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【暫定仮説】「黄前久美子A大学志望校説」は不可能?

 アニメ『響け!ユーフォニアム3』(ユーフォ3期)のおかげで、拙稿のアクセスが増えている。過分なるお褒めをいただき、光栄です。ありがとうございます!
 

 
 
 進路未定で父親がボヤきつづけている、黄前久美子部長は高校卒業後にどのような進路を選ぶのだろうか。筆者には、「答え」をもちあわせていない。
 結論からいえば、全国大会終了後まで黄前久美子の卒業後の進路について担任・保護者・本人で真剣な話し合いの機会を先送りし(形式的には生徒の久美子に「考え」るように強くは出ても、大人の感覚では最終決断を求めるものではなく)、大学進学を目指すならば推薦入試や、保護者が安心できる就職先への根回しをしくなどの配慮がされるような気がする。
 久美子の人生は、久美子の決断によって決められるように一視聴者としては願っている。たとえ、それが「苦労する選択」であったとしても。なぜなら、久美子部長の高校卒業後にはコロナ禍が起きたし、戦争も起きたし、コロナ禍による超弩級の恐慌が現実のものになったのだから(「恐慌」といってもたとえば日経平均は暴騰しているが、コロナ禍初期の運転資金確保を目的としたゼロゼロ融資の回収などで大変なことが起きている)。
 
 筆者自身は、作品内設定の同時期(2017年。2018年年明けに入学試験)には、東京都町田市で家庭教師をしていた。
 トランプ大統領が日本海に艦隊を派遣して金正恩と一色触発の状況にあるが、どのような展開をたどるだろうか。大阪府警外事警察のカウンターパートにガラケーメールで私見を送信した後に、生徒さんの自宅のインターフォンを押している。そんな時期だった(遅刻しないように生徒さんの家のご近所で「隠れ」て時間待ちをしていた)。

 外事警察。インテリジェンス・オフィサー。このようにいっても、彼には家族がいる。毎月の会食(情報交換)でも会話の内容は極秘。個室といえども会話の内容に聞き耳をたてられるわけにはいかないので、教育・受験ネタは話をあわせられる、周囲への格好の「雑談」だった。
 「『国益』のために、内閣総理大臣を筆頭とする政策決定者に、的確な情報を提供する」。
 その情報の評価がフィードバックされることはないが(皆無ではない。少なくとも筆者はのべ3回あった)、47都道府県警察で四半期の順位を競っていた。
 兵庫県警に負けた時は、本当に悔しかったです(実話)。

 でも、警察も、人間の会社。
 
 「武藤さん。うちの会社の後輩でね。学歴コンプレックスに苦しんでいる『子』がいるのです。キャリアの上司の学歴は限られるのですが、ノンキャリアの学歴はバラバラです。その『子』がいうには、『旧帝大』が彼を苦しませるキーワードになっていて、『そうかそうか』と話をあわせていたのですが、『旧帝大』って、どこの大学のことですか」

 大阪府警独自の「社内用語」なのかわからないが、後輩警察官のことは、「子」と呼んでいた。「子ども扱い」をされなくなるのは、「入社後十年」が目安だが、高卒で「入社」する後輩もたくさんいるので、「入社後かつ30歳以上」というのが最大公約数のようだ。
 なんでこんなことを知っているのかというと、下記拙著を書くくらいには、大阪府警外事警察協力者(2006-2018)だからだ。任官されたわけではないので、国家公務員法・地方公務員法の守秘義務違反を適用されて逮捕されることはないと思う。どうせなら、特定秘密保護法に指定されている「特定秘密」を漏洩したとして民間人逮捕者第1号として逮捕されると光栄である。
 


 さて。
 大阪府警外事課警察官との会食。
 カバーストーリーの可能性が高いが、ご子息ご令嬢の受験相談にも応じられるようにしていた。東京都町田市を拠点にしている大学受験担当・家庭教師の筆者の守備範囲は首都圏だが、関西の受験事情にも情報のアンテナをはっていた。
 
 本稿では、全国大会が行われた日程を「2017年10月22日」と仮定する。
 
 情報源:「フォスターミュージック オンラインショップ」
https://blog.fostermusic.jp/archives/ajba-competition/2361
 
註)情報源としては公式サイトを参照するのが「お決まり」であるが、ググ ると検索順位が第1位であり(SEO:エス・イー・オーがしっかりされており)、かつ、商業用的なページであるがゆえに吹奏楽興隆のためには「応援」になると判断し、情報源としてあげた。
 
 おそらく、翌日の2017年10月23日で久美子部長は部活を引退(引き継ぎなどは登校日などを利用して適当に行うと想定)。
 
 さて、「独立行政法人 大学入試センター」によると(ググると)、久美子部長の学年のセンター試験の出願期間の最終日は、10月6日。久美子部長は、部活に専念するために、センター試験(当時)の受験に出願しなかったと仮定する。「センター試験(当時)」を意識してしまうと、全国大会に向けて全力疾走できないことが明らかだからだ。ユーフォ3期でも、受験事情に関するリアルを描かないのではないだろうか。
 それに、担任の松本美知恵先生(以下、「軍曹先生」と表記)は、久美子の両親に卒業後の進路について水面下で伝えていると思うが、たとえば、センター試験を受験しなかった場合にどのような選択肢が久美子部長(部活引退後)に残されているのかということを、伝えていると思う。
 
ユーフォ3期第1話。軍曹先生と教頭先生の会話で始まる。
 
「始まりましたね」。
 
 たとえ職員室の窓際(生徒が会話を聞き取れない場所)での会話といえども、担任の先生と教頭先生が「談笑」しているのに、「全国大会まで部活をつづけた結果、高校3年生の卒業後の進路は、全員、『駿台』になりました」などということは、多分、ないと思う(なぜ駿台にしたかというと、筆者が高校卒業後の「進路」が駿台だったから、という単純な理由にすぎない)。
 大学・短大・専門学校への進学を希望するにせよ、企業等に就職するにせよ、担任(かつ、部活の副顧問?)と教頭がまさかのノープラン!・・・・・・ということは、ここではその可能性を排除したい。
 
 本稿では、タイトルの通り、「大学進学」をするという仮説にしている。
 久美子部長が大学進学を希望するのであれば、おそらく担任の軍曹先生が推薦入試の情報を収集して、全国大会の数日後(高校生活のせっかくのフィナーレなのだから、余韻を与えるために1週間後かもしれないが)には、推薦入試で選抜対象になる大学等の情報を久美子部長(および、たとえば母親との三者面談)で提示する用意はしているだろう。
 だとすれば、『響け!ユーフォニアム』の視聴者にすぎない筆者には出番がない。推薦入試を全く知らないからだ。高卒後の進路として就職を希望する(働いてお金を稼いで「おとな」になりたい)ならば、同じく筆者の出番がない。個人的には、何歳になっても大学の学部や大学院なりに「社会人入学」して、人生のどこでも研究できる社会を希望している。
 
 そうなると、「センター試験(当時)を受験せずに、大学入試を一般方式で受験する」という選択肢が残る。元・家庭教師の筆者の立場からすれば、センター試験を受験していない方が、久美子の受験指導をしやすい。高校1年の1学期から軍曹先生に言われていた「数学」を除外した受験形式に特化できるからだ。
 
「音楽大学」はどうか。
 おそらく、ない。
 
 ・・・この一節を書いた後、困ったことが起きた。
 この前提が、最新話(ユーフォ3期、第3回)で高坂麗奈のセリフで崩れた。久美子は、「音楽大学」という進路を意識するのではないだろうか。
 
 本来であれば、下記パラグラフを消去するべきだろう。
 しかし、筆者は「潔い」わけではない。
 滝先生と同学年で、筆者自身もガキだと思っているので、消去しないでおこうと思う。
 
 
===消去すべきパラグラフ===
 姉の麻美子が、「音大に行くわけでもないのに、(高校入学後も)ユーフォを続けるなんて」と「忠言」をしているが、このセリフが「anime_eupho」シリーズのどこにあったのだろうかと考えるまでもなく、「『音大』に行くか『一般大学』に行くか」という進路の分岐点が、『リズと青い鳥』で描かれている。
 余談だが、『リズと青い鳥』の作品設定で描かれている「大学受験事情」は、リアリティーを排除している。「『互いに素』であることを『背理法』を用いて、記述式で回答する」という、「記述式センター試験」が爆誕しており、「音大を目指すみぞれと、一般大学を目指す希美」という「別れ(旅立ち)」を美しく描いている。
 たとえば黄前久美子と高坂麗奈の「別れ」を描くのであれば、『リズと青い鳥』と異なる描き方(たとえば、田中あすかの志望校は大阪大学ではないか、という仮説をたてられる程度に)がされるのではないか。
かくいう筆者には、「自負」がある。武田綾乃『響け!ユーフォニアム』のシリーズもスピンオフも読んでいない。美しさに取り込まれてしまって、文体などを「剽窃」してしまうおそれがあり、これは「あってはならない倫理的な不正」にあたるかもしれない。そのように懸念したからだ。『響け!ユーフォニアム』で麗奈に連れられて大吉山に登る久美子は、「命」という耽美的なセリフを口にしているが、筆者が文芸の世界で「剽窃」をしてしまうと、社会的に死んでしまう。少なくとも、裁判所の被告人席に座るのはイヤだ。もっとも、研究者としてなら、「引用文献を明記する」や「」や『』などを本文に用いることで、研究者としての倫理をはずす心配はない(もしもやってしまったら、社会的に抹殺される前に、査読などで指摘してもらえると思う)。
 
===消去すべきパラグラフ、以上====
 
 義井沙里の本棚をみて、『響け!ユーフォニアム2』で描かれた田中あすかの本棚と、「どこの大学を目指すのか」という志向性はグンと下がっていると思う。
 さて、義井家の自宅。いかにも「京都」らしいと思った。税法の大学の講義(西暦2000年)で当時、話題となった外形標準課税(いわゆる石原新税。大手銀行を狙い撃ちした課税と話題になった)。当時で騒動になったのは東京都だが、京都に「玄関は狭いが、部屋は広い」(「うなぎの寝床」という言葉がある)。
 義井沙里は日本史Aを選択しているが、「日本史過去問」をあまり解けないと思う。なぜならば日本史Aは近現代以降に特化した科目だから。

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