しいと思います☆
◆最後に
「お試し」で触れると実感できると思いますが、最初にお話ししたとおり、スマホジンバルは「必要な人には必要。基本的には、ほぼ必要なし」だと思っています。
例えば、
ダンス動画など、動きのある動画を撮影する時に、ストレスなく被写体を補足したい
配信者の方で、歩きながらなど、動く自分を撮影をしたい
スマホのブレ補正より、もっとヌルッとした強い補正の効いた動画が撮りたい
上記のような、横や縦によりスムーズに動かしたり、人物などの追跡したり、構図や何かにこだわった動画を撮影したい方は検討されることをオススメします。
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