マシュー・カルブレイス・ペリー
東インド艦隊司令官であるマシュー・カルブレイス・ペリーは航海の間ずっと考えていた。「日本はどのような国なのだろうか」と。
アメリカ大統領フィルモアから、「日本を開国せよ」という任務が与えられてから航海準備の期間が8か月しかなかった。その間、彼は3万ドルという大金を使って、日本に関する書物を買い集めた。だが、日本に関する正確な情報はわからなかった。
もちろん「アメリカ蒸気海軍の父」と呼ばれ、順調に昇進していったこの男は、失敗するつもりは全く無かった。この男は決めた。「文明が劣る人種に対しては、恫喝が最も有効である」と
そしてこの男は、自分が率いる艦隊に、最新鋭の大砲を搭載して日本に向かうのである。
歴史は、人間が創るドラマです。特に、幕末はたくさんの英雄が出てきます。そんな時代とその時代の人たちを小説にしたいと思いました。