今日も美しい鳴き声を聞く

都内からうみべの街に引越してきて、今日で3週間。
ここは海辺っていっても観光地ではないし、真夏でも海水浴客で賑わうこともないらしく静かなゆったりした場所で、そして海が本当に良い。
私たちの家からは徒歩3分くらいで砂浜につく。足が悪い夫と歩くので3分では到着できないけれど、その分ゆっくり景色を楽しめる。

毎朝、海風に当たって富士山と江ノ島と海を見ること、それが本当に気持ち良い。
引っ越しをして本当に良かった。自分がどんどん素になっていく。

そして毎朝のように、家にいながら
「ぴーーーひょろろ〜〜」というとんびの鳴き声が聞ける。何回聞いてもこれが嬉しい。心の中からじわーんと嬉しみが湧いてくる。あ〜〜生きてるなあって思う。

真冬に内見で初めてここに来た時、何もないがらんとした家の中で「「ぴーーーひょろろ〜〜」が聞こえた。「なんだこれ〜〜!! わあ、この引越し歓迎されてる」と静かに感動したんだけど、引っ越してからもほぼ毎日この声を聞けている。

優雅に空を舞う姿も見ている。嬉しい。そしてまだ、食べ物をとられたことはない。笑

ここへの引越しのきっかけは夫の病気だった。12月に突然、脳梗塞になって救急搬送された。健康に問題はなかったし、本当に青天の霹靂とはこういうことかと、ただただそれが現実だなんて思えなくて認めたくなくて、もう何が何だかわからなかった。

救急車で運ばれて、ICUに入って、その後リハビリ病院に転院して、それからずっと頑張って、仕事もやめて、やっとこの前退院できた。

「今後、階段がある生活は厳しいかも」、、って医師に言われた時、
私は「だったら自然があるところに行こう」って思って、もう直感でここまで進んできた感じ。今の家もネットで偶然見かけて、見に来てみたら、ストンと気持ちが決まってしまって、ここにきたいなって思った。

大事なことは今まで一緒に決めてきたけれど、夫は「任せるよ」っていうので本当にこんな大きな決断するのは怖かったけど引越しを決めた、
娘は東京しか知らない子だから、きっといやだったと思うけど一緒に来てくれてありがとう。

思えば、今までいろんなこと、「これだ」って確信したら迷いなくすすめて来たなって思う。そういう時って不思議と心配もないし、自分の心が落ち着いてるとうまく進む。

自分の芯を、心の声を信じて、これからも無理はせず、現実に抗うこともせず、今できる精一杯を、楽しみながらやっていこうって思う。

私にとって何より大切なのは自分の心が穏やかで、今日もいい日だな楽しいなって思えること。それを幸せって呼ぶと思うから。

大好きな友人が書いてた言葉が腑に落ちたので記しておきます。
「人生で起こることに抵抗しないと心にゆとりが生まれる、すると見ること聞くことふれること、、、豊かで美しく感じてくる」

本当にそうなんだよ。それが実感できるのが嬉しい。

明日もとんびのなき声で目が覚めますうに。


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