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子ども用の椅子を捨てた話

尾石晴さんの記事を見て、我が家もちょうど同じタイミングで幼児用の椅子を捨てたので、僕も日記を書こうと思いました。

僕には11歳長女(小学校6年生)と6歳長男(小学校2年生)の2人の子供がいます。(はるさんと同じ)

幼児期の子育てについては、ぶっちゃけ妻に任せきりで、仕事ばかりでした。

性別も環境も全く違いますが、やっぱり幼児用の椅子を捨てる事には色々思うことがありまして、全く無目的に書いてみたいと思います。

粗大ゴミの回収を待つ子供用の椅子

6年生になった長女は、ここ数年で精神的にも肉体的にも急激に変わってしまいました。
父親の僕とは距離をとるようになり、それ以上の侵入は極度の拒絶を示すようになりました。
でもこれは、女性の成長としてはごく普通のようで、防衛本能からそうなる様なので、問題ではない。
が、やっぱりちょっと淋しい・・・まだまだ抱っこしていたい!というのが本音なところです。

長女と会話をするには、こちらにも努力が必要で、彼女の興味関心のあることに寄り添う姿勢がないとダメです。
2年ほど前までは、TikTokでした。
流行りの音楽に合わせて一緒にダンスを踊り、動画をアップすること。
再生数などはどうでもよく、長女と交流することだけが目的で、わりと楽しくやっていました。

しかし、そんな時期はあっという間に終わってしまいました。
今では父親とダンスをするなんてことは絶対に嫌な事で、彼女の中で黒歴史だそうです。
あんなに楽しそうにやってたのに! まぁそんなもんですね・・・

今は次の手として、進撃の巨人を見始めました。(ちょっと今シーズン2でストップしてしまっていますが・・・)
進撃の巨人の話や、登場人物の声マネを披露しあったりしています。(全然似てないほど盛り上がる!)
大人になりつつも、まだ幼い部分もあって・・・みたいな感じで、それはそれで楽しくやっています。

2年生になった長男はとても活発で、社交的なやつ。
学校から帰ってくると、ランドセルを放り投げ、近くの公園に直行。
「おとうも来て!」と連れ出され、そこに集まったクラスメイトと鬼ごっこが始まる。
僕が鬼役で、2年生になるともうみんな足が早いので、一生懸命やらないとついていけない。
結構疲れるけど、この時期もあっという間に終わってしまうんだろうなあ・・・なんて思うとそれなりに頑張ってしまう。

言葉遣いも乱暴で、生意気なので、妻とはよく言い争いをしています。
その上わがままで、自分の思い通りに行かないとモノを投げたり、壁を蹴ったりする。

だけど、甘えん坊で、妻か僕のどちらかがいないと寝れないので、休みの日は大体僕と一緒に寝ます。
それが本当に可愛くて、僕にとっては、どんな事にも変えられない至福の時間だったりしています。
(寝相が悪いので、寝てる間は蹴られまくるので最悪!)

ーーー

椅子を捨てる最後の日曜日の夜、仕事を終え、帰宅した23時ちょっと過ぎ、長男はまだ起きていました。
まあなんてことはない話ですが、昼寝をしてしまい、まだ寝れなかったそうです。

彼は意外と真面目なところもあり、次の日が学校だと早く寝ようとします。
もう寝なきゃいけない時間なのに、寝られないことにだんだん焦りはじめ、泣き出しました。
「おとう、どうしよう・・・寝れないよ・・・」

僕は彼と一緒に布団に入り、背中をゆっくりと叩いて落ち着かせ、しばらくするとゆっくり眠りました。
それは幼児期、なかなか泣き止まずに縦抱っこで背中を叩いた時と同じ様でした。

体は大きくなったけど、幼児な部分はまだ残っていることになんだかうれしくなり、僕も眠りました。

ーーー

「あんたはいいとこ取りの子育てだ!」

これは妻によく言われることであり、今もなお言われ続けていることです。

そしてこれは僕も自覚があります。
幼児用の椅子でご飯を食べる時期、なかなか思うように食べてくれなかったり本当に大変な時期です。

しかしこういった子育てにおいて最も大変な部分は、ほとんど妻に任せきりでした。
当時僕の仕事は今よりも休みが少なかった上、朝は子供の寝ている間に出かけ、夜は寝ている頃に帰ってくるような感じ。
つまり、たまにいるやつでした。

休みの時しか子供たちと接することの出来ない状況なので、極力一緒に遊んだり、お菓子を買ってあげたり、ちょっと甘くなってしまいます。
なので、子供たちに僕は好かれていて、いると遊んでくれる楽しいやつだったのです。

一方で妻は、大変なことばかりだし、怒らなきゃいけないしで嫌われ役になっていきます。 

とはいえ妻は、子供たちと遊ぶことは大切だとも思っているので、遊んであげて!と言いながらも、遊んでるだけが子育てじゃないんだよ!
ともよく言っていました。

そんなこんなで色々ありながらも、幼児の子育ては終わりました。我が家に幼児はもういません。

色々な反省、妻への感謝、子供の成長の喜びと淋しさ、自分自身の事など
たくさんの思いが複雑に巡り、過ぎ去った時間を噛み締めました。

サクッと椅子に別れを告げ、学校に向かう長男

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