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嗅覚がない世界

Covid19に罹って、体調は9割戻ってきましたが、 現状嗅覚が9割カットされています。 鼻が詰まっているのとはまた違う、妙な爽快さのような感覚があります。 この感覚は人生で初めてなのでとても面白いのです。

気がついたのは香りの多いはずの紅茶を淹れた時にほとんど匂いを感じなかったことです。 ただ、味覚は生きているので味で「ああ、紅茶だ」というのがわかる。 よって、普段の生活でどこまでが香りでどこまでが味覚で感知していることなのかの違いがくっきりとわかった。

香りはワインで言う鼻に抜けてくる部分。 味覚とは違って、もっと空想的に脳に作用しているんだな。味覚を掛け算で増強しているといって間違いないかも。 音響機器で例えるとアンプ等に内蔵されているトランスみたいな、楽器でならばギターのボディ部分といったところでしょうか。

食事の時に嗅覚がない分、味覚に集中するのを感じています。 だし汁とお茶の違いをくっきりと差別化しようと働くし、食事の時に、甘み苦味酸味の感覚をこんなに意識したのも珍しいかもしれない。 嗅覚があるときにはそれら全部が群衆となってセンサーにやってくるので細かく処理しきれない。

目が見えない方に耳がよく聞こえる方が多い仕組みを身を持って体験できたと思う。あと、どちらかの感覚が弱い方には少し哲学的な仕草がよく見られるのはこういったこともあるのかもしれない。脳内で情報処理していると知らずのうちに内面を見つめるような姿勢になっていた。

冒頭で「嗅覚がないと不思議な爽快さがある」と書いたのは、嗅覚情報がないことにより、呼吸の中に雑味や雑念がなく平穏で爽やかな状態になったのだ。いままでは鼻から息を吸うたびに、色んな匂いを勝手に感じ、また感情と記憶と繋いで、こんなにも脳の情報処理を使っていたことに気づいた。

で肝心の嗅覚のない感じは、なんだか透明なガラス張りの空間のような、誰もいない朝の室内プールのような、そんな無機質さ。無機質という言葉を使うと悪いイメージで取られがちだが、自分の想像力次第でどこまでも行ける軽やかさというか。 ミニマルアート的な方向性。

おならを手につかんで鼻の前で嗅いでも透明!猫の匂いを嗅いでも透明!面白い。もちろん回復したいが、この澄んだ世界とそのうちおさらばするのも少しさびしい。もし、視覚聴覚触覚も同様に澄んで行ったらそこは何処だろうと考えた。あ、死か。死は澄んでいて爽やかなのかもしれない。などと考えた。

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療術院ぽかんと
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