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文章(ブログ)と動画(Youtube)のどっちもの特性と向き不向き

 さいきん、ブログを書いていた人がYouTubeを始めたり、様々な方がYouTubeに参入していますよね。テレビに出ていた、芸能人の方でも始める方も多いです。そんなふうに、YouTube の良さが広まる中で、「これからは動画の時代で、もう文章は読まれないのかな?」と不安に思った方もいるかも知れません。

 確かに、今まで文章に書かれていたことの中には、動画で説明した方がわかりやすいことがたくさんあります。そして、動画を見ている方が楽しめることもたくさんあるかも知れません。

 一方で、文章ならではの手に入れられる情報や、向いている使い方などもあるように思います。なので、この記事では、文章(ブログ)と動画(YouTube)の特性と向き不向きについて考えていきたいと思います。

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1動画は、「受動的な人を楽しませるメディア」である。

 まず初めに、動画(YouTube)は、受動的な人を楽しませるメディアである、ということです。

 どういうことかというと、動画というのは、視覚的・聴覚的に刺激をするもので、基本的にはその刺激は文章に比べて大きなものになります。だからこそ、派手だったり直接訴えかけたり、人が理解しやすいものなんです。

 そして、動画というメディアは基本的に「勝手に流れるもの」なんですよね。例えば、皆さんもテレビを付けっぱなしにした経験があるかも知れませんが、そんなときにも、テレビはあなたが聞いているか聞いていないかに関わらず物語を進めていきます。そんなふうに、受動的でいても勝手に進んでいくという特徴を持っています。

 映画という媒体を思い浮かべても、映画館のソファに座っているだけで、映画の方が勝手にストーリーを進めてくれますよね。いちいち「はい、次のシーンにうつるためにボタンを押してください」なんてことは言われません。

 動画は、何もしなくても勝手に進んでくれて、尚且つ内容もわかるのが、心地よいのです!その結果、関連した特徴としては、「見ているだけでわかる」必要があるわけです。なので動画は同時に「簡単」「すぐわかる」みたいな特徴も持っています。

2文章(ブログ)は、主体的に情報をとってもらうメディア

 反対に文章は、読み手のペースや読み手の状況に合わせて、受け取り方を変えてもらうメディアです。つまり、読み手に主体的に情報をとってもらうメディアと言えると思います。

 例えば、本を読むとき、目次を見て必要なところだけ読む人がいますよね。また、人によってはさらっと概要だけわかれば良い時は読み飛ばしたり、部分によっては熟読したりと、その人の目的・ペースに合わせて、インプットされます。

 なので、「何か知りたいことが明確にあって調べている人」「何か問題解決をしたくて調べている人」にとっては、文章の方が効率よく情報収集できる媒体であるはずです。

 加えて、文章の特色としては、動画にできないような概念的・抽象的な概念についても言語化できることです。動画にする際には、「詳細」が煮詰まっていないと映像化できませんが、文章では、それらを想像力で補ってもらうことができるのです。

 他にも、「聞いたら1回で理解できる」という形に落とし込む必要がなければ、いくらでも複雑な話や難しい話をすることができます。また、どんどん物事が複雑化するほど、もしくは真鯛簡易的な説明ができる段階に至っていないものも、表現することができます。

 それと同時に、長文や量の多いものの場合、文章の方が、辞書的に使用でき、動画ほど読み手のリソースを取らないこともあります。もちろん、これは読み手がある程度文章に慣れているという条件がありますが、文章の方が、「長文」を作成するのには向いていると言えるのではないでしょうか。

 逆に、文章は正直「地味」であり、コンテンツの中身自体に面白さがなかったり、ためにならないものであれば読んでもらえません。


3文章(ブログ)・動画(YouTube)の向き・不向きのコンテンツ

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 上述の特性を踏まえて、文章(ブログ)と動画(Youtube)に向いているものをまとめました。一言でいうと、文章(ブログ)は、何か疑問の回答になるようなもの、動画(Youtube)は軽ーく見ていて楽しものと言えます。

 というのも、文章(ブログ)は今のところ、「検索から見にくる人」が多い媒体であります。もちろん、文章のファンが多い人や媒体(noteなど)もありますが、主に疑問を解決する為に見る人が多いのも事実です。

 一方、YouTubeはもともと「暇つぶしに楽しんでみる」というところから始まったこともあり、ビジネス系YouTuberが増えている今も、「疑問を解決する為にみる」よりかは、そのYoutuberが好きだから・見ているのが楽しいからといった理由が多いのではないでしょうか。

 実際に、YouTubeは関連動画からの流入が多く、すなわち、多くの人が「なんとなくYouTubeサーフィンをしている」という状況が推測されます。お気に入りのテレビ番組をなんとなく流しておくのに似ていますよね。

 他にも、一緒に勉強しているようなときに流せるようなVlogが出てきたり、Youtubeには「特に考えなくて、なんとなく流していると楽しい・嬉しい・リラックスできる・集中できる」という需要が大きいのではないでしょうか。

 というわけで、細かく見ていくと一見同じような場にいるように見えた文章(ブログ)と動画(YouTube)もかなり読者・みる人に求められているものが違うような気がしてきました。

 これはあくまで特性で、逆張りしたら面白い結果になることもあるかも知れません。(ただただ読んでいて楽しいブログや、本気のプレゼン動画など)ですが、参考として、2つの特性を理解していただければ幸いです。

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