読書記録&雑記(2019.9)

9.8 木田元「反哲学入門」*✿

9.10 赤瀬川原平「フェルメールの眼」*

9.12 中島敦「幸福」*

9.13 辻仁成「オルセー印象派ノート」*

9.18 クラウディオ・メルオ著/坂巻広樹訳「ルネサンスの三大芸術家」*

9.25 宮下規久郎「バロック美術の成立」*

9.25 米澤穂信「さよなら妖精」*

9.26 辻村深月「ツナグ」*

9.26 中島敦「夫婦」*

9.27 堀内公太郎「スクールカースト殺人教室」


言葉の世界にいる瞬間が1番安らぐ。言葉の温度、質感、色を感じてそんな言葉たちを眺めている時間が心地よい。そんな見方ばかりしているから最近は小説を読まなくなった。きっと私は物語より言葉選びを意識して小説を読んでしまう。文庫本なら小一時間で読み終わってしまうし、読んでも読んでも満たされない。

例外として1ページに対してかなりの時間を費やして読んでしまう作品もある。例えば「思い出のマーニー」。小学生の頃初めて読み、先月遂に原書を買ってしまった。10月はその原書と複数の日本語訳の読み比べをしてみたいと思っている。

長袖を着る季節になった。皮膚の露出範囲が減り、なんだか落ち着くのは私の自信のなさのせいだろうか。人の目が自分に触れるのが怖い。武装した言葉が先走り、感情がやっと追い付いた頃には拒否できる状況ではなく辛くなる。毎日頭を抱えたくなることばかりだ。都合のいい人だと思われている。それでも私だけは私を都合のいい人にはしたくない。いくら私が摩耗しても最後まで心のうちは守り抜く。そんな強さと美学を持って明日からも生きていたい。

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