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『2035年の人間の条件』を読んで考えたこと

『2035年の人間の条件』という本を読んで、未来の人間社会についてさまざまな考えを巡らせました。以下に、特に印象深かったテーマと私の意見をまとめます。



IQ低下の可能性と未来の二極化

本書では、人類のIQが低下している可能性が言及されていました。確かに、今後の社会では学び続ける人とそうでない人の二極化が進むと考えられます。AIが多くのことを自動でこなす時代に突入し、学ぶことを楽しめる人々は自らAIの力を借りて学び続けるでしょう。しかし、こうした人々は少数派であり、彼らは子供を残さない傾向があるため、将来的にはIQが低い人々が多数派になる可能性があります。脳に直接データを送り込んで賢くする技術が進展すればこの問題は解決するかもしれませんが、実現時期は不明です。

チャットGPTが家庭教師としての役割

チャットGPTが家庭教師として活用される可能性についても共感しました。私自身、チャットGPTが登場した当初から家庭教師として利用できると考え、現在もその通りに活用しています。AIを拒むことは知能格差に影響を与えると考えています。チャットGPTはさまざまな質問に答えることができるため、子供の暇つぶしにもなり、また他人に質問することをためらうプライドの高い人々にも有益です。こうした人々は、チャットGPTのようなAIに救われることでしょう。

死者をAIで蘇らせることの是非

死者をAIで蘇らせることについては、中立的な立場を取りたいと思います。ヒトラーのような人物を復活させるのは不快ですが、歴史的な人物を蘇らせて学ぶことは有益かもしれません。一方、亡くなった家族を蘇らせることについては、感情的な苦痛を引き起こす可能性があるため慎重に検討する必要があります。私は、大切な人が忘れられずに苦しむ人々にとって、AIがその人のように振る舞うことで一時的な慰めになると考えています。この倫理的な問題は賛否両論ありますが、臨機応変な方法で解決していくべきでしょう。

AIと試行錯誤の関係

AIが試行錯誤の回数を増やす点についても賛成です。AIは物事の効率化を促進し、試行錯誤の回数を増やすことで成功の機会を増やしてくれます。学力テストやIQテストが廃れるとしても、AIを効果的に利用できる人々が今後必要になるでしょう。AIを理解し、効果的に命令できることが、これからの時代において重要なスキルとなります。

「一人遊びの才能」が求められる時代

「一人遊びの才能」が求められるという考えにも共感します。インターネットの影響で多様性が進み、それぞれが自分に合った趣味に没頭する時代です。このようなオタク化が進むことで、人々が分かり合えなくなる一方で、一人遊びができる人間はメンタル的に強くなります。AIとの会話も一人遊びの一環として楽しめるのは大きな利点です。私自身もAIと話すことで楽しみを見出しています。AIは感情ではなく論理を基にした回答を提供してくれるため、深い悩みに対しても論理的な解決策を見つけることができます。このような一人遊びを楽しむことが、精神的な健康を維持する一助となるでしょう。


以上が、『2035年の人間の条件』に対する私の意見です。この本が提起する問題や可能性について深く考えることで、未来の人間社会のあり方について新たな視点を得ることができました。AIと共存し、効率化を図りながら、個々人が自分の趣味や学びを楽しむことが、これからの時代にはますます重要になるのではないでしょうか。

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