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【オールれいわニッポン#18】山本太郎、オリンピック・森発言について語る

れいわ新選組公式YouTubeで2021年の新春企画として始まった「山本太郎のオールれいわニッポン」。
れいわ新選組代表・山本太郎さんと、あの名作「仁義なき都構想」の監督・トニー松岡さんが、政治や政治以外のあれこれについて、ゆったりおしゃべりします。

第18回は「森さーん! どうなんでしょう?」

東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長が、女性に対して不適切な発言をしたことで世間を騒がせています。
森氏の発言はどう問題なのか。
そもそも日本はオリンピックを開催してよい国なのか。
そんなお話しです。

以下、一部抜粋して文字起こしします。

山「アジェンダ21 の中で、私が一番国会議員時代にオリンピックに関してやりとりした内容が、オリンピックを行うために路上生活者を排除していくってことが行われていることなんですよ。」
ト「クリーンな街づくり…」
山「簡単に言ったら、お前ら汚いから出ていけっていうのを実力行使でやっているわけですね。例えば公園を住まいとされていた人たちを追い出して立ち退きさせたり。
(中略)
この路上で生活されている方々に対して排除していくってことを続けているのが、これまでの東京都であったりとか、日本政府だったってことですね。」
ト「はい。」
山「そこに対してこのアジェンダ21。さっき言いましたオリンピック憲章の具体的なこと、さらに踏み込んだことを書いてある中には、『アジェンダ 21 は、宿命的少数派や社会で最も恵まれないメンバーに、特に注意を払わなければならない』ってあるんですね。」
ト「ああー。」
山「一方で、海外でこれまで開催されてきたオリンピックの候補地ではどういうことが行われてきたかってことです。例えば、シドニーオリンピックが開かれたオーストラリアでは、オリンピックが来るってことで、路上で生きる権利っていうものが確立されたりとか。」
ト「すごいですね、それ。」
山「それぐらい重要なことなんですよ。どのイシューをとっても。当然、路上生活をされている方々に対しても、とにかく弱い立場に置かれている方々に対し、ちゃんと配慮せなあかんでってことが書かれている。このことに対して私、国会でずっと言い続けていたんですけれども。まぁ、ほとんど物事動かない。けれども、これがジェンダー問題ってことになってきたとき、今、森さんのことで一気に大きく広がっているじゃないですか。」
ト「そうですね。」
山「だから、このオリンピックを開催する都市に選ばれた、国に選ばれたということは、やはり、いろんな事柄に対して一歩前に進める、これまでと違う私たちに昇華していく必要があるんだっていうことが、オリンピックはセットじゃなきゃダメなんですよ。だから、『何をゆうてんのや。そんなことを言うてる人いっぱいおるわ。女の人の話が長いやんか。』みたいなことを言ってるおっさん、いっぱいいると思うんです。昭和の忘れ物みたいな人だと。でもそうじゃないんだってことなんです。」
ト「はい。」
山「このオリンピックっていう祭典を、この国で開くということは、それ以外にも社会的責任をたくさん背負うことになるし、その先頭に立つという意識が必要なんだ、ということにおいて、今回の森さんの件を考えなきゃいけないっていうことだと思います。」

ここで、過去に森氏と新幹線に乗り合わせた時のエピソードを紹介。
そして、

ト「なぜわざわざこれを言う必要があったのか。そもそも考えていることが問題だということもあるんですけど、政治家として言っていいこと悪いことをわかってらっしゃると思うんですけど。実際、『これはテレビがあるからやりにくいんだが』って若干のエクスキューズつけて喋り出しているんですよね。」
山「でも、もともとが失言王ですから。町場の気のいいおっちゃんではあるのは確かなんですけど、ご本人の役職とオリンピックというものをこの国で開催するということにおいて非常に責任ある立場にある方の発言として、完全アウトだったなってのはありますね。」

おわりに、森氏の発言は重大な問題であるが、このことで国会内の他の諸問題(児童手当の一部廃止・後期高齢者の医療費負担引き上げなど)が世間に共有されなくなるのは困ったものだと話しました。


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