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詩「空疎な午後」

白い光の中にいると思ってたここは黒

揺れる君の眼に映る僕、偽善者に見えるね
為政者が辻褄合わせて喜ぶ世界に、君は何を期待しているのか。痛いくらいの君の涙に触れる資格が欲しい訳ではない僕は世界を敵に回そう、と主語を大きくする。深夜の本屋が何色かなんて知らない僕に朝日の見える場所なんか聞かないでいて。通り行く車の音とすれ違う人の影が孤独を誘う夕暮れに、悶える夏の残り香。いつしか幸せになれると良いね、なんて幸せの定義すら考えずに呟く僕の手は赤く染まっていた。

惑う君の眼に映る僕、異端者に見えるね




若干病んでいた頃の詩。
最果タヒに傾倒していたので大いに影響を受けています。

アイス食べたいです!!!