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最新版、働き方レポートを考察!あなたの組織はどうでしょうか?

働き方に関するレポート「Work Trend Index」の最新版が米Microsoftより発表されました。同レポートは、31カ国3万人以上を対象にした調査とMicrosoft 365およびLinkedInからのシグナルを分析したものです。この調査によって7つのトレンドが明らかになりましたのでご紹介いたします。

①柔軟な働き方は今後も続く

従業員の7割以上がどこからでも仕事ができる新しい柔軟な働き方を本格的に取り入れたいと考えており、企業側もそのような働き方ができるようツールを用意する必要がある。同時に、人とかかわる時間やコラボレーションの時間も重要だと考えられていることから、ハイブリッドな働き方を念頭に新しい職場づくりを検討するべきである。

②リーダー層と従業員との間に溝ができている

リーダーの61%は仕事がうまくいっていると回答している一方で、一般従業員でそう答えた人の割合はその数字を23%も下回っていた。中でも、Z世代や女性、フロントラインワーカー(現場で働く作業員)などが特に苦労しており、会社から多くのことを求められていると感じているとのこと。

③多くの従業員は生産性を維持できているものの、疲労を抱えている

データを見ると仕事量は増えており、54%の従業員が過労状態にあると感じている。また、会議時間が前年比2.5倍に増加し、50%の人はチャットを5分以内に返信していることが疲労の原因だと言われている。

④Z世代がリスクを抱えている

若くてキャリアも浅いZ世代は、十分なサポートやトレーニングを得られておらず、ネットワーキングもできていない。60%のZ世代が、ぎりぎり生き延びている、もしくは苦しんでいると答えているとのこと。Z世代は、ワークライフバランスや仕事に対する前向きな思い、他人とのコラボレーションといった分野で、ほかの世代より苦労しているとのこと。

⑤人的ネットワークが縮小し、これによってイノベーションが起こりにくくなっている

幅広い人的ネットワークこそイノベーションを促進する。ネットワークをいかにして再構築するか考えなくてはならない。ただし、ロックダウンが緩和されたニュージーランドや韓国では、コラボレーションが盛んになってきており、ハイブリッドな働き方がネットワークを再活性化する鍵になる。

⑥信頼が高まることで生産性や健全性も高まる

リモート会議で家庭の様子が見えるようになったことから、以前よりもチームメイトと人間的な関係を持てていると感じている人が増えた。

⑦ハイブリッドな働き方に移行することで、才能を持つ人材を獲得しやすくなる

2020年3月から12月の間でLinkedInにてリモートワークの求人が5倍以上に増えるとともに、リモートワークができることから引っ越しを検討している人が46%にのぼっているという。これまで手に入らなかったような才能を持つ人材が手に入るようになる傾向にある。一方で、41%が今後1年で転職する可能性があると答えていることから、リーダーは従業員を失うリスクも意識し、新たな働き方に対応していく必要がある。

では日本はどうなのか?

日本人は、生産性が高いものの“疲れている”と言われている。日本と他国との違のひとつが生産性の高さらしい。生産性レベルが去年と変わらないと回答した人は、世界平均が40%となる中、日本では63%にのぼったという。

一方、仕事で孤立感を感じている人が多く、その割合は35%。世界平均は27%だった。また、疲労とストレスを抱える人も多く、疲労を感じている人の割合は48%(世界平均は39%)、ストレスを感じている人は45%(世界平均は42%)だった。

ただ、転職の意向は低く、1年以内に転職を検討する可能性があると回答した人は38%にとどまった。世界平均は先ほど紹介したとおり、この割合が41%となっている。

まとめ

皆様の状況はいかがでしょうか。私個人的にはリーダーと従業員、両側面を持ち合わせた立場なので非常に共感する部分が多かったです。特にオンライン会議やミーティングは聴講側としてはありがたく感じる一方、主催者側になるとその思いは一変します。その会議の目的とゴールによってオンラインでは難しいケースも多くあると感じます。

そんな状況の中、全てオンラインありきで文化が作られていくことに違和感と危険性も感じます。①の柔軟性を維持しながらも目的やゴールにあわせて柔軟にその形を変えていく必要性があると感じます。

組織に属している以上そのメリットを生かさなければなりません。オンラインだけでは組織の強みが生かされないのです。ヒトとヒトが会い、対面することで生まれる感情。感情から生まれる発想。発想の中から導かれる未来を描くアイデア。そういったモノが積み重なり組織に力になります。Z世代もその輪の中にいることで成長を感じ、所属する意識が芽生えます。これが組織力を強固にする一つのステップだと思います。

コロナ禍になり、世界が一変しました。私も自身の組織をどう転換させるかを日々考えながら仕事をしております。もちろん答えはありませんし色々な可能性を考えなければなりません。

そんな中行き着く答えはやはり”柔軟性”と”目的とゴールの再確認”かなと思ってます。一つ一つのアクションを起こすたびのこれを再考することが大切かと思います。それぞれの立場で様々な感情がありますが、この2つの考えを全従業員が持つことによって組織の方向性と考え方が一致します。そしてどちらが欠けてもだめです。この2つをバランスよく保つことで組織力を向上させながらも働きやすい環境が作られていくのではないでしょうか。




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