【主婦勉!】守護聖人〜その他の地域編〜

その他の地域というのもまたざっくりだけど、
いろいろ調べた結果、
ここにわざわざ記すほど面白いエピソードも
あまり見当たらなかったので
ここはあまり拘らずに
守護聖人と土地にまつわる話として
サーッとまとめようと思う。

サンタモニカ

かつて大航海時代に
西欧列強国によって発見され、
侵略、開拓されていったような土地
とくに北南米の国の中には
地名の頭に聖(サン、セント)的なものがつく街が
多々見受けられるのだが、

それは当時の侵略者が
その土地に入植した日が、
その聖人の祝日だったから、
という理由だったところもままあるようだ。

その代表格がサンタモニカ。
聖モニカさんの祝日8/27に入植したそうで、
この名前がついたそうだ。

北南米で、サン、が都市名の頭につく
世界的に有名な都市と言えば
サンフランシスコもそうだ。

ここはかつて
イエズス会というカトリック修道会が
街をせっせと作っていたらしいのだが、
いろいろ理由があって
フランシスコ会が
取って代わるようになったらしい。

ややこしいことはわからないので
またもや超絶サラッと押さえるとして、

イエズス会というのは
1543年にイグナチオ・デ・ロヨラや、
我らがザビエルさんによって創設された
カトリックの男子修道会で、

フランシスコ会は
それよりも前の13世紀ごろに
アッシジのフランチェスコによって創設された
カトリックの修道会だそうだ。
アッシジのフランチェスコて、
確かイタリアの守護聖人だったな。

しかしこうやってサクッと調べるレベルでも
キリスト教というのはいろいろあるね。
カトリックとプロテスタントとか、
こういう修道会レベルでのいろいろとか。
もう沼ですな。
どんだけ調べることあんのよって感じ。

たぶんそれぞれいろいろと教義やら解釈やら
規律みたいなのが違うんでしょうけれど
ここではあまり重要ではないので
そこは飛ばして先へ。


そんなわけで、
そのフランシスコ会がイエズス会にかわって
街を作るようになって、
そのままこの会の名前が、
というか、
フランチェスコさんの名前が街につけられたと。

とはいえだからと言って
街の守護聖人がフランチェスコさんかというと
別にそんな感じでもないっぽい。
アメリカはプロテスタントが多いというから
やはりそういうのはあまりやってないのかな。
やってないというかなんというか。

サン、が都市名の頭につく
世界的に有名な都市シリーズでいえば、

ロシアのサンクトペテルブルク
バルト海に進出し、
そこにこの街を建設したピョートル1世が、
自身の守護聖人である聖ペテロの名を冠し
つけた名前だそう。

この街、
建設当初は 
サンクトペテルブルク、

その後、第一次世界大戦中に 
ペトログラード

さらに、ロシア革命後ソ連が成立すると 
レニングラード

そして、ソ連崩壊後にまた 
サンクトペテルブルク

に戻るという、この間約250年強。

土地の名前がこれだけ変わるって
すごい歴史だななどと思ったけれど、

よく考えたら
日本の廃藩置県もそれなりに劇的よね。

急に明日から

江戸 は 東京
薩摩 は 鹿児島

とか言われても
ナンジャラホイの世界というか。

もう現場は大混乱!て感じするけど、
そもそも世の中が大混乱中なんだし、
もうやるなら今しかねぇ!
って感じでこういうのはダダダッと
やっちゃったもの勝ちなんでしょうな。



そして肝心の
サンクトペテルブルクの守護聖人ですが、

ピョートル1世の守護聖人は
聖ペテロなんだそうだが、

サンクトペテルブルクの守護聖人はどうやら
聖アレクサンドルネフスキーという方のようで。

13世紀頃に活躍した人で、
ウラジミール大公国の大公でもあった偉いお方。
と言ってもよくわからないけれど、
とにかく中世ロシアの英雄とされる人だそうだ。

映画とかにもなってるみたい。
ザッと見る限り
とにかくずっと戦っている人にしか見えず
大変失礼ながらどうして聖人に...?
という気もしないでもないけど、まぁとにかく。
ロシアって強い人好きそうだもんね。
というかそういうイメージ。
プーチンとかね。ムキムキやん?

というわけで守護聖人を掘るのは
これで一旦終了。
次からはいよいよアトリビュートをやります。
わーい、わーい。楽しみ。
これでキリスト教絵画を見てももう
ワケワカメにはならんぞ!