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都築怜の自撮り展

【500記事突破】都築怜が普段書いているエッセイをまとめた更新型のマガジンです。毎週月曜〜金曜の18:00に新規記事を投稿しています。自分ことをなるべく素直に表現することを目指し…
マガジンのアピールポイント、強いていうなら圧倒的に安いです。
¥120 / 月 初月無料
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#創作大賞2023

初めまして

『都築怜の自撮り展』(120円/月) 各種SNS他 Instagram:@rei_tzk 都築怜と申します、はじめまして。 祝日問わず月曜日から金曜日まで、週に5本エッセイを書いては投稿しています。 エッセイを書くことは、僕は脱皮行為に近いと思っている。 自分を取り囲む現象とその内で湧き上がったものを言語化する。 言語化できたものは、客体化することができる。 それと対峙することができる。これがまさに脱皮した殻のようなものだ。 対峙した殻を見る、読む、そして気づく。

はじめての出張#3(東京駅にてvol.2)

新幹線の改札前。 改札の感じを実際に見てみて、やっぱり以前までの僕は、新幹線をたいそうなものだと思い過ぎていたことに気づく。 新幹線とは、要するに「ちょいと値段の張る”電車”」なのである。 この個人的な新幹線に対するイメージの改善は不等号で表現するとわかりやすい。 以前までは、荷物検査とかあるんだろうな、とか、ゲートみたいなのを通るんだろうな、とか思っていた。そんなことは一切ないのです。 そんな電車(もう新幹線とは呼ばない)を、ホームで35分も待つのは馬鹿らしいと判断

はじめての出張#2(東京駅にて)

東京駅にはあっけなく、そして早く着いた。 電車のアナウンスを聞いて、僕の小さく小さくなった心臓が踊り出す。 これから、出張初日にして今回の出張における最大の難所、 「新幹線への乗り換え」が始まる。 新幹線への乗り換えを1人でするのは今回が人生で初めて。 前回は中学校3年生。修学旅行ぶりの新幹線である。 旅行ならまだしも今回は「出張」。 他の人に新幹線を予約してもらっていて、お金も支払い済みだからこそ、絶対に乗り換えを間違えるわけにはいかない。 だからこそ、早朝の新幹線に

七夕物語 in 2021/いちばん長い夜に

こんばんは。 お手紙を開いていただき、ありがとうございます。 これを読まれているということは、おそらく無事にお家に戻られたのでしょう。 今日は貴方と一年ぶりにお会いする日。 手紙を書いている今はまだお会いしていませんが、さぞ楽しい時間だろうと想像します。 きっと今年も、貴方と会っている時間は短く感じるのでしょう。 分針と分針の間に六十の目盛りを打ったかのようです。 そのせいでしょうか。 貴方に会った日の夜、決まって時間が途方もなく長く感じるのです。 普段は感じない体の重さ

はじめての出張#1(東京駅へ)

今日、僕は初めて出張に行く。 早朝5:00。 コンディションは0%が最悪だったとしたら、20%くらい。 あまり良い状態ではないが、最悪ではない。 僕は今、ある種の恐怖を感じている。 なぜ今、自分が"20%"でいられているのか、と。 ・・・ この出張までのここ2週間くらい、妙にずっと寝れなかったんですね。 本当に、ほぼ毎日2hとか3hとか。 仕事が忙しくなってきた、というのも理由の1つではあるかもしれないが、だからと言って、2h-3hに睡眠時間が削られるほど、残りの20