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【プレイリスト】なんとなく友達編

突然だけれど、
プレイリストを作ろうと思いたった。

人生かれこれ40数年、
洋楽邦楽、ジャンルを問わず、
かなり浅く、でもたぶんまぁまぁ幅広く
聞いてきた気がする。

子供を産んでしばらくは
音楽から遠ざかっていたので、
最近の曲は全然追えてないんだけれど、
私が知っている
「これぞ名曲!」という曲たちを
ある程度決まったカテゴリでまとめて
体系化したいという気持ちが
突然むくむくと湧いてきたので
早速やってみたいと思う。
なのでほとんど昔の曲です。

第一弾は「なんとなく友達」編。
なんとなく、と書いたのは、
特に「友達に贈りたい!」とか
「これを聞くと友達に会いたくなる!」
とかいう暑苦しい理由がある訳ではなく、

単純に、
私の個人的”友達観”と合致する曲であるからで、
”友達ってなんとなくこんな感じでは”
という感覚に近い。

友達の歌って、
「ともだち」という言葉が歌詞に明白にないと
ん?これ、友達?恋愛?どっち?って
なることがあって、
そういう曲も入っているファジーさもあって
「なんとなく友達」です。

では早速。

①君の為に出来る事/矢野真紀


2001年にリリースされた2ndアルバム、
『そばのかす』に収録されている曲。

『そばのかす』自体が
「オアシス」「大きな翼」
「タイムカプセルの丘」などの良曲しか
入っていない名盤なんだが、
最後の方でトドメを刺すように入っている
ド名曲がこの「君の為に出来る事」。

確かアルバム自体を
亀田誠治さんがプロデュースしていたはずで
亀田さんらしい瑞々しさと優しさが
楽曲から滲み出ている。
矢野真紀の歌い方、
言葉の運び方も秀逸です。

アルバム収録曲なのでPVがなく、
代わりにと言ってはなんだけど、
リリックVを見つけたので貼ってみた。

歌詞はこちら

もし私がギターを弾ける人であったなら、
友達の結婚式で
絶対歌っただろうなと思うくらい、
(弾けなかったから歌えなかったけど笑)
私が友達に対していつも思っていることを
そのまま言い表してくれている曲。

望まない涙が君を溺れさせようとしても
ふとした時に私を思ってくれたらすぐ手を貸すよ

「君の為に出来る事」(作詞:矢野まき)より


②Hello Another Way-それぞれの場所- /the brilliant green

ぬぅー!懐かしすぎる!
2000年にリリースされた10thシングル。

歌詞はこちら

楽曲、ビジュアルなどすべてにおいて
そこはかとなく
UKっぽさを感じさせるテイスト、
英語と日本語を自在に歌いこなす
女性ボーカルという存在が
当時はまだ珍しく、
しかも
”川瀬智子めちゃかわいい&オシャレ!”
ということで、
当時若い女子達から熱狂的に支持されていた
the brilliant green、通称ブリグリ。
今聞いても全く色褪せない名曲。

少し強くなっても 覚えていて欲しい
不安な時には必ず 勇気をあげるから

「Hello Another Way-それぞれの場所‐」(作詞:川瀬智子)より

人はいつだって成長していくもので、
その過程の中で、
今まで誰かに守られてきたことも、
自分で守っていける強さを身につけていく。

だけど、いくら強くなったと思っても、
その時その時で
不安になることは常に必ずあるから
その時は一人で抱え込まないで、
鎧を脱いで、
必ずいつでも連絡してね、と
私も、いつも友達に対して思っている。

③GIRL TALK/安室奈美恵

あー、かわゆ。
3つ目ですでにこんなドメジャー曲出してきて
もう引き出しの限界ですか?
と思われそうだけど
全然かまわない。(←開き直り方がナゾ)

歌詞はこちら

誰にも止められない girl talk
涙出るほどに笑うと
ストレスさえ吹き飛ばすどっか遠く

「GIRL TALK」(作詞:T.KURA・MICHIKO)より

安室ちゃんが歌う”GIRL TALK世界”と
私が友達と時々開催している
”女子友達との会”では、
あまりにキラキラ感が違いすぎて
同じ俎上で語ることは
本当に許されないのだけれど笑、
でも歌っていることは
まさに”ほんこれ”で、

友達と12時間とか喋り続けて、
それこそ涙出るほど笑ったりしてると
リアルにストレスがちょっと軽くなったりする。

この、
”安室ちゃん的GIRL TALKの世界(キラキラ)、
憧れるわぁー!”という部分と、
全然キラキラしてないにしても、
”GIRL TALKするとそうなるそうなる!”という、
実体験としてのわかりみの深さという点で
私にとっては外せない友達ソングである。

④リユニオン/RADWIMPS

この距離感。
友達とのこの距離感が、もうドンズバです。

歌詞はこちら

「私たち親友!」とか
「ズッ友!」的なことを
恐らく1回も言ったことがない
今の私たち(私&友達)ですが、
でもそんなことを
わざわざ口に出して確認せずとも
全面的に信頼して一緒にいられる、
私と友達との関係を
そのまま歌っているような曲。

「私たち友達だよね!」とか言い合って
必死でプリクラなんかを撮ってた
学生時代を思い出すと、
そうやって口に出して確認し合うことで
結局お互いを縛っていたなという気もする。
そしてそうやって遊んでた友達のほとんどと、
今は全く連絡を取り合っていない。

友達は、
いるに越したことはないけど、
無理に作る必要もない気がする。

これはもう人生もいろいろ経験してきたから
言えることであって、
若い頃はこう思える余裕は
全くなかったけど、

はじめから「友達になろう!」ではなくて、
コツコツと誠実に人間関係を築いた結果、
気付いたら友達になっていた、という形が
一番理想的だし、
その後も関係が強固な気がする。

そうやっていく中で、
合わない人は
必ずどこかで離れていくし、
縁ある人は
喧嘩しようが物理的に離れようが
また気づくと一緒にいる。
そんなものだと思う。

大事なことは
運と縁と誠実さじゃないかと。

⑤冬の終り/松任谷由実


大学時代に、
それまでそれなりに仲良くしていた友達に
突然強く当たられてしまうようになり、
それから少しずつ距離を取るように
なってしまったことがあった。

それから数年経ったある日、
突然その子から手紙が送られてきて、
そこには、
ユーミンのこの曲の歌詞が書かれていた。

歌詞はこちら

たぶん、そういうことだったんだと思う。
強く当たられていた時は、
その理由も彼女の気持ちも
全然わからなかったけれど、
この歌詞を読んで、
自分のことをこんな風に
見ていた人がいたのかという衝撃と、

自分でも気づかないうちに、
彼女を傷つけてしまっていたのかも、
という後悔にも似た思いを抱いて、
しばらく呆然としたことを
今でも鮮明に覚えている。

この歌詞に出てくる主人公の気持ちって、
特別なようで特別じゃないというか、
誰にでも少なからず、
近い友達に、
嫉妬に似たような感情を
抱くことがある気がする。

ユーミンの歌はいつも
普遍的なメッセージを持つと言われるけれど、
その中でもこの曲は
共感性の高い曲じゃないかと思う。

⑥Forever Young/スチャダラパーからのライムスター

この曲、"友達ソング"というよりは
どちらかというと”人生”的な捉え方の方が
一般的には正しいのかもしれない。
でも私には
「友達とこういう年の取り方をしたいな」と
思わせてくれる、立派な友達ソングです。

歌詞はこちら

デビューの前後はあるにしても、
いずれにせよ日本のHIP HOP界を
黎明期からずっと引っ張り続けてきた
SDPとライム、

少なからずライバル意識なんかも
昔はあっただろうし、
自分たちが意図せずとも
それなりの緊張感ある関係だったかもとか、
そこまで詳しくないからわかんないけど、
近いところにいるからこそ、
お互いを認めつつ、
意識し続けてきたであろう今までを経て、今、

一緒に曲を作って、
しかもそれが
めっちゃ楽しそうでカッコいいしって、
ほんと最高だと思う。
(PVのしょうもなさはおいておくとして笑)

そういう、
ある種ライバルみたいな存在が
近くにい続けてくれる有り難さや、
そんなライバル的存在だった人と、
(実際そうだったかどうかは知らないけど)
いい年してアホみたいに楽しんでる大人って、
(↑↑言い方!)
40代も過ぎてくると本当に羨ましいというか、
こういう年の重ね方って良いなぁと思う。

私も友達と年を取ってもずっと
アホなこと言って笑ってたいなと
心底思わせてくれる、1曲。