読書記録&雑記(2020.7)
7.4 伊藤計劃『ハーモニー』(2010,早川書房)
7.6 川上未映子『愛の夢とか』(2016,講談社)*
7.8 中村文則『遮光』(2010,新潮社)*
7.8 摘今日子『美への讃歌ー現代アートへの想い』(2011,西田書店)
7.9 川上未映子『乳と卵』(2008,文藝春秋)*
7.10 中公新書編集部編『日本史の論点』(2018,中央公論新社)*
7.12 辻村深月『凍りのくじら』(2008,講談社)*
7.14 角田光代『八日目の蝉』(2011,中央公論新社)*
7.15 林洋子『旅する画家 藤田嗣治』(2018,新潮社)*
7.16 カミュ著/窪田啓作訳『異邦人』(1963,新潮社)*
7.16 筧菜奈子『めくるめく現代アート』(2016,フィルムアート社)*
7.16 谷崎潤一郎『陰翳礼讃』(1995,中央公論新社)
7.16 凪良ゆう『神さまのビオトープ』(2017,講談社)*
7.17 中村文則『土の中の子供』(2007,新潮社)*✿
7.17 三浦しをん『光』(2008,集英社)*
7.17 中村文則『掏摸』(2009,河出書房新社)*
7.17 中村文則『迷宮』(2012,新潮社)*
7.26 中村文則『私の消滅』(2019,文藝春秋)*
7.30 呉座勇一『応仁の乱』(2016,中央公論新社)*
7.30 中村文則『王国』(2011,河出書房新社)*
7.30 朝井リョウ『もういちど生まれる』(2011,幻冬舎)*
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本を読むことと、物語を消費することはどう違うのだろう、と思う。
人は何者かになりたいと思うし、それ故の弱さを誰かや、どこかに依存させることによって、生を保ち、なんとか、を繰り返して日々を重ねている。
その対象に、私の場合は読書という行為がぴったりと当てはまった。人によって、それは筋トレであったり、音楽、インターネット、勉強と多くの場合があるし、それは必ずしも悪いことではない。大小の違いはあれど、そうやって生きていくのが人間であり、その集合体が社会だから。
自傷行為としての読書、というものが存在するように思う。
あまりに強い物語は、どこか自分の中の中、核にある琴線に触れてしまう物語は、読者を容易に傷つける。
歪んでいるようだけれど、私は、それを好んで、傷つきを求めて、物語を貪って、感傷的な気分に浸ることで、いまここ、を意識する。それはグラウンディングやマインドフルネスなんかよりももっと簡単で、感覚的なものだ。
生きることと、幸福になることは違う。
生きるためにとった選択が、過去が、その後の人生において幸福を阻害することは往々にして起こり得ることだ。
それでも、人は幸福を追求しなければならないし、それをやめることはできない。
人生の義務は、ただひとつしかない。
それは幸福になることだ。
(ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』)
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