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評価フィードバックから「リーダー」を考えた

評価の時期になって、早速上司からフィードバックを頂いた。
すべてポジティブで、大変うれしいコメントばかりだったが、一つ興味深いのがあったので、記事にしたいと思った次第だ。

「プロマネとして、君は最高だ。実はプロマネがやっていることは、基本リーダーと一緒だから、プロマネのスキルセット≒リーダシップ。IT畑に留まらず、君はどこ行っても通用すると思う。だから、今一度将来どうありたいか考えてほしい。」

日本の若者は「忙しい」「責任が重い」割に「ペイしない」管理職になりたくないとのニュースが時々流れるが、僕は一度管理職にって、合うか合わないかはしばらく体験してから判断したい派だ。そう、まずはリーダーになるのだ。
今回の評価フィードバックで心強くなったものの、「どこ行っても通用する」のに引っかかった。
確かホワイトカラーの仕事はバリエーションが多いものの、どこもそこまで変わらなくAdminsitrativeワークがメインである。(日本語のアドミンは事務職の意味合いが強いが、ここはあえて英語で表現)
そうは言いつつも、自分はやっぱりIT畑にいる時間が長く、仕事を通じて得た経験や資格取得で勉強したITのイロハは門外漢より自負できる。実際IT部門以外の方々と話すと、ITに対する誤解も多いものだと時々思い知らされる。
一方で「IT専門家」と名乗れるかは微妙なところだ。大学の専攻はITと全く関係なく、社会人人生においてもエンジニアとしてコードを書く期間は割りと短く、幸か不幸か早い段階でプロマネに転身していた。IT領域は日進月歩で知識の賞味期限が短く、しょっちゅう新しいJargonが世に出て、最新トレンドに追いつかない。
IT部門で昇進して管理職・リーダーになると想定した際は、部下よりITを知っているかと自問したら、恐らく答えが「No」で、それは怖いところだ。知らないくせに「リーダー」だと?

以前コンサルファームにいた時、ランクアップを視野に入れてキャリア相談したことがある。その時の先輩・カウンセラーはリーダーが下記3種類あると言った。

  1. 圧倒的な強みを持つ

  2. 営業がうまい

  3. 良いチームを集められる

コンサルファームなので、上記3種類はすべてクライアントからの受注につながるというドライな論理とも言えるが、それぞれ違う特徴が伺える。

  1. 圧倒的な強みを持つ → 個の強さ

  2. 営業がうまい → 外部との関係性

  3. 良いチームを集められる → 内部との関係性

上記をIT領域の例とすると、①は専門知識、②は要件側の理解・折衝、③はデリバリー側(社内のリソースに加えて、社外のベンダーさんも含む)のグリップ、だと捉えて、確か理にかなっている。
言い換えれば、一般理解の管理職(People Manager)はあくまで③の一部でしかなく、組織内のPeople Management以外に、広義のリソース管理も、対外のコミュニケーションや期待値管理も素質になる。

ただ、その土台となるものはやっぱり①の専門知識なのではと考える。専門知識がないと、そもそも一方的に受け入れるしかなく、双方向のコミュニケーションができないわけだから。
イーロン・マスクはよくTwitterで出しゃばるイメージがあるが、実際8割の時間はTeslaとSpaceXのEngineering&Designに費やしているとインタビューに言っていたのは印象深い。
自社の製品を良く知っているからこそ、そのAmbassadorになっているのも納得しかないだろう。

IT領域における理解を強固なものにしてこの道を進み続けるか、それとも、ITや会計などをプラスアルファ要素として別領域を主戦場にするか、まだまだ若いから悩めるし、真剣に悩みたいところだ。


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