クリスマスディナーの幻想
クリスマスイブは特別な夜。
恋人と素敵なフレンチレストランを予約して、美味しい料理をと一緒にワインやシャンパンを楽しみたい・・・
しかし実際はそんな生ぬるいことではありません!
男性にあるのは「下心」ただの一点です。
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まずはじめに僕は妻以外の女性は知りません。
なので女性の気持ちや恋愛話は最も苦手というか・・・
わからない!というのが正直なところです。
僕は料理人歴20年の雇われコックです。
中華料理を19年間やってきて、今年和牛に特化したBistroに転職しました。
クリスマスに中華料理はやっぱりそこまで盛り上がりません。
なのであまり深く考えることはありませんでした。
しかし今年初めて西洋料理の現場でクリスマスの料理を担当しました。
クリスマスの調理場のドタバタ劇から感じた僕なりの気づきをシェアします。
早速結論として
クリスマスイブにカップルでレストランにやって来る男性心理は下心しかない
もう一度言いますが、あくまで料理人として話します。
モテるための秘訣や女心などは全くわからないので、そういう話はできません。
しかし表立って言える話ではありませんが、料理を提供する立場の人には意識すべき事であり、少し為になる話でもあるかもとは思います。
興味ある方は進んでください。
いつもと違うクリスマスディナーの特徴
まず僕が勤めているをBistroという店のスタイルをザックリとだけ説明します
基本的にアラカルト(単品料理)です。ボリュームは基本的に多め。
大皿のスタイルで料理を提供し、気の合う仲間と取り分けながらワイワイと、料理やお酒を楽しむスタイルです。
ですが僕の勤めているBistroは事前に予約必須という条件で、大皿ではなく個々に盛り付けたコース料理も提供しています。
アラカルトメインで一部コースというのがいつもの週末のパターンですが、クリスマスディナーに関してはコースのご予約の方が多くなり、これが逆転しました。
しかも通常は大人数が割と多い中、クリスマスはカップルでコースがメイン。
もちろん今までも2名コースはありました。
しかし今回はちょっと様子が違いました。
今夜に限っては食べるペースが尋常じゃないくらい早い!
その速さは食事を楽しむなんて姿勢は皆無。
飢えたジャッカルがようやく獲物にありつけたような鋭さを感じてしまうほどでした。
クリスマスディナーにやってくる男性お客様の心理
何故でしょうか?
クリスマスイブは意中の人と熱い夜を過ごす
男はそれしか頭にない。そういう事なんだなと思いました。
最終段階としては自宅に招き入れるorラブホテルに連れ込む
このどちらかに進まなければ目的を達成することはできません。
食事をし終わった後、すぐに最終段階に持ち込めるか?
持ち込めない場合は、もう少し飲もうか?とバーのような雰囲気のある店を一軒挟んでトーンを落ち着かせつつ、そっちにもっていこうとするでしょう。
いち早く最終段階にもっていきたい!これが男性の心理なわけです。
クリスマスディナーで料理人が意識すること
クリスマスディナーコースはスピード勝負。
最初の1皿、次の2皿目は華やかであればよくて、
あとはどんどんスピードが上がってきます。
中でも時間帯が早い予約のお客様は特にその傾向が強い。
男性は何時までにこの店を出て、何時までに次の店に行くという計画があるわけです。
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もちろん純粋にクリスマス料理を楽しみにくるお客様もいます。
大変ありがたく大切にしたいお客様です。
しかし「クリスマス」というものに背中を押され、下心を秘めて来られるお客様も間違いなくいます。
そんなお客様からののメッセージは食べるのが早いこと。
僕は今回そのメッセージを受け取りつつも手が追いつかず、通常のペース以上に引き上げることはできませんでした。
どちらも大切なお客様。
次回は皿が重なるくらい素早く提供して、僕からもエールを送れるようになりたい!
大きなミスはなく無事に終わりましたが反省点が多いクリスマスディナーでした。
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