見出し画像

隣の子供の実情を、私は知らない

息子が産まれてから、YouTubeで子供向けの動画を見ることが多くなりました。

現在は大きくなって小学生向けの動画を見ていることが多いですが、
もっと幼いころはアニメを見ていることがやはり多い。
YouTubeだから、日本では放送されない、海外のアニメも多いのです。

息子のお気に入りは中国企業が作っている、
世界中で人気の子供向けの動画で、日本語でも配信されています。

息子のお気に入りの動画では、廃品を集めたパンダの女の子が、
同じくパンダの男の子に廃品を見ていて、と伝えて
飲み物を買ってくるところからスタートします。
ところがそこにゴミ収集車が通りかかり、男の子は捨ててしまうのだと思ったのか、預かっていた廃品を収集車に捨ててしまうのです。
戻ってきた女の子はそんなつもりは全くなく、廃品は彼女にとってはとても大切なものでした。

「私が少しずつコツコツためたものだったのに。貧しい農家の子に贈るものだったのに…」

この女の子の廃品は、農家の子に贈るために郵便局なり、
寄付できる場所なり、どこかに持っていくつもりだったのです。
その後、責められた男の子は、廃品を集めるために走り回ります。
既に時間が経っていて、セリフの細かな部分やストーリーはおぼろげなのですが、
私はこのセリフがかなり強烈なものでした。

この制作した会社では、農家の子は貧しく、寄付されなければ
生活ができないものだという認識で作成したのではないでしょうか。
アニメなので、かなりデフォルメされたものでしたが、
そのまま送るにしろお金に変えるにしろ
廃品の中は薄汚れてしまった人形などが入っていて、
私の目から見てもそれはゴミとしか言えないものでした。

中国の仕組みは日本とは大きく異なるため、私には詳しいことはわかりません。
だけど、格差が広がっていることは問題になっているようで、
同じ農家の娘として27年間を過ごしてきた私としては
居たたまれない気持ちになったセリフでした。

今、一斉に世界が変わりつつあります。
中国だけじゃなく、都市部と農村で格差の大きな国はあります。
現実にはとても難しいけど。政治との兼ね合いもあるけど。

出来る限り、少しずつ、子供たちの格差をなくすことができたら。
そう思わずにはいられないのです。

#未来のためにできること

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?