スクリーン越しに過去を振り返る

最近、仕事を忙しくさせてもらっている。

娯楽といえば、出勤前後に見る映画のみ。ただ、2hの余暇時間が一日のなかで捻出できたとして、なにもその時間のすべてを1本の映画に捧げることはないだろう。自分にはそういった極端なところがあって、「三角食べ」のような遊び方ができない。映画を見ることになるべく専念しようとする。そこには、映画に対する興味とか感情とか、そういうものではなく、僕の意思がそうさせている。

今よりもっと若い頃、僕は映画が嫌いだった。というか、そう周りに言い張っていた。小学生の頃は大好きだったのに。なぜそんなことを言いふらすようになったのだろう、きっかけはもう覚えていない。

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週刊|都築怜の自撮り展

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