読書記録&雑記(2020.5)

5.7 シャーリイ・ジャクスン著/市田泉訳『ずっとお城で暮らしてる』(2007,東京創元社)

5.8 住野よる『よるのばけもの』(2016,双葉社)

5.9 原田マハ『楽園のカンヴァス』(2014,新潮社)*

5.10 小友聡『コヘレトの言葉を読もう』(2019,日本キリスト教団出版局)*

5.10 村上春樹『ノルウェイの森(上)』(2004,講談社)*

5.11 村上春樹『ノルウェイの森(下)』(2004,講談社)*

5.13 カズオ・イシグロ著/土屋政雄訳『日の名残り』(2001,早川書房)*

5.16 ジョージ・オーウェル著/高橋和久訳『一九八四年』(2009,早川書房)*

5.17 原田マハ『サロメ』(2020,文藝春秋)*✿

5.19 上橋菜穂子『獣の奏者 外伝 刹那』(2013,講談社)

5.20 ダニエル・キイス著/稲葉明雄・小尾芙佐訳『心の鏡』(1999,早川書房)*

5.21 壺井栄『二十四の瞳』(2007,角川書店)

5.23 カフカ著/丘沢静也訳『訴訟』(2009,光文社)*

5.26 辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』(2015,集英社)*

5.29 太宰治「女生徒」(『女生徒』2009,角川書店)

5.29 伊坂幸太郎『砂漠』(2017,実業之日本社)*

5.31 猫田佐文『ひきこもりを家から出す方法』(2020,集英社)*

なんだか、ぱっとしない1ヶ月でした。

外に出ようと思ったら出れるけれど、電車の席はなんとなくひとつ飛ばしで空いているし、そういう見えない空気でみんなが距離を取り合っています。

そういうわけで、未だに外食を控えて、家で自炊をしています。私は玉ねぎを切るのが好きで、野菜室にはいつも玉ねぎを常備しています。お気に入りは少し小さめの新玉ねぎです。皮を剥いても、剥いても、特になにも出てこないところや、包丁で切ったときの、根菜類よりは柔らかく、葉物野菜よりは固い手応えや、音が好きです。太宰は『秋風記』の中で、らっきょうの皮を剥いても何も無いことを憂いていましたが、玉ねぎを剥いていると、その気持ちが少し、わかるような気がします。

気づけば「夏」の訪れが、というのは少し早計かもしれませんが、なにもかも停滞しているように見えて、そうでない部分はいつも通り、むしろそれ以上に加速して進み、過ぎ去っていきます。そのギャップにあてられてしまいそうになりますが、それが新しい生活だったり日常だったりするのなら、きちんと適応していかなくては、と思うのです。もっとも、人間は慣れる生き物だとドストエフスキーも言っているので、気づけば当たり前に変化しているものなのかもしれませんが。

そういうわけで、とりとめのない、まさに「雑記」ですね。だんだんと、美術館や図書館などが開館してきています。展示などは中止になっていても、確実に再開の流れがあります。新しい様式と謳われる中で、そういった文化の居場所が今まで通りそこに当たり前にあるものであるよう、願います。

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