ADHDだと言われていた息子が偏差値70になるまでの話
夜明け
新しい学童クラブでの必須ルールとして、「珠算検定に取り組む」ことが課せられていました。
教育に熱心な園長先生が、子供たちの成長のために考えてくださっている時間でした。
そこで初めて10分間の集中
求められるのは時間内での「スピード、正確性、記憶」が
求められるので、当然「集中力」が身についていきました。
息子の場合、集中力の限界がちょうど10分だったため
ものすごく効率的に成果を上げていくことができました。
ADHDだと言われていた息子は、10分の集中から徐々に学校の勉強も集中して聞くようになっていきました。
2年生の冬、4級になって挑戦した県の珠算大会では、同学年の上級者まで追い越し、驚異の集中力で満点優勝をしていきました。
学校の成績は、中くらいでした。
テストの点数も70点くらい。
このことから、短い時間しかも一つのことにしか集中できないが
その集中力は伸ばしたいと決めていました。
自信になった
珠算の経験を経て、10分しか持たない集中力をうまく駆使しながら、
勉強時間を整えていきました。
ただやるのではなく、10分でコンプリートする問題。
本人も飽きずに取り組めていました。
しかし行動はいつも通り。
咄嗟に何かを始めたり、追い続けたり
でも、言って聞かせました。
「なんでも叶うよ。だってできてるじゃん。」
吃音は相変わらず、治らず
大きな声を出すとき、人前で発言するときは決まって声が出ません。
「う、う、う、う、腕立て伏せ!」
「お、お、お、お、大きい順にならんんで!」
ドッジボール部のキャプテンをまかされていましたが、集合をかけたり
下級生たちに話をするときも、吃音がもとで
クスクス笑い声が聞こえてきたり
真似をされることも、しょっちゅうでした。
うまくいかずに悔し泣きをする姿もありました。
「頭の中がいっぱいだから整理されないんだよ。
大丈夫、絶対治るよ!!」
言い聞かせ、6年生になっても治りませんでした。
同じクラスのフィリピンと日本人のハーフの男の子も同じように、吃音がありました。
いつも肩を組んで帰ってきたのが印象的でした。
「お互い(こちらだけかもしれませんが)
「同じ障害があるけど頑張ろうな」と励ましあっていたそうです。
現在、中学校で生徒会長
卒業生に送る「送辞」
どうしよう、、、、ぜんぜん読めません。
すごく周囲の先生方、生徒の皆さんが温かく見守ってくれます。
完璧じゃないから、助けてあげたくなるんですよ、得な性格ですと
先生にも言われることが多くなりました。
自分が吃音(詰まって)してしまいそうなア行、サ行、ラ行といった
箇所には、うまくいくきっかけとなる言葉を書き換えて
原稿を修正します。
「卒業生の皆さん、
1,2,3,4,(小さい声)ご卒業おめでとうございます!」
吃音、まだまだよくなりませんが
すごく上手に付き合っているようです。
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